2020年03月12日

井戸水検査結果2020

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滋賀国道事務所から、井戸水の水質検査の結果が先日届いた。
この調査は、国道8号バイパス(栗東市〜野洲市)で予定されている橋の新設工事で、流域への地下水の影響を調べるために前もって行われた。無料で、井戸水の水質検査をしてもらえるなんて、ラッキーだ。

その結果は、井戸敷設当初にじゃっかん検出されていた一般細菌が、今回は不検出となっていた。
前回(2016年5月26日記事「井戸水検査結果」参照)は1ミリリットル当たり280個の一般細菌が検出されて、水道水の基準となる100個以下を上回り「不適」となったが、今回は不検出。
他の値も、軒並み基準を大幅に下回っていた。
ということで、この井戸水、そのまま飲んでも大丈夫、という結果となった。
これはうれしい。

さらに別紙では水量の調査結果もあり、1分間に18リットル。
150wのホームポンプにしてはまあまあの値だった。

それにしても、なぜ細菌が消えたのだろう。現在は井戸ポンプで、メダカ池のために常時、水をくみ上げているが、それが好影響したのだろうか?
あるいは敷設時、管かどこかに細菌が付着していたのか?

この国道事務所による調査は、何年か後に橋が完成した後にも行われる予定なので、その時にさらに詳しいことが分かるだろう。

水質を見ていると、酸性アルカリ性をあらわすph値が6.36で、中性(ph7)を下回り酸性に傾いていた。
これは、浅井戸の場合一般的に、植物が分解した有機物などの影響で、酸性に傾きがちになるようだった。
これが前回、蛇口の金属が腐食した原因になったのかもしれない。
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2019年10月30日

井戸水の調査

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井戸水を採水する調査員

朝、井戸水調査員が来訪。
野洲川で、国道8号バイパスの架橋工事に伴う周辺井戸への調査を行っているという。
橋は新幹線に隣接して架けられる予定といい、半径1キロ以内が調査対象。
さっそく庭に案内し、井戸を案内した。

井戸はいつ掘ったのですかと尋ねられ、とっさに分からず「5年前です」と答えた。あとでこのブログを見たら、3年前の2016年1月13日で、意外と時間が経っていなかった。筆者の脳内で井戸の存在はそれだけ大きかったといえるだろう。


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くみ上げられた井戸水

深さは約6.7メートルの浅井戸で、手動ポンプは今、パッキンが壊れたため停止し、電動ポンプが稼働している。

水質検査はいちど、井戸を掘った年に行ったことがある。一般細菌が基準値の2.8倍あり飲用には適さない。がその他金属類は基準値を下回っており、大腸菌群はゼロ、煮沸したら飲用は可能、ということだった。
それで煮沸してコーヒーなどをつくり、うれしがって飲んでいたが、最近では井戸水はメダカ池と、畑にだけ使っている。
ここらへんの水道水は琵琶湖の水ではなくて野洲川の伏流水なので、けっこう水道水でも冷たくておいしいのだった。

自邸の井戸水はこのようなスペックだったが、水質検査を3年ぶりに、無料でしてもらえるのだった。自分でやれば数千円かかるので、それはそれでありがたい。架橋工事の前、工事中、工事後の3回にわたって行うのだという。

工事はいつ始まるか尋ねたところ不明とのこと。地下水はうちの井戸だけではなくて、くみ上げて流している小川や、地域の全体の問題なので気になるところだ。

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〈おまけ〉昨日までの雨で生えてきたキノコ
posted by 進 敏朗 at 11:02| Comment(0) | 井戸記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月14日

赤水

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井戸掘削から2度目の夏が過ぎ、手押しポンプ内の赤い水が濃くなってきた。

以前から最初の2、3押しでは錆を含んだ水が出ていたが、今では絵の具を混ぜたような見事な赤水の滝がみられるようになった。2、3日使わないでいると、バケツ2、3杯分は水を出し続けないと透明な水は得られなくなった。

ここら辺の地下水は透明で、電動ポンプを通じてメダカ池に流している水には問題はない。
原因は鋳鉄製の手押しポンプの筒内の錆だ。

対処法をネットで調べると、シリンダー側壁に塗膜をつくる方法があった。しかし、井戸水を野菜づくりに使っているので、塗膜の成分でどんな影響があるのかわからない。それだったら赤水のほうがましかもしれない。

