2019年11月03日

沖島湖魚まつり

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堀切港から沖島を臨む(午前10時45分ごろ)

沖島で「湖魚まつり」があると知り、朝、娘とともに9時半すぎに出発、10時45分ごろ近江八幡市の堀切港に着くと、すでに船は出発しておりつぎの便は正午すぎだった。なんとなく、船はすぐ来るんじゃないかと思い、時刻を調べておかなかったのは不覚だった。

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桟橋にて、乗船する人々の行列

以前、島に渡り、友人S氏らで山を踏査したりしたのは10年近く前だっただろうか。その当時からは、考えられないほどのたくさんの人が船で島を目指し桟橋に列を成している。乗り切れないから、2隻目の補助的な船「おきしま丸」まで出動、2隻態勢での輸送となっているがそれでも積み残しが出ていた。

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にぎわう沖島

湖魚まつりは、ふなずし、エビ豆など沖島特産の湖魚の製品をはじめ、野菜や、おかきなど食品、島内にあるクラフト工房製の麻布手ぬぐいなどのほか、廃業した仕出し屋の器がどれも10円という破格のプライスでの販売もあった。島の文化祭も並んで行われ、島の小学生の太鼓も披露された。小学校には、14人が通っているという。

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沖島の郷土料理、ビワマス酢飯

学生らが出店などを手伝っており、住民との交流も。若い女性の姿も見かける。
バス釣りの人も相当多い。中には、バスボートで直接、島に来る人もいるだろうが、多くは連絡船を使用すると思われるので、船便の運営の足しにはなるだろう。

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どれもが10円だった

大学生が設営したという大型オブジェも。流木や、漁網、ロープ等、島で拾ったものや提供してもらったもので形作られている。
島には、家屋と漁具、自転車、など雑多なものが所狭しと置かれている。土地が狭いせいもあるだろう。

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流木でつくられた構造物

島で食べるという郷土料理、ビワマスの酢飯をいただいた後、島内を歩く。猫がいるという話を娘がしていたが、実際に見かけたのは計3匹だった。

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湖岸に設置された井戸ポンプ。
水源は琵琶湖なので水枯れ知らず

時間があるので山にも上りたかったが、足指を負傷していたためやめておく。


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元砕石場の畑

島の北岸のほうに行くと、採石場がある。浜には、採石場から出たと思しき角ばった石が浜をかたちづくっている。

ここで茶を飲み、対岸の比良山系などを見、くつろいでいると、さざ波の中にコツ、コツという音がすると、娘がいうので、浜の波打ち際の石を眺めていると、石の一つが波に揺られて、まるで打楽器のように音を発していたのだった。


波がほとんどない琵琶湖ならではの繊細な鳴り石浜か。
しばらくその光景に見とれていた。

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砕石場跡から琵琶湖を臨む

4時過ぎの船で戻る。そのときは、「おきしま丸」に乗れたので、デッキに座り、高速で過ぎ去る湖面を堪能した。

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高速船で島から戻る


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2018年09月02日

9月初旬の琵琶湖岸の憩

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ビニールシートと竹棒での日よけ屋根設営

友人Sらとともに琵琶湖岸レジャー。
堅田に集合、湖西の浜へ行く。
もう9月だから、あまり人はいないだろうと思って行ってみると、バーベキューの人らがいる。

家にあった、園芸の作業に使うビニールシートと竹の棒でテントを設営。
ビニールテープを四隅に張り、さらに支柱からも外側に2本を張り、ぴんと張った状態で屋根ができて間に合った。

支柱となる竹は、直径3センチ以上ないといかんな、と確認。


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琵琶湖に浸かる

9月初旬といってもまだ暑いのだった。
足を投げ出して琵琶湖の石浜に浸かった。

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筆者の足指に集まるゴリ

すると足指に底生魚ゴリが集まってくる。
体長2、3センチの、石模様をした魚らは、ここは白っぽい石が多いためか半透明な体色となっている。
ふにゃふにゃした筆者の足指の皮膚が餌だと思ったのだろうか。貪食な魚たち。

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石の間から顔を出すゴリ(水中撮影)

川の流れや湖流れでたえず洗われる浜には藻が生えず、石は白いままだ。




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湖岸に集まったコアユの群れ

さて浜の波打ち際を見やるとコアユの大きな群れがいる。
これらは産卵のため川に遡上する機会をうかがっているのだ。
こんな場面で投網をしたら一網打尽ということになるが、
滋賀県では、9月1日から漁協管理区間を除き、すべての水辺でコアユ捕りは禁止となる。


だから捕ってはだめだ。
ところがこの日は、川の水量が少なくて、河口部分で流れが川に砂に吸い込まれて、あと1メートルのところで切れてしまっている。

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河口を開削

そこで我々の手で河口を開削し、コアユが遡上するのを補助することにした。
ところが沖合の水上バイクの波が来るたんびに、砂が押し寄せてせっかく掘った河道が埋もれてしまう。
近年のコアユの産卵数の減少、水上バイクも関係しているんじゃないの、なんて考えちゃったりする。



流れを開削して、遠巻きに見ていると、そのうち打ち寄せる波とともに威勢よくのぼってくるやつもいた。
だが流れは次第に、弱まっていき、遡上するやつは少なかった。

まあ、あさって4日には今年最大級の台風21号が接近するというので、そうなれば雨も降って、たくさんの水流が呼び水となってコアユは遡上するだろうから、この日の我々のやったことは、ほとんどコアユの産卵行動には影響しないだろう。

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広がる空と雲

夕方近く、広がる空と雲を眺めた。

琵琶湖に入って洗剤でバーベキューの後の金網を洗う信じられない光景を見たと友人Sは言った。
帰る時にビニール袋に入れられたごみが道路に放置されているのも見た。
そのようなことは本当にやめてほしいものだ。
このような風光を愛でるので十分ではないだろうか。

9月というのに意外と渋滞していた。

posted by 進 敏朗 at 21:50| Comment(0) | 琵琶湖・内湖 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月12日

うみのこ

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大津港に前日引退セレモニーのあった学習船「うみのこ」が停泊していた。

昨日の午後、大勢の人に見送られて港を後にしたが、セレモニーの後で戻って来たようだった。

ここが停泊港なので、それもそうか。すぐに解体のドックに送られるわけではなかった。造船所のドックには今、2代目の「うみのこ」が建造中で、それが出てくるまで停泊しているのだろうか。

1983年に就航し、35年で50万人以上の児童が乗船したという「うみのこ」。
滋賀県では小学5年生になると、この「うみのこ」に乗船して1泊するのだった。うちの子供は3人ともお世話になった。毎回冬の時期だった。筆者は鳥取県出身のため乗船体験はない。年齢的にも、筆者が小5の時にはまだ「うみのこ」は就航していなかった。「うみのこ」に乗船したことがあるかどうかで、滋賀県出身の人は年代に線引きがされるという話を聞いた。

目の前の船は、エンジンもかかっていて、まだまだやれそうだった。
あと2か月したら、2代目「うみのこ」がここに係留しており、この目の前の船はドックで解体されるだろう。まったく信じられない感じだ。

車を廃車したときの気持ちがよみがえる。まだまだ走れた車を、部品交換の費用がかさむから、危険な故障が発生しないうちに、と更新した。ディーラーに引き取ってもらったときの惜別の情が浮かぶ。

目の前の「うみのこ」はもう、子どもを乗せて琵琶湖を行くことはない。思い出を秘めながら、解体されるのを静かに待っている。あと2か月。短い余生だ。このまま港に係留して記念館に、という案もあったそうだが、維持するのに多額のお金が掛かるため解体やむなしとなったという。

長年の疲れから解放された船に、春の日差しが降り注いでいた。

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カンムリカイツブリ









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2017年12月24日

湖岸のロマン

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湖岸

大津駅から北に歩き、琵琶湖岸にたどり着くと、穏やかな光景が広がっていた。
穏やかな時間。

3時までは薄日が差していたが、それ以降は雲が厚くなった。

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カンムリカイツブリ
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2017年11月28日

湖都水鳥景

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琵琶湖(午後1時半ごろ)

風がなく晴れた晩秋の日。
昼休みに湖岸を眺める。
すると穏やかな水面に水鳥が浮かんでいる。

浜大津付近では北向きに琵琶湖が広がり、太陽を背にする形で眺める湖は青っぽく見え、趣が増して見える。
寒くなかったが、あとで大津のこの日最高気温を調べると14.0度でさほど高くなかった。風がなかったのと日照のため、寒さを感じなかったのかもしれない。

山をはさんだ京都では18.0度で4度も違っていた。なぜこんなに開きがあったのだろう。


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いろいろな鴨

水面に浮かんでいる鳥を見ると、今月の初めごろよりも種類が多いような気がする。
茶色い羽をしたやつのほか、黒と白のやつがいる。
コンパクトデジカメでズームにして撮っているので判別が難しいがキンクロハジロではないだろうか。

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カンムリカイツブリか

鴨群のちょっと沖めには、鴨にしては首の形がスマートな水鳥がいる。
これは何だろう、鵜にしては色が白っぽいなと思っていたが、あとで調べるとカンムリカイツブリのようだった。
調べるとカンムリカイツブリは冬の渡り鳥だが琵琶湖で夏、繁殖するやつも少数いるらしい。

このようにいろいろな鳥が見られ楽しい。
種類を同定する楽しみもあるが、こうした水鳥がぷかぷかと浮かんでいる情景を見るのはリラックス感にあふれる。

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湖都

湖岸近くまで迫る山並み、市街地。
海とちがって水面がすぐ近くにあって静か。
こうしてみると大津の湖岸景観、なかなかほかでは見られないような気がする。

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〈おまけ〉湖岸近くで見ごろを迎えた紅葉
posted by 進 敏朗 at 21:37| Comment(0) | 琵琶湖・内湖 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする