2023年06月10日

梅雨の犬上川コアユ捕り

DSCN9290.JPG
犬上川(午後6時ごろ)

6月に入り雨の日が続く。
今年の春から初夏は温暖で、例年よりも1週間早く季節が推移している印象。
夕方から犬上川に行く。5時過ぎに着。梅雨の降水を受け、ほどほど良い水量。
川に足を踏み入れれば、澄んだ流れのあちこちに鮎が元気よく泳ぎ回っているのが見え、豊漁は約束されたようなもの。
瀬を渡る。ひざまでの深さがあった。


網を投げたら、紐まで川の中に放ってしまう失態をおかす(動画)。
深い場所で流れが強かったりすると、拾いに行くこともできず網ロストという最悪の事態になりかねない。
慌てて川に入り、流れ出す前のひもを拾う。浅い場所でよかった。網を取り返そうと無我夢中になり、深みに気づかずはまってしまうという事態になりかねない。
網には数匹が入っていた。割と大きなサイズ。
もうミスはしませんと心に誓う。

DSCN9288.JPG
コアユ捕れた



DSCN9285.JPG
第1投目で捕れた魚

今年は琵琶湖のコアユがかなり少ないことが県の調査で観測されており、川の鮎も少ないんじゃないかと心配したが、琵琶湖で数が少なくても、川へのぼってくる数は、とくに例年と変わっていないような印象だった。
1時間くらいで100匹くらいに達し、遅くなってきたので打ち止めにする。

DSCN9295.JPG
捕れた魚

目方は1.2キロくらいで1匹の平均が12グラムくらいと大きめ。
最長寸で15センチあって、大きめの数匹はみりん干しにしてもよかったが、面倒だったので全部を揚げて南蛮漬けとした。
保存の関係ではらわた、えらを除去するが、はらわたにはほとんど何も入っていない。
調理、完成まで2時間。
川への往復がだいたい1時間半。
現場での準備、捕り作業、片づけ1時間半くらいで、魚捕りに出発して、料理が出来上がるまでは5時間くらいの作業。
これでしばらくの弁当のストックになる。
無料で魚捕りができる滋賀県の清流の恩恵に浴した。



posted by 進 敏朗 at 11:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 漁撈活動記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年04月15日

雨混じりホンモロコ捕り

DSCN9238.JPG
小雨の降る川(午後3時ごろ)

この日は前日深夜から雨となり、湖北の低山歩きを計画していたのだがやむなく順延となった。
4月の雨の日にやれることといえばホンモロコ捕りであろう。
2日前の朝、非禁漁区域の現場の川を訪れたがまったく水中に魚が見えず、引き返した。
本日の雨は本降り、降水量が20ミリ程度見込まれるので、水が増え、魚を呼ぶのではと思い、雨足の弱まった午後から現場に赴いた。
川の水位は前回よりは高い。
土曜日なので現場に人が大勢訪れているのではと思ったがさにあらず。3人ほどが、網を打つでもなく小休止している。
どうやら捕れていないようだった。
このような雨であるのに魚が上がっていないなんて。
それでも、まあこの度は、駄目でもいいからと思って装備を車からおろして川に降りる。

DSCN9236.JPG
大きめのカジカ現る

さて、いい場所に入れたと思って喜んで網を打ってみるが、まったく入らないことはないが1匹しか入らず。
ゼロ匹、1匹、また1匹、とペースは低調。
カジカが捕れた。川底までくまなく探って底生魚1匹という情景に、ホンモロコの不在がかえって際立つ。
深みを狙ったら、ビビンと手ごたえがして、50センチ級のコイが魚体を現し、暴れて網が破られやしないかと慌てるがなんとか外れる(網を操っていたので写真撮れず)。
期待値は下がっていき、ホンモロコにコアユが混じり、いっぺんに3匹入れば小躍りして喜ぶほどの体たらく。
先に来ていた人は1人、また1人と、あきらめて引き上げていき、現場到着の1時間後には筆者1人となった。
そこで、これをいいことに現場の上流や下流を移動してみて、網を打つと、1投で10匹程度が捕れるヒットが始まった。


なんだ、いるじゃないか。場所のちょっとの違いで、いる場所というのがあるのか。
ヒットは数投の間続いたが、次第に数が減って沈静化した。
群れがそんなに大きくなかったかもしれない。

DSCN9247.JPG
ホンモロコ捕れる

まあしかし、初めの低調さからは一転してほどほどに捕れたので満足。

DSCN9249.JPG
本日の成果

700グラムくらい目方があったので100匹弱だろうか。
さっそく洗って飴炊きとした。
今年は暖冬のせいでサンショウの葉が3月には出てしまい、いったん摘んでから出てきた「2番葉(?)」を使ったので香りは今一つ。
砂糖多めで濃厚に炊いた。川に薄濁りがあったせいか、ちょっとじゃりっとしたのが難点だった。
posted by 進 敏朗 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 漁撈活動記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年04月13日

黄砂の近江春景

DSCN9233.JPG
黄砂で山が霞んで見える川辺の風景(午前9時ごろ)

強い黄砂が吹き寄せると予報された12日は雨、開けて3日、山は白く霞んでいる。
のどかな川の風景。午前中、時間があったので、ホンモロコが捕れやしないかと車で、川を訪れたのだったが、まったく魚影が見られない。

DSCN9226.JPG
魚のいない川

前日は雨だったので、川の水量が増えているだろうと思ったが、穏やかな感じの流れは濁りもなく、魚が泳いでいないことがクリヤーに確認できる。調べるとわずか数ミリの雨だったようだ。15分くらい川を眺めて、引き返した。
期待して川に行くが、何もなく期待が外れる。こういうこともある。学習を積んで、すんなりあきらめるという態度を身に着けたのだった。


posted by 進 敏朗 at 20:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 漁撈活動記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年02月12日

ワカサギ捕り

P2120628.JPG
夜の河口付近

先日琵琶湖博物館で展示されていたのを見て思い立った。
2月にしては異例の温暖さだった12日の日曜日。
ワカサギを投網で捕ろうと湖西の湖岸に行く。
夜の投網は初めてなもので不安があった。
しかしこの日は、日没後も車の気温表示で10度以上もあり、風もなく穏やかだった。
もともと暗いところが苦手で、小さい頃は電気を消した部屋に入るのも怖がるほどだったのだが、こんな夜なら心折れずに魚捕りできるかも。

午後6時半ごろ現場に着いて、流れ込みを照らすと、比良山系の雪解け水の流れの中に細い針のような魚が見える。
これを見てさらに勇気づけられる。


ヘッドライトを装着。
琵琶湖を照らしてみた。風はほとんどなくて水中も見えるが群れらしきものは見えず。多いときはたもですくえるほどいるということだがそんな風には見えず。
まだ時間帯が早いのかしら。空は真っ暗だが。
網を出し、流れ込みに投げてみたら、数匹の細い銀色の魚が捕れた。ワカサギだ。
動画を撮ってみたが、予想以上に真っ暗…。

P2120640.JPG
ワカサギ

見た目はやはり、コアユとそっくり。ライトで照らすと紫がかった銀色に光る。
サイズは、春先のコアユのように小さくてか細い。

P2120641.JPG
カジカも

カジカも捕れた。
この魚も冷水が苦手ではないようだった。
ワカサギが産みつける卵を狙っているのかも。

P2120660.JPG
捕れたワカサギ

ひと網で数匹ずつ捕れ、1時間で約50匹。
この数が多いのか少ないのかは初めてなのでよくわからない。
まあ試験的にやってみたのでこの辺で切り上げた。
家で目方を計ったら約250グラムで、1匹あたり5グラムという小魚。

P2120655.JPG
琵琶湖岸の夜景

まったく捕れなかったらいやだなあとか思っていたが、案外あっさりと捕れたことに満足して現場を後にした。

P2120667.JPG
天ぷらと、ゆでブロッコリー

さっそく持ち帰り、調理した。
上の写真のように天ぷらもコアユ天と見分けがつかない。
しかし調理ではコアユと決定的に違う点があった。
浜で捕れるコアユは腹の中が砂だらけで、そのままではジャリジャリしてとても食べれたもんじゃないので1匹1匹、腹を裂くかしごくかして砂を出さないといけない。
ところがワカサギを1匹素揚げにして食べてみたところほぼ砂をかんでおらず、洗ったらすぐにてんぷら粉をつけて揚げることができたので、調理の手間が格段に省けたのだった。
これは素晴らしい。
骨も柔らかいし、捨てるところゼロ、文字通り丸ごと食べられる。
味もコアユとほとんど同じだったが、卵を持っているのでシシャモ天のような味わいもあり。

この日のように穏やかな夜があったら、また行ってもいいかもと思えた。



posted by 進 敏朗 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 漁撈活動記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年07月22日

ハスの川

DSCN8833.JPG
鴨川の落差工

7月に入ってからの降雨で、川には豊かな流れが戻ってきた。
20日ごろ滋賀県一帯で激しい雨。
そこから2日後。川は多少水量が多いが。先日、湖東方面に向かい成果が得られなかったため、こんどは琵琶湖大橋を渡り湖西方面。
川で網を打って最低でも、100匹は捕って保存用の食料をつくりたい。このような目論見のもと湖西路を進む。

白鬚神社を通り過ぎ、高島の平野が広がり、国道161号バイパスを下りて鴨川の下流部に着く。
湖西では安曇川、石田川、知内川のつぎに大きな川で、増水や減水の変動が激しい。
高さ1メートルくらいの落差工が近年新調されており、豊かな流れ。うっすら濁りが残っていたが、鮎が跳ねているのも見える。
時たまジャンプに成功して、段差の上をちょろちょろと上流に泳いでいく。
見物に来ていた釣り人の話ではこの落差工ができてから上流にのぼる数が減ったとのこと。
釣りの人が数人、川に入って楽しんでいる様子を見る。ほかに投網の人も来た。

DSCN8837.JPG
ハスのオス(右)とメス

にぎわっているので、より下流の161号バイパスの下付近で網を打つ。
ペットボトルなどが上流から流れてくる。
京都ナンバーの車が、無人の状態でエンジンをかけたまま1時間以上も停車している。
水辺の情趣が台無しの行為は残念だ。こうした輩とは関わり合いにならないよう十分離れて網をやることにする。

DSCN8838.JPG
ハスやオイカワ捕れるがコアユは少ない

さあ下流では、10センチくらいのコアユは2匹入ったのに対し、体長15〜25センチくらいのハスがいちどに5匹くらい。
ハスは魚食性の魚で、コアユを食べると思うので、生態系のバランスからいって、ハスよりもコアユのほうが圧倒的多数存在していなくてはいけないのに、網に入る数は逆転している。
「これはおかしいでしょう」と思わず独り言。川の現実は、素人の想像を上回っていた。
どこに向けて打っても、立派なハスが入る。夏場のいまはハスの産卵期で、鴨川のような砂底の川を、ハスは産卵場所にしているということのようだが。
ハス、大きいので、食べる用に持ち帰れば、あっという間に十分な量が確保できるわけだが、塩焼きをたくさん作るのも手間であり、大きい魚は、処理が大変なので、オスに比べて小さいメスを3匹だけキープ。
赤や薄いモスグリーンなどの婚姻色にいろどられたオスに対し、メスはきれいな白銀色で食用魚という雰囲気高し。

DSCN8840.JPG
夏空と水蒸気、河辺林

ハスを避けようと、場所を上流に移した。ハスの遊泳力をもってすれば、段差や急流も乗り越えられるはずだが、そんなに上流まではのぼっていかない。

DSCN8846.JPG
川のきらめき

アユは川の中にまんべんなくいるようだったが、今シーズンは例年に比べて数自体がすくない印象。
いちど投げて捕れる数が多くて7、8匹といったところ。
しかもサイズが小さい。蛇のように細いやつも。
アユは琵琶湖から遡上したあと、それこそ24時間休みなしに流れの中を泳ぎ続けているから、すぐにエネルギーを消費して痩せてしまうのだろう。
しかも食べるのはそれほどカロリーが高いとは思えないコケなので、食べることに川での生活のほとんどを費やしているのではないか。
たまに大きめの石の付近で、魚体が太くなりかけたやつが捕れるが、それにしてもやっと14センチといったところ。
強烈な太陽光線が雲間から現れ肌を差す。水のきらめきと緑、大自然はきれいだな。
ぞんぶんに堪能できる滋賀県湖西の河辺よ。

DSCN8844.JPG
婚姻色のカワムツ

本日は、100匹を最低目標として網を打ったが、結局、捕れたのは90だった。
うち数匹はオイカワである。揚げて食べた場合、それほど味は変わらない。
しかし、カワムツは放流した。食べるのはオイカワまでだ。

川の中にみちあふれる魚を、網を少ない回数打ってじゅうぶんな量を捕り、あとは川や琵琶湖を眺め、泳いだり撮影などにいそしみ、自然を満喫。このような優雅な夏の投網をイメージしていたが、現実はせっせと少量ずつを拾い上げる労多い漁撈の日となった。

DSCN8852.JPG
琵琶湖、浜、河口

鵜川の河口には、ハスが多数、産卵に備えて群泳していた。


DSCN8858.JPG
夕方近く、斜めの光が差す比良山系と琵琶湖

ドラマチックな湖岸の空や水、山に差す夕方の光だ。

DSCN8868.JPG
琵琶湖。コアユの姿見えず

ハスの姿が川に目立ったが、もしかしてこれは、ハスが大発生しているのだろうか。例年はこんなに多くない気がする。
川のコアユが少ないのは、ハスによって河口付近に集ったコアユがことごとく食われちゃっている、なんてこともあるのかもしれないと思ったが、どうなのだろう。

カメラが電池切れになり、成果撮影せず。
持ち帰った魚は、天ぷらとし、ハスも揚げて、最終的には南蛮漬けとするお決まりのコース。
栽培したハラペーニョやタマネギを混ぜてみた。







posted by 進 敏朗 at 23:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 漁撈活動記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする