2014年05月14日

更地の泉

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古い家が取り壊され、更地となった区画の真ん中に、井戸ポンプだけが残されていた。
ある日、通りがかると、井戸ポンプの線がつながれており、汲みだされた水がホースから流れていた。
水は何に使われるでもなく、そのまま溝に落ちている。

無人の土地に取り残されたポンプがひとり作動する光景がシュールだ。
まるで家屋敷の復活を予言するかのような。

なにゆえに、更地の井戸ポンプが動かされているのだろう。
井戸は、汲みあげていないと砂が詰まるなどの不具合が生じるのだろうか。いずれにしても何か動かさねばならない理由があるのだろう。

それにしてもすごい水量だ。バケツなら10秒くらいで満杯になるのでは。
手で触ってみると、ちょっと冷たいが、そんなに冷たいというほどではなかった。
ここは野洲川のデルタ地帯の砂地で、地下水は豊富な土地柄。琵琶湖博物館でみた展示によると、滋賀県で水道網が完成したのは、大津の市街地など一部を除くと、意外に新しくて昭和40年代前半という。それ以前に建った家には、井戸が標準装備だったようだ。

それにしても、湧き出る豊富な地下水をみて、自宅でも掘ってみたいと、思いを新たにした。

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2014年04月27日

不尽の水と枯池泉回遊庭園

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利き酒会

午前中「草津宿場まつり」に行く。
酒蔵の無料開放があるという。酒蔵に行くと、利き酒会をしていた。ABC三本の酒を飲んで、どれが純米吟醸や本醸造かと種類を当てるというもの。
何と、アンケート協力者には小瓶を一本がプレゼントされた。
町の祭りを盛り上げようとの心意気に感じ入った。

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湧水

酒蔵の奥に湧水がある。豊富な地下水が酒づくりの源泉。ここ草津は、近くに大きな川はないが、一帯は花崗岩地帯(砂地)で伏流水が多いのだろう。この湧水はやはりくみ上げているものではないか。

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酒蔵内の牡丹園

さて酒蔵内には庭園もあり開放されていた。貴重な機会なので見学する。
向かいのマンションからは、池を眺めることができる格好だ。

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水が無い池。深さが二段階

池のまわりを巡ることができる池泉回遊式庭園の構えだ。
水のほうに関心がいくが、池は水がとまっていた。たて10メートル、幅が4メートルくらいで、深さが二段階で浅場がしつらえてある。赤白ピンクの牡丹の花がちょうどいい具合に咲いている。これくらいの規模の池になれば、直径10センチはある大ぶりな牡丹の花が似合う。小さな花ではバランスが悪い。

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池の注ぎ口

池に水が注がれる注ぎ口は水面よりかなり上のほうにあり、岩が置かれて山や渓流をイメージしている。
山とと湖、これが池のセットになっている。
池の水が張られている様子を想像する。やはりこれくらい規模があると、メダカより、錦鯉が似合っているだろう。

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〈おまけ〉琵琶湖名物、ふなの天ぷら







posted by 進 敏朗 at 22:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 井戸水、地下水 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする