2017年04月23日

鴨川

鴨川の水の色.jpg

天気の良い日の正午ごろ、京都の三条大橋から鴨川を見ると、水の色が青くてはっとした。

これでは滋賀県の野洲川なんかよりずっときれいだ。

鴨川は上流にダムもないし、田んぼの排水や生活排水もそんなに入ってこないだろうから、へたな近郊の川よりも澄んでいるのかもしれない。
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2017年04月13日

京の夜桜見物

夜桜.jpg

今年の桜は、10日までの高気温と11日の雨、強風で散ってしまったかと思いきや、意外と花は散らず、この日の晩は京都の岡崎疎水周辺で夜桜見物。

ちょうど満開のピークといった感じ。風がなく、寒さはまし。
散っていく花弁はほとんど見られなかった。

疎水に垂れ下がった枝との高低差で、ちょうど目線の高さに桜がきて暖色のライトが当たり、上を見ても横を見ても、桜のドームに囲まれている状態で趣があった。

やはり京都は桜の趣がある場所が多い。

カメラを持っておらず、手持ちのスマホで桜を撮った。うまく捕れたかなと思ったが大きくしてみると手ぶれを免れていない。

ここには写っていないが、下は疎水なので、水辺の桜なのだった。

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2017年03月20日

久美浜湾を訪ねて(上)

久美浜湾の夜明け.jpg
朝もやの湖(午前7時ごろ)

午前0時に出、2時すぎ湖畔着。
濃霧に包まれた車中泊が明け、朝もやの湖が広がった。

朝の湖岸.jpg
久美浜湾の湖岸

ここは京都市北西端に近い久美浜湾。
久美浜湾は地理上の分類では湖だけど、カキやトリガイの養殖で知られている。いったいどういう湖なのだろうか。

兜山.jpg
兜山全景

久美浜湾を見渡すには、南東にそびえる兜山(191メートル)からの景色が最高といわれる。
さっそく起き抜けに、登ってみることにした。
山に向かう道を、キジのつがい横切る(撮り損ねた)。

登山道は、山の西側に入り口があり、そこは標高30メートル。
だからあと160メートルくらい登ればいいのだった。車でも行けるが、歩いた方が、「行った」という感が高まるため歩いていくことにする。

おめでとう.jpg

登山道は、はじめのうちは車でも走行できそうなコンクリ固め道で、けっこう傾斜があった。
つづいてちょっとした石段があり、のぼると山の中腹を舗装されていない坂道が続くが、広くて歩きやすい。

藪の中をウグイス鳴き、山からは、新芽の臭いがしている。

さいごに整備された階段があり、ゴール地点には「おめでとう」と書かれていた。ありがとう。

山頂に出る.jpg
広場の手前

15分くらいで登れた。だいぶ息が切れた。まあ登れてよかったと、ハアハア言いながら広場を目指す。

山頂のデッキ.jpg
見晴らしデッキ

デッキの後方に、一段高い木の登り台があって、そこから見ると上の写真のようになった。湖を見渡すデッキを見るための台なのか。

久美浜湾全景.jpg
久美浜湾全景(午前7時半ごろ)

デッキに移り久美浜湾を眺める。北の方角に湖が広がる。

向こうの海ぎわには、横一文字に砂嘴が仕切っていて、湖だなあとわかる。

東側の湖岸のカーブがいい感じだ。下のほうからは、ケーンとキジ鳴き。上のほうでは「一筆啓上…」と聞こえるという、ホオジロのさえずり。

広さは7.1平方キロメートルで、海べりにある感じが似ている鳥取県の東郷池(4.1平方キロメートル)の倍近い広さ。

大明神崎.jpg
大明神崎、カキ養殖いかだ

湖の真ん中に、左から伸びる細長い半島は大明神崎。
内側と外側に、カキ養殖の筏が広がっているのが見える。

福井県・三方湖に縄文時代にあった鳥浜貝塚の村も、湖に突き出た岬の先端近くにあったというから、だいたいこのような感じの場所に村があったのかと想像できる(2017年3月4日「菅・三方湖と梅、縄文ロマン(下)」参照)。

ということはあすこの南側を掘ると、同じように縄文人の村が出てくるのだろうか?

しかし、縄文時代は海が今より3メートル高かったから、あの大明神崎で暮らすのはどうなのか? 三方湖は、淡水だったからフナがたくさん捕れたようだが、久美浜湾はほぼ海水だし、似たような地形でも、水を得ることをはじめ暮らすのは案外難しいかもしれない。

久美浜の街並み.jpg
久美浜の町並み

湖の海への出口に港町があり、奥部の平野に湖辺最大の町。これも三方五湖や、東郷池とも共通している。

さあここから山を下りて、湖岸を訪れてみることにする(つづく)




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久美浜湾を訪ねて(下)

未明より久美浜湾を訪ね、朝、湖を一望する兜山(191メートル)に登り下山。

佐濃谷川.jpg
佐濃谷川

さあここから車で、湖の東岸を小天橋の方面を目指す途中で川があったので河口まで歩いた。

河口の砂嘴.jpg
砂嘴が発達

するとそこは、川から吐き出される砂がたまって砂嘴が形作られていた。

汀線のカーブと風紋.jpg
湖岸のカーブや風紋

砂がかたちづくる湖岸の模様にしばし見入る。
海よりも、こうした湖の浜のほうが、波や潮流が静かなのか、より繊細で趣があると思う。

河口浜の貝.jpg
河口の浜に落ちていた貝

砂の上に落ちている貝を見ると…それは、アサリやハマグリなどの二枚貝、巻貝ではヘナタリなど干潟の貝だ。
シジミではなくて。落ちている貝を見て、「湾」を感じた。

もしかするとこの浜を掘れば、アサリやハマグリがざくざく捕れるのかなと思って、素手で波打ち際の50センチ四方を掘ってみたが何も出なかった。

伊勢湾に比べれば落ちているアサリの殻の大きさ・量は小さく少ない。

サクラガイ.jpg
色が濃いサクラガイ

サクラガイもあって、色がほかの場所で見かけるやつよりも濃くて紅色だった。

河口の貝.jpg
佐濃川河口の貝(22日撮影)

桟橋と兜山遠望.jpg
この沖あたりが最深部

さらに北上し、久美浜湾を日本海と隔てる横一文字の砂州、小天橋の南岸から、久美浜湾を見る。
向こうに兜山が見える。この眺め、琵琶湖の湖西側からみた三上山に似ている。

湖の北側のこのあたりがいちばん深くて20.6メートルの水深があるというから、たびたび引き合いに出す鳥取県の東郷池(3.6メートル)よりだいぶ深い。

久美浜湾にはけっこう、大きな川が流れ込んでいるのにこれだけ深いということは、今でも湖底が沈降しているのかもしれない。

砂混じり道路.jpg
砂州を横切る砂混じり道路

この小天橋を横切って、北の海岸に出る。高さ10メートルくらいの丘になっていて、想像していたより立派な砂丘だった。

テトラがない浜.jpg
テトラのない浜

そして浜に出ると、テトラや離岸堤がなく、自然の海浜が広がっている。サーフィンの人が集まっている。

外海の貝.jpg
外海の貝

ちなみに落ちていた貝は上の写真のようだった。これは、小天橋の西端の突端付近。
さきほどの干潟の貝とは違っており、ここではホタテ貝が小さく薄くなって赤とかオレンジになったようなナデシコガイとか、きれい目の貝を拾ったりした。

水道.jpg
水道

久美浜湾と海をつなぐ水道は、三方五湖の早瀬よりも幅が広くて、海の水が流入しやすそうだった。
上の写真に見えている橋は歩道橋で車は通れない。

海への出口.jpg
歩道橋の上から河口方面を見る

歩道橋の上から、河口方面を見ると、水道が左にカーブして海に向かっている。

水道ではカレイ釣りらしき、三脚に竿を数本投げ込んだ釣り人が数人。

水道の出口が分岐.jpg
海への出口

水道をさらに下流にたどると、二股に分岐していた。これは、古くからの水道(左側)だけでは水の通りが不十分だったらしく、湖岸の浸水や、あと湾内の塩分濃度が下がってしまうため、右側の水路が新たに開削されたという。湾内では、牡蠣などの養殖をしているので塩分濃度が下がると生産に影響してしまうのだった。水道間の陸地は島で、橋もないので歩いて渡れない。

気になる木.jpg
水道の付近にあった大木

とまあ、このように駆け足で久美浜湾をめぐった。

なぜ早朝から、訪れたのか。それは彼岸のこの日、鳥取県に戻り、墓参と倒壊した墓復旧の準備や空家の補修をするためだった。あまりここで物見遊山を繰り広げていては、着くのが遅れてしまう。とはいえ、こうしてめぐっているうちに、加速度的に時間が過ぎていく。惜しいが午前9時をもって現場を切り上げた。

シーズン終盤の牡蠣はまだ売っているだろうかと市場をのぞいたが、「朝のうちに売れてしまいました」とのことだった。かなりの人気を誇っているようだった。

久美浜の石の橋.jpg
久美浜の久美谷川に架かる石の橋







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2016年11月26日

旧三井別邸の「瓢箪池」

全景.jpg

京都の旧三井家下鴨別邸を見に行った。
4年にわたる修復を経て公開され、この11月19日からは最上階の望楼が公開されていた。

出町柳の駅を降り、高野川の橋を渡るとすぐに到着。家庭裁判所の裏手、樹木に囲まれて邸宅はあった。

平日だが、入場券売り場前で40分待ち。
これは3畳半の広さしかない望楼に、いちどに12人しか登れないからという。

檳榔樹床柱.jpg
檳榔樹床柱

分銅型のふすま取っ手、熱帯に産する檳榔樹(びんろうじゅ)を用いた床柱などを見る。
京都家庭裁判所が立っている場所に三井家の神社があって、別邸は休憩所として用いられたという。

望楼への階段、ロープ、分銅.jpg
望楼への階段。手すりがわりのロープ

3階の望楼にのぼる階段は角度が60度くらいありそうで、手すりはなく、かわりにロープがしつらえてあった。二階座敷の真ん中に、いきなり階段への入り口があって不思議なつくりだ。

三階の望楼からの撮影は、近所のプライバシー保護という理由で禁止。
三階からは、大文字山から比叡山が見渡せ、送り火のうち「法」が見えた。
高層建築がなかった明治大正にはもっと眺めがよかっただろう。文字通り京都の景観を手中にしていただろう。

二階から眺めた「瓢箪池.jpg
2階から見た「瓢箪池」

ところで、別邸には大きな庭池があった。
下鴨神社の泉川から引き、豊かな水をたたえている。
係員はこれを「瓢箪池」と説明していた。
2階から見るとたしかに瓢箪の形をしている。

けど、この池は「琵琶湖」をかたどっているんじゃないかとも異論を受ける。

そういう視点であらためてみると、たしかに、島が大きなのと小さなのがあって、それは沖島と竹生島に見立てているんじゃないか。さらにはもっと小さな石も池上に浮かんでいて、それは多景島なんじゃないかと。

また、池のくびれをまたいでいる石橋は、まあ琵琶湖大橋ではないだろうが、瀬田の唐橋なんじゃないか。
などとして、これは瓢箪じゃなくて琵琶湖でしょうという議論となった。

晩秋の賀茂川.jpg
晩秋の賀茂川

posted by 進 敏朗 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 水辺を見る(滋賀以西) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする