2016年12月06日

井戸蛇口二股化

二股蛇口.jpg
二股蛇口(ねじにシールを巻いた状態)

今年1月に掘削した井戸(1月13日記事「井戸掘削」参照)では、手押しポンプと、電動ポンプによる吸い上げを行っており、電動ポンプは蛇口を通して水を出しているのだが、池にそそぐためホースをつなぎっぱなしにしている。

庭で育てている野菜の水やりには手押しポンプ、タイマーを用いた池の放水には電動ポンプを使い分けている。

深さ7メートル弱の浅井戸なので、まあ飲用は無理だろうと思い飲料水としての利用は想定していなかったんだけど、水質検査の結果、一般細菌こそ基準値以上だったものの、金属や残留農薬その他の指標は問題なく、滅菌さえすれば案外、塩素のない「おいしい水」として利用できるのではないかとみて、煮沸してコーヒー等に利用するようになった。今までに腹をこわす等の異変は起きていない。

やかんに水を汲もうとすると、そのたびに蛇口からホースを抜いて、再びつけなくてはならなかった。その際、蛇口を閉じるのではなくて、タイマーで放水が作動するようにわずかに栓を空けねばならないが、ふつうに開放すると池が洪水となり、かといってちょっとしか蛇口を開けずにいると水が流れず、水栓を開けるひねり具合が微妙で調整が煩わしかった。

じゃあ水を手押しポンプのほうで飲み水をくんだら? と思われるかもしれないが、手押しポンプは、少しでも日数がたつと鉄分がまざり、赤い水になってしまうので飲むには向いていなかった。

それで毎度、蛇口からホースを外して使っていたけど、だんだん面倒になって、気が付けばもとのとおり水道水を沸かすようになっていた。

やっぱり、面倒なことは廃れていくものだと実感した。

なんだけど、せっかくの井戸を活用したいと思い、蛇口を増やすことを計画した。

立水栓底の分岐管キャップ.jpg
立水栓の下部から出てきた塩ビパイプ

井戸掘り業者が設置した立水栓を掘ると、根元から塩ビのパイプが分岐しており、キャップがしてあった。
このキャップを外して、塩ビ管をつないで第2蛇口をつくってやろうと、キャップをひねってみたがびくともしなかった。

そこで井戸掘りを施工してもらった業者「井戸掘り工房・滋賀」に電話をする。

久しぶりだったのでずいぶん懐かしがられる。

塩ビ管のことを尋ねると、
「塩ビパイプは、接着剤で止めてあるから動きませんよ」とのこと。

のこぎりかカッターで管を切ってやすりで磨き、そこから接合しなくてはいけないとの説明だった。

のこぎりは持っているが、塩ビ管をまっすぐきれいに切れるか不安も。むかし水槽づくりの際に塩ビ管を切ったことがあるんだけど、なかなか硬くて、切断面がまっすぐにならず手こずった記憶があった。

「蛇口を二股にするほうが簡単ですよ」とすすめられる。

そこで蛇口二股化のほうを選択した。

テープをまく.jpg
二股蛇口にテープをまく

アヤハディオ(滋賀でおなじみのホームセンター)に行くと二股蛇口があった。

二つの蛇口が平行についたやつと、十字型になったやつがあるが、設置場所や、設置した際のすっきり感を考慮、後者のタイプにする。

つぎにデザインだが、水道の蛇口は真ん中に、青い丸がついているが、野外でお湯が出るわけでもなく、ないほうがかっこいいと思った。どれもに青いポチがついている。

そこで探すとブロンズ色のおしゃれなやつもあるが、なぜか青い丸のかわりに文字入りの白い丸がついている。

そのような装飾自体ないほうがかっこいいと思うが、そういう蛇口は売られていない。

そこで値段の安い前者を選ぶ(3800円くらい)。

蛇口を外す工具.jpg
蛇口を外す工具(掛け方が間違っているので注意)

立水栓から蛇口を外すのに、専用の工具が必要で、それが1200円くらい。さらに、蛇口のねじ部分にまくシールが100円くらい。

合計5000円以上。

さあ現場で、まず電動井戸ポンプのバルブを閉じ、電源のコードを外す。

つぎに蛇口を開けてタンクから水を抜き、水が出なくなるのを待つ。

つづいて工具を蛇口にひっかけて回す。「井戸掘り工房・滋賀」から言われたように、時計の反対周りに回すと、ガコッと外れた。

蛇口を抜いた.jpg
蛇口を外した立水栓

つぎに、二股蛇口を取り付ける。これも工具をつけて、90度の位置になるまで力いっぱい締め付ける。シールを巻きつけたねじは、「はめるときに、絶対逆回しにしないように」と、アヤハディオの店員さんから聞いた注意点を守る。

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蛇口をつけたところ

そしてホースを付け直して完成。わずか15分くらいで完了し、拍子抜けするほど簡単だった。

蛇口をひねる工具はこ専用工具用で、ほかの用途には使えなさそうなので、使うのはこれっきりということもありそう。そんな道具に1200円も出せるのかが決断どころだったが、買う決断さえすれば簡単なものだった。

蛇口を2カ所にする方式よりは、見た目のすっきり感は劣るが、これで、井戸水が以前よりも使いやすくなった。

やかんに給水.jpg
やかんに水をくむ

水道水でつくるのと味は違うのかといえば、正直なところ違いはわからない。

自宅がある地区の上水道は、琵琶湖じゃなくて野洲川の伏流水を水源としているので、もともと割とおいしいのだった。ことし夏から秋にかけ問題になった水道水のカビ臭とも無縁だった。

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コーヒーを入れた

なんだけれども、井戸水は家の地下から取水できるというところにロマンを感じる。

そういったものが付加されているので、おいしいといえばおいしい、すくなくとも水道水よりもまずくなることはない、このように思うのだった。









posted by 進 敏朗 at 10:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 井戸記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月11日

井戸ポンプ小屋

井戸ポンプ.jpg
自宅の井戸のポンプ

猛暑が続く。

子供が夏休みの工作のことを話していたのをきっかけに、粘土を用いて「井戸ポンプ小屋」をつくることにとりかかった。

井戸ポンプ小屋。
それは何なのか。
何のために作るのか。

ひとつはこの井戸ポンプを設置して、水がどんどん出るぞ、やったね、とうれしかったのだけど、この紫色と白という色調やプラスチッキーな質感が何というか、まわりの草と調和しないというか、もうちょっと何とかならないかという気になっていた。

それにこのポンプが直射日光の当たる場所に設置されていて、夏場はとくにポンプ下部のタンクに貯められる水がぬるくなってしまうんじゃないかと懸念し、それなら小屋で覆ってしまえばひんやりとした地下水が保てるし、冬場の凍結防止にも役立つんじゃないかと思ったからだった。

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粘土

早春、メダカ池改修のため県内の山で粘土を採取したものがあり、池に使った残りを取りおいておいた。

1月に井戸を設置し、ポンプ小屋をつくろうと思っていたが、小屋の枠を作ったところまでやってみて、次の粘土を練る工程に踏み出せず、夏になっていた。

砕く.jpg
粘土を砕く(10日撮影)

しかし今、夏の猛暑で粘土がすぐに乾くから好都合じゃないか。
そう思いつくと衝動的に作業に取り掛かった。

まずは、レンガ辺のようになった粘土を、庭作業用の木槌で叩いて砕く。

水で戻す.jpg
水をかけてふやかす(10日撮影)

それを桶に戻してじょうろで水をたっぷりとかけ、ふたをして1日おく。

藁を混ぜる.jpg
柔らかくなった粘土に藁を混ぜる

次の日、桶から粘土を取り出すと水を吸って柔らかくなっていた。
これをビニールシートの上に取り出して、手でこねて藁と混ぜる。

藁は自家製では調達できず、園芸作業用に買っておいたものだがひと袋600円もして量の割には高い。

藁を混ぜるのは、壁に塗った時に強度を出すため。

塗りこめる.jpg
塗り込める

さあこれを、あらかじめ作っておいた、骨組みの上に塗りつけていく。
団子を作ってそれをべちゃと付けて広げていく感じで、1時間ぐらいで、バケツ2杯分くらいの藁入り粘土を、厚さ約3センチくらいに塗った。

ここで困った問題があった。
この骨組みはホームセンターで売られていた軟質プラスチックのフェンスのようなものがあってそれを使ったんだが、粘土にくらべて強度が弱すぎて、粘土の重さにゆらゆらして、どうしてもゆがんでしまうのだった。

やっぱり竹を編むとか、そういう頑丈な枠をつくっておけばよかったがそれには労力がかかりすぎて、ちょっと難しいなと思って手軽なプラスチックに飛びついたのだから、まあしょうがないことだった。

全体に塗りこめてから、内側と外側を両手ではさみながらなるべく厚さを均一にしていき、形を整えた。

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屋根を仮置き

使わなくなった電球の傘のサイズがちょうどよかったので屋根として仮置きしてみた。

ちなみに小屋の下の赤い土は、県中部あたりの赤い土が採取できるところで拾ってきたもの。

土の色も、観察して回っていると同じ県内でも地域によって違うので面白い。

仮置きしてみたのだが、この傘は紙でできているので、夕立が降ったらひとたまりもない。
少なくとも柿渋を塗るか、もっと頑丈なニスを塗るか、それだけではなくて、この上から藁ぶき、ヨシ葺き等にするとかしなくてはいけない。

粘土の壁もむきだしにしていると、集中豪雨などあるとひとたまりもないが、屋根のひさしが広かったら、或る程度もつのだろうか。しっくいを塗ればいいのかもしれないが、それはちょっと大げさのような気がする。

思えば、この屋根をどうしようかと考えて、これはという決定打が思いつかずに、小屋づくりを実行に移せず今日に至っていたのだった。

まだしばらく日照りは続きそうだが、本格的な秋雨となる前に解決策を考えたい。
posted by 進 敏朗 at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 井戸記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月26日

井戸水検査結果

検査結果.jpg

井戸水の検査結果が検査を依頼した会社から郵送された。
それによると一般細菌が基準値を上回っており「不適」だった。

あわよくば飲めるかと思ったが、そこまではうまくいかなかった。

「標準寒天培地法」により検査し、筆者の井戸からは1ミリリットルあたり280個の細菌が検出された。100個以下だと基準達成ということで、基準値の2.8倍だ。

ただ、他の項目はどれも基準以下だった。大腸菌は不検出だった。ほか、カドミウムやヒ素といった有害物質は軒並み大幅に下回り、肥料なんかから出る硝酸体窒素や有機物も基準の9分の1から10分の1。味、臭気、色、濁度も申し分ない。

検査項目の解説によると一般細菌とは、いわゆる「雑菌」と呼ばれているもので、多くは病原菌との関連はないという。

井戸は、庭を地下6.7メートルまで掘った浅井戸。
まあ浅井戸だから、雨水が浸透したりするから雑菌があるのはしょうがないかも。
自宅が立地する場所は、野洲川のデルタ地帯にあって、もともと湧き水があったような地域。そのために、住宅地の割には地下水の水質に恵まれているかもしれない。

メダカ池に注いだり、一坪農園の水やりには問題ない。

解説によれば「飲用される場合は、煮沸、滅菌装置の設置などの対策をお勧めします」とある。決して飲めない水ではなさそうだった。

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やかんに水を注ぐ

そこでこの水でコーヒーをつくってみることにした。

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井戸水コーヒー

飲んでみたが、水道水で作ったコーヒーとの違いは分からなかった。




posted by 進 敏朗 at 12:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 井戸記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月13日

水質検査

庭の池に注ぐ用に井戸を1月に開削しはや4カ月。

水質検査キット.jpg
水質検査キット

井戸の水質も安定してきたとみて、このたび水質検査を受けることにした。
近江八幡市の会社「日吉」に注文し、水質検査キットを取り寄せた。検査の種別によってさまざまなコースがあるが、「飲料水検査」を申し込む。するとそれ用のキットが送られてきて箱の中には9つの容器が入っている。

蛇口をあぶる.jpg
火であぶり滅菌

検査方法が紙に書かれている。まず、蛇口からホースを外し、ライターであぶって滅菌。

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水を出す

つぎに水を5分間出しっぱなしにする。

水を注入.jpg
水を容器に入れる

それが終わってから、容器に水を入れていく。飲料水検査では容器は全部で9つあって、滅菌した容器では、容器の口を手で触らないように気を付ける。

これらを入れ終わったら元の箱に戻し、クール宅急便にて発送する。
2週間くらいで、結果が通知されることになる。

posted by 進 敏朗 at 22:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 井戸記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月02日

電動ポンプ設置

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砂濾し器をつなぐ

本日、朝から井戸の電動ポンプ設置作業。
寺田ポンプ製作所製、150Wの浅井戸用自動式ポンプ「THP−150K」。これは、池に川をつくりたいがための装置で、井戸技師氏からは250Wのポンプをすすめられたが、なるべく小さいポンプで電気代がかからないようにした。

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井戸の鉄管から横つなぎする

先日、水脈を掘り当てた井戸の鉄管から水平に塩ビパイプを渡す。このパイプと、手押しポンプにそれぞれ弁がついていて、片方を作動するときは、もう片方の弁を閉じて使用し、手押しポンプと電動ポンプの双方が干渉しないようにしなくてはいけないそうだ。

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装置全景

3時間ほどで、電動ポンプ設置。ちょっとスペースに余裕がない場所での作業に。コンセント差込口が家の外壁の下のほうに付いていて、電気工事不要で助かった。

電動ポンプにはタンクがあって、これが満タンになってから水が吐出される。水は、地面の下10センチくらいに埋めた塩ビ管を通って、蛇口から出てくる。

蛇口をひねり、水が出てくるのを待つ。「タンクにまず水をためるから、水が出るには7、8分かかりますよ」と言われたので、家の中で待っていたら、3分くらいで「水が出た」と井戸技師氏が教えてくれる。

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水が出る



説明書によると揚程12メートルで1分あたり21リットルの揚水量ということだが、この井戸では揚程は7メートルしかないので、揚水量はもっと多いのだった。おそらく1分あたり30リットルくらい水が出るんじゃないかというような勢いだ。池の小川にするには、十分すぎる水量だ。

このあと井戸技師氏から、アフリカでの国際交流で井戸掘りにいそしんだ体験談をお聞かせていただいた。
西アフリカのブルキナファソでは、地盤が分厚い花崗岩で、アメリカ製のドリルでも難航して、地下水を出すのに60メートルも掘ったんだという。だが同国内には井戸掘り業者が2つしかなくて、井戸を掘るのが現地の人にとっては至難なのだという。

滋賀県内でも、比良山のふもととか、日野とか、山のふもととか琵琶湖から遠いところなどでは、地下水の帯水層が深かったり、岩盤にぶち当たって地下水が出なかったりとか、そういう地層の場所もあるそうだ。筆者のように、最初はネットで手掘り井戸を調べて、自分で手掛けるがギブアップ、という例もあるようだ。一般の業者が手掛けても、地層によっては水が出ない場所もあるので、そういうリスクをとって料金が高めに見えるのもやむをえない面もあるのかもしれない、ということだった。

まあ、ここでは豊富な水が出て、ありがたいことだ。とりあえず成功して胸をなでおろした。





posted by 進 敏朗 at 14:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 井戸記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする