2018年12月23日

歳末市の湖魚

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市が開かれている旧中山道

旧中山道で開かれている「歳末もりやまいち」。天候にもめぐまれ朝からにぎわっている。
目当ては湖魚の食品だ。

応永25(1418)年に起源をもつという近郷の市を、近年復活させたイベント。何げに、今年がちょうど600周年なのだけど、スペシャル感は特に感じられない。

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ふなずしをその場で切って試食販売

さあ、さっそくふなずしを売っている出店があり、買い求める人が訪れている。

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ビッグサイズふなずし

ビッグサイズふなずしはニゴロブナではなく、体高が高いゲンゴロウブナをつけたもの。
オレンジ色に見える卵が、輪切りの中におそろしいほどぎっしり詰まっている。

数年前、このビッグサイズふなずしをまるごと、京都のとある忘年会に持ち込んだ(2013年12月23日記事「歳末市ふなずし」参照)。だが、まったくの不評に終わってしまった。
発酵臭が気になってしょうがなかったらしい。
都人にはこの風味、この味の良さが分からんのかと落胆したが、たしかにこのビッグサイズは、一気にほおばって食べるのも難しいし、もうちょっと手ごろな大きさのものがいいのかもしれないと思いなおした。

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竹かご

市で売られているのは主に食品だが、このような手作り工芸品もあった。
市内の女性の手作りという。
形がシンプルで無駄がない。いもの収穫とか、そんな用途で使えば、美しい芋掘りの風景となるのではないか。

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地元の伝統野菜

伝統野菜のかぶらも復活させ、販売している。色がきれいだ。
また賞味してみたい。
だけどこの日、筆者の目は湖魚食品に注がれていた。

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コイやフナの煮つけ

コイやフナの煮つけもある。
かなりの砂糖が入っていて、白ごはんに合う湖魚の食品。

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沖島からの佃煮やホンモロコ素焼き

沖島からの出店があって、さまざまな湖魚が売られている。
ホンモロコ素焼き、ウロリ(ヨシノボリの小さいもの)の佃煮、ビワマス、コアユ、ワカサギ…と種類が多い。

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ビワマス刺身

パック入りビワマスの刺身も。
「昨日つかんだやつや」と漁師のおじさん。ひとパック800円。

近郷の魚に加え、こうして琵琶湖のさまざまな幸が集まる貴重な機会なのだった。

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買い集めた品

こうして買った湖魚食品いろいろ。
ふなずし3種類も購入。上の写真、右下の「ふな」と赤い字でシールが貼られたふなずしは、ヒワラ(ギンブナ)のメスをつけたもので、ニゴロブナの半額以下だった。
ギンブナは大きくなると骨が固いけど、これくらいのサイズだと固さは気にならないとの琵琶湖大橋近くから売りに来ていたおばさんの説明だった。

これで湖魚三昧の年末年始が過ごせるぞ。
また京都にふなずしを持って行こうか。




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2017年12月23日

湖国冬の食材

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田園の比良山

穏やかな田園に、冬の食材を求めに行った。田園の向こうに、比良山系が見える。

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長命寺港

近江八幡の長命寺港に、湖魚食品を売る店があり、ここでふなずし、海老豆を購入。

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ふなずし桶

冬になると、ふなずしが食べたくなる。この日は、数種類のふなずしを得ようとしていた。

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大規模農業地域の大中で、来年1月にオープンを控えたイチゴ園を訪ねた。会社を退職した元上司が、退職金をつぎ込んで実家の農地に築いた施設だ。章姫という品種のイチゴを育てていて、ハウスの中だから、農薬を使わずに実ができるという。

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章姫

勧められて、食べてみると、酸っぱさがなく甘かった。中が白いけど、白い部分も甘みがあった。
これを家に持って帰り、クリスマスケーキの素材にするのだった。

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もりやま市の湖魚販売

ここで引き返し、歳末の「もりやま市」を訪れた。中世にこの町で開かれていた市を復活させたもので、湖魚を売っている店が数店あった。

ふなずしも多様で、切らずに売られているやつから、スライスしてあるやつまでいろいろある。2種類を購入した。

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調達した食品

結局、3種類のふなずし、海老豆、コイ煮付け、海老唐揚げ、イチゴを購入した。
これらを食べて、湖国の冬を堪能したい。

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〈おまけ〉イチゴを使用したケーキ



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2017年12月09日

アメノイオご飯

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野洲で開かれた「ビワマスフォーラム」で、アメノイオご飯を賞味させてもらった。
アメノイオ(雨の魚)はビワマスのことで、アメノイオご飯は、ビワマスの身が入っている炊き込みご飯。
参加無料の会で、漁師の方が素材を調達し、女性の方が参加の100人分を調理していただいたのだった。
もったいないことで、脂が乗っておいしかった。

野洲市内を流れる家棟川で、ビワマスの遡上を復活させる取り組みについて話を聞いた。
落差工を乗り越えるための魚道の工夫をしているが、今年はついに魚が乗り越えることができず、試行錯誤中であるという。人間にとって安全な川と、ビワマスにとって遡上しやすい川との間にはギャップがあって、それをどう埋めていくのかが話し合われていた。

また、米原市の天野川では、やなが近年復活したが、ビワマス復活のプロジェクトと協調しながら採捕を行っているということだった。

20年前くらいまでは、地域の川にのぼってくるビワマスを愛でようなどという活動はメーンにはなりにくかったと思う。せいぜいホタルだった。時代は変わったものだ。


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2017年12月02日

湖魚食品弁当

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湖魚食品3種

JAおうみ富士の直売所「おうみんち」で、湖魚の食品を購入した。
冒頭の写真は、上からふな煮付け、海老豆、ふなずし。直売所では野菜だけでなくこうした琵琶湖産の魚介類を用いた郷土食も売られている。
ふなの煮付けは真空パック入り。

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湖魚食品弁当

このうち、海老豆とふなずし、それに冷蔵庫に残っていた稚アユの飴炊きをご飯の上にのせ、湖魚食品弁当をつくりきょうの晩御飯にした。ちょっとぜいたくな感じの弁当ができて、見栄えもする。

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2017年06月24日

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職場の鮎釣り名人から、とつぜん鮎のおすそ分けがあった。
この日解禁の安曇川下流・広瀬漁協管内で友釣りした鮎。
ジップ袋に氷を詰め、小一時間かけて持ち帰ったので多少色が薄くなってしまったが、もらったときは黒々としていた。平均18センチくらい。

先日の雨で苔が流されたから、期待はせずに早朝から釣り始めたところ、案外40〜50匹釣れたという。
これが鮎か。筆者が、投網でしこしこと捕っている「コアユ」とは別物だ。

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塩焼き

さっそく塩焼きにしていただいた。
腹の中は空っぽだったというので、腹は割かずにそのまま焼いた。
うまい。
腹がジャリっとしない。
これが鮎か。
どんなにがんばっても、塩焼きサイズの鮎を投網で、まとまった量捕ることは、難しいんじゃないか。
ここに友釣りと、無料ゾーン投網との格差を感じた。


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