木玉を外して、ワイヤブラシで磨いてさび落としをすることが最も手っ取り早い対処法だ。もちろん効果は一時的。

あんまりひどくて手に負えなくなったら、井戸ポンプをステンレス製に交換するのも一案か。
しかしステンレス製ポンプ、各社製品を見ると、デザインに趣が感じられない。

雰囲気・存在感は鋳鉄製手押しポンプのほうがまさっている。
手押しポンプといえばこれ、というイメージが刷り込まれているのも大きい。
でも赤水問題は困ったもの。長く使っていくにはどうすればいいのかが問われている。


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2017年03月14日

木玉は生き物

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手押し井戸ポンプの木玉(12日撮影)

春の陽気が感じられる12日、庭の一坪農園にジャガイモ植え。
これからの農事シーズンに備え手押しポンプを動かしてみようとした。

ポンプ内をのぞくと干上がっており、差し水をして、子供に「やってみて」とレバーを上げ下げさせる。
赤く濁った水が出てくるが、それは注入した水が出てきているだけで地下水が上がる気配がない。

おかしいなと思って、内部の木玉を取り外してみると、木玉の下の鉄管には水がたまっている。
もう一度木玉をつけ動かすと、木玉はスカスカと空を切り筒と密着していなかった。

これでは水が出ないはずだ。
12月から3か月くらい使わずにおいたが、木玉に何かがあったようだ。

そこで、井戸を施工した「井戸掘り工房・滋賀」に電話する。
手押しポンプは使わずにいると、内部の木玉が乾燥して縮んでしまうとのこと。

解決策を聞いた。すると、ひとつは木玉を買い替えることだという。2800円くらいするという。
2800円か。うーん、まだ1年しか使っていないけどなあ。

もうひとつは、木玉にゴム板を巻いて補修する方法もあるという。
「私ならそうしますよ」とのことだったが、手先の器用さに自信のない筆者にできるのか。

難色を示していると、さらには、新しい木玉なら、水にひと晩漬けておけば、木玉が再膨張して元に戻るかもしれないという。

そこでその方法を取ることにした。

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木玉を水につける

バケツに水を入れ、漬けること2昼夜。
水から上げ、井戸ポンプに装着、動かしてみた。

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水が出た

すると最初は控えめに、徐々に盛大に、澄んだ水が出て胸をなでおろす。

手押しポンプ内部で上下し地下から水を吸い上げる木玉は、水に浸かった状態にしておかねばならず、常時使うのがいいのだそうだ。

まさに木玉は生き物。

でも、手押し井戸はもっぱら農用に使っているので冬は使わなかった。積雪時に、車などの除雪に井戸水を使ったが、錆がついたらいけないので水道蛇口のほうを使っていた。

まあ水に漬けて木玉が復活するくらいなら、これからも同様に春先、水漬けをすればいいが、長期間忘れたままにしておくと同様に復活するかどうかはわからない。定期的に筒内に水差しをして干上がらないようにするとか、やっておいたほうがいいだろうと思われた。



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2016年12月17日

水汲み場

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野洲河原にてレンガを拾った(2015年11月13日記事「レンガ拾い」参照)。

これを井戸水の汲み場に敷いたところ上のような感じになった。

レンガは拾ったやつだけでなく、庭用に買ったやつの残りも10個くらいあった。これらを組み合わせ、平らになるよう敷いて、間に砂を詰めた。

不整形のやつを組み合わせて独特な感じになった。

これは舞鶴の赤レンガ博物館で見た、佐賀・有田の、不揃いやきものを素材としてあるトンバイ塀を参考にした。拾ったレンガを活用し、あの雰囲気を作れないかなあと思ったが、塀はちょっと難しいのでとりあえず地面に敷いた。

ただトンバイ塀の実物は見たことがないので、いつか訪れたい。

蛇口をひねると、水は最初いくらかは砂に浸透し、あとは下流に向かって流れていく。

流れていく先は土の地面で、そこでもいくらかは地中に浸透し、それから道路に流れて行く。道路の先には溝がある。

できたら、排水の溝を右側に引いて、メダカ池の排水口につなぎたいが、それはまた別の機会の土遊びに取っておくことに。

できたてなのできれいだが、果たして来年の夏ごろには草ぼうぼうになっているかも分からない。

でもこれくらいの工作なら、レンガを外して作り直すことは容易だ。

むしろ改良がほどこせるので、やり直しがきかないコンクリよりも好ましい。

奥にあるビニールに包んだ物体は、井戸ポンプを覆っているミニ小屋だが、屋根がまだ作られていないので、ビニールで包んで半年となってしまった。雨風をしのぐ屋根を作らねばならない。

posted by 進 敏朗 at 17:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 井戸記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする