市が開かれている旧中山道
旧中山道で開かれている「歳末もりやまいち」。天候にもめぐまれ朝からにぎわっている。
目当ては湖魚の食品だ。
応永25(1418)年に起源をもつという近郷の市を、近年復活させたイベント。何げに、今年がちょうど600周年なのだけど、スペシャル感は特に感じられない。
ふなずしをその場で切って試食販売
さあ、さっそくふなずしを売っている出店があり、買い求める人が訪れている。
ビッグサイズふなずし
ビッグサイズふなずしはニゴロブナではなく、体高が高いゲンゴロウブナをつけたもの。
オレンジ色に見える卵が、輪切りの中におそろしいほどぎっしり詰まっている。
数年前、このビッグサイズふなずしをまるごと、京都のとある忘年会に持ち込んだ(2013年12月23日記事「歳末市ふなずし」参照)。だが、まったくの不評に終わってしまった。
発酵臭が気になってしょうがなかったらしい。
都人にはこの風味、この味の良さが分からんのかと落胆したが、たしかにこのビッグサイズは、一気にほおばって食べるのも難しいし、もうちょっと手ごろな大きさのものがいいのかもしれないと思いなおした。
竹かご
市で売られているのは主に食品だが、このような手作り工芸品もあった。
市内の女性の手作りという。
形がシンプルで無駄がない。いもの収穫とか、そんな用途で使えば、美しい芋掘りの風景となるのではないか。
地元の伝統野菜
伝統野菜のかぶらも復活させ、販売している。色がきれいだ。
また賞味してみたい。
だけどこの日、筆者の目は湖魚食品に注がれていた。
コイやフナの煮つけ
コイやフナの煮つけもある。
かなりの砂糖が入っていて、白ごはんに合う湖魚の食品。
沖島からの佃煮やホンモロコ素焼き
沖島からの出店があって、さまざまな湖魚が売られている。
ホンモロコ素焼き、ウロリ(ヨシノボリの小さいもの)の佃煮、ビワマス、コアユ、ワカサギ…と種類が多い。
ビワマス刺身
パック入りビワマスの刺身も。
「昨日つかんだやつや」と漁師のおじさん。ひとパック800円。
近郷の魚に加え、こうして琵琶湖のさまざまな幸が集まる貴重な機会なのだった。
買い集めた品
こうして買った湖魚食品いろいろ。
ふなずし3種類も購入。上の写真、右下の「ふな」と赤い字でシールが貼られたふなずしは、ヒワラ(ギンブナ)のメスをつけたもので、ニゴロブナの半額以下だった。
ギンブナは大きくなると骨が固いけど、これくらいのサイズだと固さは気にならないとの琵琶湖大橋近くから売りに来ていたおばさんの説明だった。
これで湖魚三昧の年末年始が過ごせるぞ。
また京都にふなずしを持って行こうか。