2022年03月08日

水草堆肥配布中止

県琵琶湖保全再生課と公益財団法人淡海環境保全財団から、水草たい肥配布中止のお知らせが届いた。
特定外来生物のナガエツルノゲイトウ、オオバナミズキンバイ、アレチウリなどが、製造中のたい肥から確認されたことから、いったん配布を見合わせるという。これによって、春の水草たい肥は行われなくなるという。

筆者は水草たい肥を、庭の極小農地に毎年、土のう数袋分だけもらって土に混ぜ込んで使っている。肥料分はそんなにないとされるが、陸上の草よりも柔らかくて分解しやすく、たい肥化された水草をすき込むことで、土中の微生物が増えてバランス改善、作物が元気になるとか病気が減るとか、そうした効果がみこまれるのではないかと思って使ってきた。無料でもらえるところが大きい。

特定外来生物を理由とした配布中止。実際にたい肥にまざって繁殖してしまったという例が実際にあったのだろうか。
水草たい肥は、近年琵琶湖に繁茂する水草を減らし、田畑を肥やすという一石二鳥の取り組みであるが、特定外来生物が広がってしまうのは思いがけない副作用だ。それはいかん。
たい肥の完熟化を進めるなどして、種子が発芽しないくらいにして、ぜひ配布を早期に再開してほしい。
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2022年02月23日

ジョウビタキとメジロ、その他の鳥

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大津の最低気温は氷点下1.4度。雪が解けて雨に変わるという二十四節気の「雨水」も過ぎた2月下旬にしてはけっこうな冷え込み。2日前に積もった雪がまだ完全に解けずに残っている。
冒頭の写真は、生ごみ堆肥づくりのビニールシートの山を石で押さえているところに雪解け水がたまったのが凍った形である。

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ジョウビタキ

この日は昼になっても、鳥の活動が活発だった。
飛来したのはジョウビタキ。
ジョウビタキは冬の渡り鳥。見かける時はいつも単独で、枝の先とかに止まり、地上に降りて何かをついばんでいる。虫を探しているのか。
知ったようなことを書くが、5年前の同ブログ記事を見ると「野鳥」としか書かれていなかった(2017年1月20日「大洗海岸と涸沼(下)」)。
何という鳥なのかを知ったのはここ5年以内の話だった。


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メジロ

メジロも飛来。
メジロはいつも2羽で連れだって来るが、撮影の技術不足・辛抱の足りなさによりレンズには1羽しかとらえることができない。
望遠レンズを取り出したら、何かが不調で作動しない。それで標準的なズームレンズで撮ったのだが、5メートル以上離れたところから撮ったら小さくしか映らない。拡大すると上の写真のようにぼやけてしまう。
メジロはジョウビタキよりもさらに小さく、木にぶら下がった姿勢で止まったり、幹の周りを一周したりと身軽で、枝の間をせわしなく動き回っている。地上に下りることはなく、ミカンを好んで食べる。
地上に下りるジョウビタキは明るい黄土色と黒、灰色が混じった色で、樹上にいるメジロは葉っぱのような色をしている。よくできたものだ。

そして、この日はジョウビタキとメジロが同時に庭で見られた。
庭に飛来する鳥の中でいちばんきれいだなと思うのはメジロで、次がジョウビタキだったので、
双璧の鳥が並び立ってうれしかった。


↑ジョウビタキの姿に、メジロの鳴き声の映像

メジロがよく鳴いている。ジョウビタキは、飛び立つときに鳴いたがその鳴き声はクリック音のような打楽器のような音だった。
鳴き声が火打石のようだということでヒタキという名が付いたということだそうだ。

この日はツグミも飛来。冬の渡り鳥だが、地面をぴょんぴょんはね歩く姿は地味だが均整がとれている。
撮ろうとしたら逃げられた。機動性が必要だ。
そしていつものスズメ、ヒヨドリが見られた。
冬の野鳥観察を楽しんだ。


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シーズン終わりかけのロウバイ

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ジョウビタキ(2月25日撮影)。間合いを詰めることに成功




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2022年02月21日

読書感想文「地球の中身」

講談社ブルーバックスの「地球の中身」(廣瀬敬著)という本を読んだ。
たまたま本屋で手にし、奥付をみると今年の1月20日第一刷発行ということで新しい本だった。
私自身は水辺や地形などに興味があり、このような水辺にまつわるブログを興してみたのだったが、この本は地球の内部について最新の研究成果が紹介されており衝撃を受けた。

地球の内部、地殻の下にはマントルがあって、その下には外核、内核がある。そこまでは高校で習ったので知っていた。
口絵には筆者の開発したダイヤモンドを使った高圧加圧装置の写真があり、2000年代に入って完成した。その装置を使うと地球中心部の364万気圧という状態も再現が可能になったといい、これによって、地球をつくる物質が内部でどのような状態にあるのかがより詳しくわかるようになった。マントルの深さによって、マントルの主要鉱物であるカンラン岩が加圧されて何段階かに結晶構造が変わり(相転移)、それによって固さとかの性質が変わってきて、マントルの対流や地震波の伝わり方に影響を与えているとか。口絵に鉱物が掲載されているが、透明なうぐいす色や深緑色で宝石のようだ。実際にペリドットという宝石として扱われていると知った。こんな石が地球の中に詰まっているのだ。
さらには地球内部の鉱物の振る舞いによって発生する磁場の話もあった。
マントルよりも深部には核がある。核は主に鉄でできており、液体になった鉄が地球の内部で対流したりして磁場が発生するのだという。
この磁場があることで、太陽から吹き付ける強力な電磁波が地表に達するのを遮り、生物への放射線による影響や、水から水素が分解されて宇宙空間に散っていくのを防いでいるのだという。
地磁気といえば、訪れたのが千葉県のチバニアンだった(2019年12月19日「チバニアン」記事参照)。
訪れたのはコロナ禍の直前で、行ける時に行くべしとあの時思ったことは正解だったと今、あらためて思うが、チバニアンの養老渓谷の地層に記録された地磁気の逆転は77万年前のことだった。地磁気が反転する前後の時期、地磁気が弱まるとされ、その際の太陽風による生物への影響(遺伝子の損傷とか)はどんなものか。チバニアンの時には現生人類はいなかったので、今後地磁気の弱まりは人類への影響がどうなのか。地磁気は年々弱まりつつあると観測されているが、地磁気弱まったり反転する仕組みはまだよくわかっていないという。気になるところだ。
ただ磁場は長期間なくなることはなく、逆に6億年前ごろからは強まったという。そのころ、地球の最深部には固体の鉄からなる内核ができたとされ、それとこれとが相関しているのではないかと。そしてそれ以降の時代、カンブリア紀の生物の爆発的進化が起きるが、これも関係があるのではないかと。
地球の中での深さによる加圧に伴う物質の振る舞いの変化と、それによって生ずる大気や海、地中への物質(二酸化炭素とか水とか)の循環、さらに熱の伝わりや保持、磁力の発生がからまりあって、安定して生物が生存できる環境をつくりだしていることが説明されている。ほんとによくできたものですね。
太陽系の中では火星にも40億年くらい前には海や地球と同等の気圧の大気があったという。だが火星では地磁気がなくなったことで水や大気は38億年前には吹き飛ばされてしまった。なぜ火星で地磁気が消えたのかについて本書では、地球内部でのマントルや核の振る舞いと、それを火星に当てはめた場合に質量の違いなどから同じようにはならないことを説明している。最新の火星探索の知見もとりいれながら、同じ元素でできた他の惑星や月と比較して、地球の環境は生命が活動するのに条件がうまくそろったんだなあと思わざるをえない。
地球はひとつのシステムとして成り立っていることを知ると、そこらへんの石や土、水辺といったものを見ても、何もかもがあるべくしてある、という思いが深まる気がする。

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2022年02月15日

琵琶湖博物館の昼前(2)


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比良山系を遠望(午前9時50分ごろ)

2か月ぶりに琵琶湖博物館に来た。午前10時の開館とともに入場する。
午前中、憩いの時間を過ごす。
入館する前に、駐車場から広場に歩き、琵琶湖越しの山並みを遠望する。
雪の比良山系。
琵琶湖博物館ができたとき、周囲の土地をリゾート開発する計画があったが、あれから30年近くたって周囲の空き地は変わっていない。
琵琶湖近くに広くて静かな場所が残って良かった。


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エスカレーターから1階の広間を見る

2か月前の来訪時に購入した年間パスポートで入場。
もう元が取れているが今年12月まで有効。何というお得感だろう。
同館までは、自宅から車を使えばさほど時間はかからないので、足を運ぼうと思う。
琵琶湖とそれをとりまく滋賀県の自然・歴史・人の暮らしを網羅する琵琶湖博物館。最近、何年かをかけて全館リニューアルを果たしたのだった。
訪れた時は外壁の工事が行われていて覆われていた。
この日はA展示室(地質など)を中心にのぞいた。

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軽石

A展示室では、地質が中心に展示されているが、琵琶湖の歴史の展示で、以前は「蒲生湖」と呼ばれていたと記憶するが、「蒲生沼沢地」と名前が変わっていた。蒲生湖は浅かったようなので、湖じゃなくて沼沢地と呼んだほうがふさわしいということになったのだろうか。
研究の進展がもたらした成果なのだろうか。

古琵琶湖があった時代から現代まで、湖底の堆積物や植物化石を通じて気候がどのように変わって来たかを解説する展示などが力が入っていた。それによると400万年前くらいはワニなんかもいて、亜熱帯のような気候だったが、100万年前から寒冷化が始まり、琵琶湖が現在の形となった40万年前からは、数万年ごとに氷河期が到来している。
海は、氷河期になると北極や南極の氷が厚くなったりして、海抜が下がるが、琵琶湖ではそうはならないだろう。
諏訪湖のように御神渡ができたり、歩いて渡れるなんてこともあったのだろうか。
地層に琵琶湖が凍結した痕跡などは残されているだろうか。

そしてトピック展示では、太平洋の火山噴火によってまき散らされた軽石が展示されていた。
内陸県の滋賀で、あの太平洋の軽石が見られるなんて思ってもみなかった。
泡のかたまりを石にしたような外観。ひどい汚れ物を落とした時の泡ような。これが大量に海に浮いて、1000`も西の沖縄の浜に漂着したのを採取したようだ。
河口から空中に飛び、直接海に落ちて冷やされたのか、あるいは空中で冷えて固まったのかどちらだろう。かつて夜久野で「火山弾」を見たが、それは砲弾のような形をしていた。それに比べると、この軽石は、かなり軽い物質でできているようだった。持ってみたかった。

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亀と砂利

C展示室では、ジャリっという音がときおり聞こえてくるので何だろうと思ったら亀が砂利を蹴る音だった。
空調や、録音の動物の鳴き声などが響く中で、生き物の立てる偶然の音は面白いなと思って和んだ。

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ビワコオオナマズの稚魚

水族展示では、ビワコオオナマズの稚魚がいた。通路に、ぶくぶくなしの小さなアクリル水槽が置かれていた。
体長10センチあまりだろうか。コンニャクを連想させる半透明の色合いで、ふつうのナマズの稚魚よりも色が薄くて弱々しい。
体に少しでも傷がついたらすぐにでも死んでしまいそうだが、よく生きたまま捕獲できたものだと思った。
一方、バイカル博物館から届けられるライブ映像は、凍った湖の風景が映し出されていたが、沖合は凍っておらず霧がただよっていた。アザラシたちはどうしているのか。

毎日、近くの琵琶湖から採取されるプランクトンの展示、本日はゾウミジンコが多かった。

少し見るだけであっという間に2時間がたって昼になってしまう。
リニューアルで、展示は全般に、見る人に呼びかける感じに変わり、研究者の声なども届けられ、見た目のわかりやすさが重視されているように見受けられた。そして最新の研究の知見がいろいろと取り入れられていて勉強になった。
ただ個人的には、以前の重厚感ある感じも好きだったが…。


posted by 進 敏朗 at 18:15| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年02月03日

ミニ温室制作

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木組み完成

2022年が明けて、取り組んだのはミニ温室づくりだった。
水辺オフシーズンのこの季節。
水温むまでの長い時間を利用して、何かをしたいと思い立った。
早春の、日差しは強いが風は寒い、この時期の太陽光を有効利用して、トウガラシ苗でも育てようと思った。
ホームセンターを物色し始めたのが1月中旬ごろ。
これまでは地元資本のアヤハディオで事足りると思ってきたのだったが、この際、店によってどのように品ぞろえが違うのかと、ここ数年で滋賀南部に次々と出店した全国チェーンの大型店をのぞいてみた。
すると店によって品ぞろえが微妙に違っている。

ミニ温室の品ぞろえがいい店もあり、値段も手ごろで、それを買ってもいいかもと思った。
ただ、外側を覆う軟質ビニールがいかにも紫外線にやられそうに感じられ、すぐ粗大ごみになりそうな予感がした。実際に使ったらどうなのかは分からないけれど。
数年前、中空ポリ板を箱のように組んで「ミニ温室」をこしらえたところ、太陽光を浴びて1年で粉々に風化した経験があった。
屋外に置くことを考えたら、相当に耐久性を考えなければならないというのが教訓として残った。
風化しないといえばガラス温室だが、でもガラスでは割れちゃったりしたら厳しい。
しかし市販品は耐久性に疑問が感じられた。
そこで自分で作ることを決意し、いわば「基本構想」を立て、図面を作った。

構造としては角材を立体に組み、そこに透明なプラ板を張る。
何せ、これまでの魚捕りや釣りでの失敗の数々を振り返っても明らかだが、手先の不器用さ・不注意さは自分でいやというほど思い知っているので、可能な限り技術のハードルを低くして、設計をミリ単位まで詰め、組み立ての手数が減るように心がけた。

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やや粗雑な木組み

木材のカットはホームセンターで、ミリ単位まで指定してやってもらえる。
しかし、木材斜めカットは自分でやらなくてはいけない。このハードルが思ったより高い。
勾配屋根にしなかったら、斜めカットは必要ないが、雨のことを考えるとやっぱり屋根には勾配をつけたい。
というわけでインターネットで、木材を楽に斜めにカットする方法を調べ、自分にもできそうな気になって真っすぐを意識してのこぎりを入れたらうまくいかなかった。
ホームセンターの工作室のジグソーを借りたが、ぜんぜんうまく切れない。工作室の刃物類は軒並み古かった。
のみを使って切れ目を作り、ホームセンター工作室の万力を固定した上、家から持参したのこぎりでカット、ようやく上の写真の程度にまっすぐ切ることができた。かなり隙間が空いてるがこれが3度目の挑戦であった。
また上の写真にも見えるが「ダボ継ぎ」をやろうとして治具をネット購入などしたが、それでも穴と穴がずれてしまってうまくいかなかった。
そこで編み出したのが上の写真のような、穴を柱から梁まで貫通させて、ダボを送り込む方法で、これならドリルを使ってまっすぐな穴を開けることができると思ったのだったが、ドリルを白木材にあてたところ、掘り初めでバリバリと木肌が削れてしまい結局、上の写真のように金属のねじ併用になった。

木組みができたところで防腐処理の塗装をする。
ジェル状の塗料を選んだところ、これは垂れなくて作業が楽だった。

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中空ポリ板にアルミテープ貼り付け

温室の外板は耐候性がありアクリルより安い中空ポリカーボネートを選択。
内部が空気で保温力もあるという。
幅60センチ、奥行き30センチ、高さ45センチのミニ温室を覆うのに、60センチ×45センチの板が3枚必要とわかった。ある店ではそれが1枚1100円で、3枚では計3300円。
大板(182センチ×91センチ)を買えばこれより安くなるが、特にプラ素材ではごみになるものを少なくしたかった。
ちょっと高いなあと思っていたところ、立ち寄った別の店では、1枚で上記の板3枚分と同じ面積となる91センチ×91センチの板が1280円。
これによりポリ板の値段を3分の1近くに抑えることができた。
ホームセンターによる物品の値段差をうまく利用できたのだった。

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ポリ板張り合わせ

木枠を組み立てたところ、やはり誤差が出て、柱も完全に垂直になっておらず、ポリ板を張り合わせるにも設計図通りにはいかない。
1枚ずつ木枠に合わせてカットする。
また、ポリ版は熱膨張率が大きいとされ、暑いときは伸びて寒い時は縮む。
これを制作した環境は室温18度だが、屋外では氷点下にもなれば40度以上になることも想定される。
木材との膨張率の違いによって接合部が壊れるなんてこともあるだろう。
というわけでぴったりではなく少し「遊び」を持たせた設計に。
ポリ板をカッターナイフで切断する再、定規がすべり痛恨の右人差指の先切創。
またも不注意による失敗をおかしブルーになったが、何とか切り終えた。
91センチ角のポリ板はほぼ使い切り、ほとんど余らなかったのは胸すく思い。

裏側にはアクリル板引き戸を設置。
18センチ×32センチ、厚さ3ミリの市販品2枚。これは1枚が約900円もして、ポリカ板に比べてかなり高い。
PVC製のガラス戸レールは、置いてある店を調べたら、草津のディオワールドにあった。
ガラス戸レールと、アクリルを何ミリ余裕をもって付ければよいかと計算したりしたが、案外これはうまくできた。


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仮置き(2月3日)

さあ仮組がおわり、とりあえず形にはなった。
これを庭に仮置きして眺める。
日が差し込んでいい感じだ。
これを庭の眺めの一部にすることも目的なのだった。
2月末にはあと何点かの工程や課題をクリヤーして完成させ、設営し、野菜や花の育苗を始めたい。


posted by 進 敏朗 at 00:00| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする