2021年06月20日

夏至前日の魚捕り

早いもので2021年もあすで夏至を迎える。
夏至のころは、例年梅雨時なので、曇っているままに日の長さを感じることもなく終わってしまうこともあるが、今年は梅雨入りが早かった半面、天気の良い日が多い6月となっている。

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鴨川(午前8時ごろ)

さて日曜日、時間が空いて、腰を据えた魚捕りを決行する。
前の晩から準備をした。
夜明けから出ようかなとも思ったが、起きたらもう6時すぎだったので、無理せず7時に出て、湖西方面に行く。

どこに行けばたくさん魚が捕れるかを考えるのだが、浜に行くか、川に行くかのふた通りがある。
白髭神社のセブンイレブンがレジャーの車で満杯になっていた。
浜はかなりの人出だったので、今回は川にした。

白髭神社を回避するバイパスのトンネルが姿を現していた。バイパスができたら、この大型駐車場を備えたセブンイレブンはどうなるのだろう。
鵜川のローソンはいつの間にか消滅していた。北小松のセブンイレブンも、白髭神社店の出現とともに消えた。南行き方向のコンビニがことごとく消えている。
どちらかというと、コンビニは帰りに利用したいのだが。

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川の中

さあ鴨川に着いた。
鴨川にしたのは、近いということが大きかった。湖西には安曇川とか、石田川、知内川などいい川がいろいろある。
この日の人出だと、午後から渋滞が予想されるので、なるべく早く切り上げたい。

川底は白砂が多い。静まり返っている。
いや、よく見ると小さな群れがいた。
100匹をめどに捕りはじめた。

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捕れたアユ

最初の一投が、網が開かず7匹。
魚が川の中に散っていった。
それからは一投につき4匹とか5匹とか、1匹もあり、なかなか数が積みあがらない。
2時間近くたって10時ごろ、ようやく50匹くらいになった。

思ったよりも苦戦したので、いったん、もう引き上げようとして車に戻る。
どっか別のところに行こうか。
そう考えてしばらくして、やっぱり、別の場所と言っても、浜は人がいっぱいだし、もう少し川で粘るか、と思い直した。
同じ川の下流を見ると、河口からはずっと砂川で、バイパス下の瀬のあたりから、釣り人が林立しているのが見えた。
というわけで、もうちょっと上流に行って、川に入って歩いて登った。

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浅瀬

道具類をもう少し整理して、歩きやすいように工夫が必要だ。
小さいクーラーが先日から見当たらず、発泡スチロールの箱を抱えて歩いたため、腕が疲れた。
正午のお知らせが鳴る。影を見た。すると、ほんとに影が小さい。
太陽が天頂から11度とかしか傾いていないので、影がとても小さくなるのだった。
投網を始めて何年かになるが、恥ずかしいことに、この日やっと、投げる際に反動をつければ網が広がりやすいということを会得した。

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本日の成果

投網はいつも、捕った時に数えたよりも、実際の数が多い。
この日も、140くらい捕れたかと思って、帰って数えたら180もあった。
2キロ以上もあった。

3時半からさばきはじめ、1時間半もかかる。
とにかくはらわたが砂でじゃりじゃりのため、そのままでは食べられたものではない上に、内臓があると傷みやすいので除去。
そこから一旦休憩し、夜に調理した。
飴炊きと南蛮漬けにした。



posted by 進 敏朗 at 19:25| Comment(0) | 漁撈活動記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月25日

21年初漁撈活動

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北小松の浜(午後3時半ごろ)

今シーズン初の魚とり活動を行った。
午後2時半ごろから出て、約1時間後に北小松の浜に着いた。
おりしも本日から新型コロナの緊急事態宣言が隣の京都や大阪、兵庫で発令された。
駐車場には京都や大阪、神戸ナンバーの車が停まっており県内ナンバーは少ない。
筆者も山陰地方から移り住んだ滋賀の新参者であるのに、こういう時にはまるで地元民のように他府県ナンバー車を眺めている。
滋賀は住んで30年近くなるのだけど湖西は、住んでいる所からは遠く、県内ではあるが地元と言えるかは微妙だ。
午後もだいぶ昼下がりとなったので、そろそろ満車状態も解消される頃を見計らって到着する。

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流れ込み

浜というのは一様に見えて、所々流れ込みがある。
アユは川をさかのぼる習性があるから、こういう流れ込みの周辺か、水底に石が転がっているところなんかがポイントだと思っている。
流れ込みの両サイドのうちどっちかに群れがいると思う。

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琵琶湖への第一投

この日は北風が強く、午後から気温が下降気味となった。
おもむろに準備をして、長靴にはきかえ、浜に出て、先ほどの流れ込みの右サイドから、琵琶湖向けて第一投を打つ。
さあどうだろうか。

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1匹捕れた

捕れてない、と思ったら、1匹だけ入っていた。
今シーズンの1匹目だ。4月だけあって、サイズは小さめ。
風に流されてきたのか、きょうは藻が多い。

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来たぞ

2投目は流れ込みの左サイドに移動して、ちいさな波紋が立っているのを見てキャスト。
こういう浜ではとにかく遠くに投げれたほうがたくさん捕れる。
その際いかに網がすぼまらずに広がった状態のまま届かせるかが成否を分けるのは言うまでもない。
筆者の場合まだその技術は十分ではない。
でも魚がたくさんいるときは、そこはさほど問題にはならない。
網を引っ張ると、白い魚体が何匹か見える。

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多数入った

今度は20匹くらい捕れた。
魚体の大きさがちょうど、網目と同じくらいで、これよりも小さいとスポスポと抜けてしまう。
思い返せば昨シーズンは、初めのころから琵琶湖で14センチのやつが捕れて、だいぶ大きかったが、それにくらべて今年は魚体が小さい。
でもこれで平年並みなのかもしれない。

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風強まる浜(午後4時半ごろ)

その後も堅調に推移して、20匹以上が2回。10投するころには90匹くらいになったのではないか。
夕方近くに魚を捕ってみて気になったが、コアユの腹がどれも大きい。
これは産卵ではなく、底の砂が大量に詰まっている状態だった。
浜のコアユは餌とともに底の砂や泥を飲み込む。
コアユは夜明けとともに餌を食いはじめ夕方になるほど腹がふくれる、ということがもしかしてあるのだろうか?
昔野洲川でナイター投網をしていたというおじさんから、夜に捕れたやつは砂をかんでないと聞いたことがあった。
そんなことがあるのかなと思ったが、この夕方に捕れた腹パンパンのコアユをみると、そういうこともあるかもしれないと思い返した。
これは次に早朝、魚捕りをしたら確かめられるかもしれない。

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強風に挑む浜の釣り人

こういう腹ジャリジャリのコアユはとてもじゃないがそのままでは食べられない。
調理の手間も考え、むやみに捕り過ぎずに1時間くらいで撤収。

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本日の成果

90匹くらいで目方は550グラムくらい。その重量の1割くらいは、腹に詰まった砂なのではないか?
とにかくどれもこれもが腹が膨らんでいる。

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まずはコアユ天

市販のてんぷら粉で、天ぷらをつくったが少しカリッとした感じが足りず、もちゃっとなった。
でもサイズが小さいのは食べやすくてグッド。
コアユに限っては、サイズが大きいから良いとは一概には言えない。
揚げるときの温度管理か、あまり混ぜすぎないとか、調整が必要だった。これも次回以降、調整したい。
残りは南蛮漬で保存食にした。






posted by 進 敏朗 at 23:19| Comment(0) | 漁撈活動記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月16日

石田川と猿

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石田川の流れ(午後1時半ごろ)

湖西の川、友人S氏と石田川の清流に行く。
7月末の梅雨明けから2週間以上も日照り続きというのに、美しい水が豊富に流れる魅惑の渓流。
福井県境に源流があり、森が深いのだろう。
これは漁獲も期待できそうだ。


この日、京都の最高気温が37.8度。大津は36.3度の猛暑日。
しかし湖西の高島市今津では33.8度とそこまで高温にならない。琵琶湖岸で大津と海抜は変わらないけど、湖西の高島は涼しい。
背後に山があり、緑が多いせいだろうか。
現場はその今津から川をさかのぼった地点で、着いたのが午後1時すぎの暑いさかりだったが、しんどさを感じることもない。最高気温は30度そこそこだったのではないだろうか。
川は冷たいとまではいえないが、それでも野洲川中流のようなぬるさは感じない。
各所で、森から本流への流れ込みがある。その水はひんやりとして水温はおそらく20度そこそこといった感じで、気持ちがよかった。
本流よりも水面が高い、冷たい流れ込みの水たまりに鮎の群れが見られた。どれも細くて小さい。

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猿も涼む

猿もいて、川べりの木の上で涼んでいたり、上の写真のように、川の中を歩いているやつもいる。
猿も川べりが涼しいのだろう。こないだもこの川で猿を見た。
自然豊かな石田川よ。

しかし、我々の目的は猿ではなく、鮎だった。
8月もなかば、滋賀県内の川や琵琶湖での投網が許される期間(漁協管理区域除く)があと数日となった。
清流で育った鮎が大きくなっているのではないかとの想定で、水の豊かな湖西にやってきた。
この清らかな流れなら、期待できるのではないかと思ったのだったが、案外と捕れるやつはそれほどの大きさはなくて、どれも魚体が細い。

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水はきれいだ

鮎釣りのおじさんがおり、情報交換。おじさんの釣果は、大きいやつでも17センチという。
もっと早い時期にはより大きなのもいたとか。

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細い鮎たち

川から上がったらもう4時半。夏至から2か月近くが過ぎ、だんだんと短くなる日が傾きかけている。
いい年の男2人が時間を忘れての川遊び。
ノンアルコールビールをS氏からいただき、着替えてぐっと飲み干す。
筆者は魚のサイズが不十分だとこぼしたが、友人Sは、水がきれいだったので良かったと言っていた。
たしかに、酷暑の京都で昼間をすごすのとは大違いの環境だ。

捕れた鮎はどれもほっそりしており最長寸が16センチ。
これだと、6月の犬上川で捕れた同寸のやつのほうが肉付きがよかった。
筆者の事前の想定では、鮎は川のコケを食べ、初秋の産卵期に向けて日に日に大きくなるので、8月の遅い時期ほど大きいやつが捕れるという図を思い描いていたが、じっさいに県内の各川で魚を捕ってみたところ6月下旬や7月のほうが魚体が立派で丸々としており、8月初旬の野洲川を除けば、むしろ細くて身が少ないような鮎しか捕れなかった。

これはどういう現象なのだろう。
石田川の流速が早いので、流れに負けないよう泳いでいるうちに、どれも魚体が細くなるのか。あるいは縄張りを勝ち取り立派に育ったやつは友釣りで捕りつくされてしまい、じゅうぶんに育てず劣位におかれた魚だけが川に残存していたのか。

もし前者の理由なら、川の流れが速めのところでは必然的に魚体は細くなってしまうが、後者の理由なら、どこか釣り人が立ち寄りにくいフロンティアもあるのかもしれない。ふたつの理由を考えたが、実際にはどうなのかわからない。経験が不足している。
未解決な答えを残しながら、今年の投網シーズンはもやもやと終わりを迎えようとしていた。
この疑問はつぎのシーズンに持ち越されることとなったが、そこまで根を詰めて解答を得ようとするかはわからない。
なにせ、憩いの川漁だから。。。


posted by 進 敏朗 at 00:00| Comment(0) | 漁撈活動記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月07日

姉川の中流

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伊吹山を背後にのぞむ姉川の流れ(午後2時半ごろ)

猛暑のなか姉川を訪れた。
滋賀最高峰の伊吹山(1377メートル)が背後にそびえて雄大な景色。
豊富な流れに、友釣りの人が竿を出している。
最近、薄濁りの野洲川を見ただけに、同じ県内の川かと思うくらい水が澄んでいて冷たさもある。

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姉川の鮎

魚がたくさんいるだろうと思ったが、網を打つと意外と1匹だけ入った。
スマートなかたちの鮎だ。
友釣りの人を見ると、ちょうど釣り上げたところで、魚はいなくはないみたい。
しかし、網にはあまり入らず、流れが速くて網が流され、尖った石に引っ掛かり小破も食らう羽目に。

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白い石灰岩が多い河原。さすが伊吹山のふもと


網が流されないような緩い場所を探そうと下流に移った。

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よさげな瀬だが

網を打ったらよさそうに見える瀬がある。
たくさん捕れる湖東の犬上川よりも川幅が広くて水量もある。

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細い鮎

たぶん微笑みを浮かべて網を投げた。
しかし何回やっても、魚の形をしたものが入らない。
そうであったか、、、とついに得心する。

この日、訪れたのは中流の、河口から10キロ以上の地点。
姉川では河口付近と、数キロさかのぼった地点の2カ所で定置漁法「やな」が設置されている。今回訪れたのはそれらより上流で、漁協管轄区域よりは下流の場所だった。

やなが2カ所もあって川をふさいでいるから、普通に考えると魚は少ない。
ただ、増水時には治水上の理由で取り外しもされるだろうし、設置日以前に魚が遡上することもあるだろう。いろいろとやなを魚が突破する「抜け道」は考えられる。
そこでじっさいどれくらいの魚がいるのかを今回知りたかったが、答えは「ほとんどいなくなる」のようだった。

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長い穂のビロードモウズイカの花

考えてみると、かりにやなというものが8割の魚を捕るとしたら、第一のやなを突破できた魚が2割で、第2のやなではその8割が捕られ、上流に行けるやつは当初の4%しかいないということになる。これが捕獲率9割だったら、残った1割の魚のほとんどが第二やなで捕られるので、1%しか上流に行けない、というたいへんな難関になってしまうのだ。

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ダキバアレチハナガサ(抱葉荒地花笠)

だがそれはきょうの成果をもとにこしらえた理屈にすぎない。鮎がどういうときにやなを抜けていくのかや、やな操業のルール等実際のところを知らないので、もしかすると何かの折には群れが上流まで遡上、ということはあるのかもわからない。
なのだけれども、きょう川に入ってみた感じからは、あまり魚がいないという以上のものを得られなかった。

やながひとつもない湖南の大河、野洲川より、やな二カ所を乗り越えた姉川中流のほうがまだ魚が多いんじゃないかと思っての訪問だったが、川の魚影の濃さの「南北格差」はそこまでではなく、湖北の大河、姉川への過大な期待は是正された。

天野川での鮎捕り

帰りがけ、天野川に立ち寄り、やなが1か所の川では、上流にも鮎がいることを確認。

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細い鮎

ぜんたいに魚体が細い。
尾びれが大きくて切れ込んでいるのもいる。野洲川ではいなかった。速い流水に対応しているのかもしれない。
夏の川探索は、期待とはちがった結果に終わった。
まあでも、あの川のあの場所はああなっていたのかと知れてよかった。

posted by 進 敏朗 at 00:41| Comment(0) | 漁撈活動記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月03日

野洲川中流2020

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野洲川中流の橋(午後2時半ごろ)

野洲川は滋賀県湖南地域住民にとって身近な川。
琵琶湖に注ぐ県内の川では最大級だが、魚影は薄い気がする。
ことし5、6月の下流でのコアユ捕りなんかは、2匹とか、ゼロとか、悲惨としか言いようがなかった。
だけれども、7月前半には下流でまとまった数が網に入り、やはり遡上はあったとみられ、例年にない降雨があった梅雨が明けた8月初め、豊かな流れを保つ中流に鮎がいるのではないかと探索する。
野洲川漁協が今シーズンから解散してしまったので、放流は行われず天然遡上の鮎しかいない。

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粘土盤

甲賀市水口町あたり。
川岸の白っぽい岩は、岩ではなくて、古琵琶湖層由来の粘土が固まったもの。
琵琶湖がいまの場所にできる前の大昔、「甲賀湖」という湖が甲賀市一帯にあったそうな。
野洲川はそのあたりを流れている。
この粘土、乾いているときはひびが入ってかちかちだが、濡れたら、まるで巨大な石けんのようにつるっと滑って転倒するので、上を歩くのは非常に危ない。
この粘土層が多いので、野洲川は薄く濁ったような水の色になる。
それが鮎の数にも影響しているだろうか?

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鮎が入った

梅雨明けから4日くらいしかたってないというのに水量が多くない。
青土ダムからの放水を絞っているのか。
つるつる粘土盤に足を取られながら、よさげなポイントを歩き回って探し、網を投げると鮎が入った。

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鮎だ

立派な鮎が入った。しかし、後が続かない。
なかなか捕れそうな場所を探すのが難しい。

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ムギツク

ムギツクがとれる。
とがった口、その割に尾が太くずん胴に見える魚体、真ん中に入った黒い一本線、オレンジ色の尾びれなど、ちょっと独特の形をしたコイ科の小魚。
やっぱり琵琶湖水系は魚種が豊富だな、などと見入る。

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バス稚魚?

見覚えのない魚が捕れた。
色や模様はギルに似ているが細長い。でもブラックバス(オオクチバス)ともちょっと違うような。
これが流れる川の中を生息域にしているというコクチバスというやつなのか。持ち帰ることにする。

追記:コクチバスは、野洲川では青土ダムに定着していることが報告されていた。魚を捕った現場はダムよりも下流だが、ここで捕れたということは野洲川中流域で広範囲に生息しているのかもしれない。ただでさえアユ生息にとって微妙な環境に、ますます厳しい条件が加わっていると言えるだろう。

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雄大な野洲川の風景

野洲川の中流の風景は雄大だ。その川景色にはほれぼれする。
しかし、流れの中には魚が少ない。
網の中に何ひとつ入らない、ということがほとんどだった。

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水の色

古琵琶湖層の粘土がとくに厚い地帯を流れてくる最大の支流、杣川(そまがわ)との合流点より下流は、水量こそ多くなっているが、水の色は上の写真のように薄濁りが増している。グーグルの衛星写真からも、白ナイル川と青ナイル川との合流のような、水の混ざり具合が確認できる。

野洲川はなぜ、鮎が少ないのか。
そもそも琵琶湖の鮎は、湖の北のほうに多くて南は少なめということがある。
加えてこの水質。
粘土質の薄濁りに加え、中流域に10万人以上の人口があり(湖南市や甲賀市の大半)、下水網が整備されたとはいえ工場立地や田んぼも多いという事情(生活排水、工業、農業排水などの影響)もあろう。
そして県内最大のカワウコロニーが同河畔にあり、コクチバスもいるとなれば、三重苦、四重苦を背負っているようなもの。

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とれた魚

しかしそれでも、鈴鹿山脈に源を発している本流は澄んでいて、ぶじ遡上できた鮎は大きくなれるようだった。
捕れたのは17センチ。身に厚みがある天然鮎。
ここまで育つのはさすがに時間がかかると思うので、7月に遡上したやつではないと思われる。もっと早いどっかの時期に遡上があるのだろう。

野洲川も、決して捨てたものではないことがやってみて分かった。
でも、これ以上の数を捕るのはなかなか厳しいものがあるんじゃないかと思わずにはいられない。
湖南地域のホーム河川、野洲川。
県内のほかの川にくらべて環境的には厳しくても、もっと都市部の暮らしとか広い目で見れば、まだこんな自然が身近にあるだけましと思わないといけないだろう。


posted by 進 敏朗 at 21:42| Comment(0) | 漁撈活動記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする