2024年01月02日

藤ヶ崎龍神

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田園の向こうの比良山系(午前9時ごろ)

2024年が明け、元日の夕方に能登地方を震源とした大規模な地震があった。元日から、被災した地域ではたいへんな年の幕開けとなった。
滋賀でもかなりの揺れがあったが、家の棚のものが落ちることはなく、幸いにして被害はなかった。
被害の全容はいまだわからないが、家屋やビルの倒壊、火災など、たいへんな状態であることは間違いない。
被災地にお見舞いを申し上げたい。

温暖な冬だが2日の朝は霜が降り、風のない晴れた日になった。
琵琶湖を見に行った。
初詣を兼ねて、近江八幡市の藤ヶ崎竜神を目指す。
比良山系は雪を戴いて、晴れた空に美しい山容を見せていた。

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水位が低下した琵琶湖の眺め。前方は長命寺山・奥島山

琵琶湖の水位はマイナス76センチ。
大晦日から元日にかけ雨が降ったが、それほどの降水量はなかったとみられる。
ふだんより水位が低下した湖岸は静かで、岸辺の石が露出している。
石は大きさ・形がそろってる感じで石材のようにも見える。

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トンビやカモ休む湖辺

穏やかな朝にトンビも木に止まり休息している。
湖面では鴨類もじっとしている。ここでの景色は平穏そのもの。

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真っ赤な鳥居が見えてきた

さて駐車場から程なく、前方の湖岸に真っ赤な鳥居が見えてきた。
藤ヶ崎龍神。
今年は辰年ということで、龍神に参詣しようという趣旨である。
琵琶湖で有名なのは、竹生島や、湖西の白鬚神社だろうか。
白鬚神社はインスタ等で有名になったのでたくさんの人でごった返しているはずである。

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内宮の洞穴

陸地側には岩の洞穴があって内宮となっている。
人の並びの関係でこちらから参拝した。

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狭い洞穴の内宮

人一人がやっと入れる広さ。
岩陰の湿った洞穴は隠微な雰囲気。
湖岸に転がっていた石を見ると、このへんの岩山は掘られていたかもしれない。
ところで藤のつるが左側から伸びているが、藤はこうした岩場でも生えてくる強い植物だ。

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藤ヶ崎龍神

数組の人が並び、順番で鳥居をくぐる。
鳥居が朝日を浴びて赤色が青空に映える。
人がかろうじてかがまずに通れる小さな鳥居。
その向こうにはしめ縄をした岩が、そして琵琶湖がある。
たいへんな年の幕開けとなったが、今年の水辺との出会いを祈る。

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湖岸からの比良山系

このあと、数キロ西の野洲市吉川の湖岸に移り、比良山系を砂浜越しに眺める。

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湖面に山容が映る

こういう、青い空をバックに、雪山が広い水面に映る景色というのが、琵琶湖のスケールを物語るひとつの風景ではないかと思う。
今年も水辺とのいい出会いを期待したい。


















posted by 進 敏朗 at 16:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 琵琶湖・内湖 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年12月10日

琵琶湖の陸繋島

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琵琶湖に出現した陸繋島(午後0時半ごろ)

琵琶湖の水位がマイナス72センチとなり、湖北の琵琶湖岸に陸繋島が出現した。
ちょうど滋賀をディスる映画が公開された直後で琵琶湖への関心の高まりのせいか、たくさんの人が訪れ、駐車場は満車の状態。
横断歩道もない湖岸道路を横断するのは少々危険でもあった。

陸繋島は、海だと、太平洋側だけでなく日本海側、瀬戸内海でも見られるが、琵琶湖でも見られる。
海の陸繋島は、月の引力による潮位の変化で干潮になると現れるが、琵琶湖の水位変動は、雨が降るか降らないかによるものなので、ちょっと海とは現れ方が異なる。
8月に台風が襲来してから、この秋は台風がなくて、雨が少なく琵琶湖の水位が下がってきた。

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流れ込み

サア砂州に降りてみる。
冒頭の写真では、砂州を横切るように川が流れているが、川の右岸から入るようになっているので、長靴をはくひつようはなかった。
水位低下時だけ現れる流れ込みが、川tなって琵琶湖にそそぐ。



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おだやかな湖

風はほとんどなく、鏡のような水面。
陸繋島の先には、竹生島が見える。

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貝殻多数

砂の上には、シジミや、タテボシガイなどの貝殻が多数。
なぜか巻貝はあまり見られない。
砂州は、砂や小石でできているが、低い部分は水草が大量に漂着し、それが腐食して砂と混ざり、人の往来で踏み固められて道となっている。

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ヒシがびっしり

砂州の奥に向かって右岸には、ヒシの実がびっしりと漂着。
ヒシのトゲは、岸に漂着した際に、浜に貼りつく留め具のような役割を果たしているのかもしれない。

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沖合のコハクチョウ

そのヒシを眺めていると、沖のほうから、新品のスポンジで皿を洗った音のような、ハクチョウの鳴き声が聞こえてきた。
沖合をみると白い鳥が水面に浮かんでいる。
砂州の岸辺にも白い羽がたくさん落ちていた。人の来訪で、沖合に避難しているのか。

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山本山

山本山も湖面に姿を映す。
あの山に今年も、イヌワシが飛来しているのだろう。

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陸繋島の先端部

陸繋島は樹林の中も岸沿いを歩くことができ、先端部に達した。
すると先端は、三角形をしている。これは両側から、砂が押し寄せるためであろう。
沖合には竹生島と、葛籠尾崎が見える。

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竹生島の手前に浅瀬が

竹生島の手前にも、浅瀬が現れつつあった。なんだか竹生島が近づいて見えるような。
さらに水位が低下すれば、沖に瀬が出現、さらに進むことができるのか。
このあたりは、琵琶湖でも遠浅な水域で、内湾などが入り組んでおり、水鳥がたくさん見られる。
先日はこのあたりで、釣りのボートが座礁し、乗っていた3人がかりでも動かせず、消防隊が救援したそうである。

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木の根元に草が生えてきた

島のところにはヤナギなどの木が茂っており、その根元に打ち寄せた藻が堆積して、それを養分として草やコケが生えている。
さらに草が枯れればそれが積み重なって、植生が豊かになっていくのか。
日本一の広さを誇る琵琶湖の湖岸は、砂浜あり、磯あり、内湖や湾、半島、島、さらにはこのような陸繋島もあり、地形の多様さでも他の湖の追随を許さないのである。









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2019年11月13日

秋の空と琵琶湖

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11月なのに暖かくて風もない天気。
穏やかな琵琶湖に午後、筋のような雲が広がってやや風も出てきた。
季節によって雲がいろいろな表情を見せる。

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2019年11月03日

沖島湖魚まつり

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堀切港から沖島を臨む(午前10時45分ごろ)

沖島で「湖魚まつり」があると知り、朝、娘とともに9時半すぎに出発、10時45分ごろ近江八幡市の堀切港に着くと、すでに船は出発しておりつぎの便は正午すぎだった。なんとなく、船はすぐ来るんじゃないかと思い、時刻を調べておかなかったのは不覚だった。

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桟橋にて、乗船する人々の行列

以前、島に渡り、友人S氏らで山を踏査したりしたのは10年近く前だっただろうか。その当時からは、考えられないほどのたくさんの人が船で島を目指し桟橋に列を成している。乗り切れないから、2隻目の補助的な船「おきしま丸」まで出動、2隻態勢での輸送となっているがそれでも積み残しが出ていた。

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にぎわう沖島

湖魚まつりは、ふなずし、エビ豆など沖島特産の湖魚の製品をはじめ、野菜や、おかきなど食品、島内にあるクラフト工房製の麻布手ぬぐいなどのほか、廃業した仕出し屋の器がどれも10円という破格のプライスでの販売もあった。島の文化祭も並んで行われ、島の小学生の太鼓も披露された。小学校には、14人が通っているという。

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沖島の郷土料理、ビワマス酢飯

学生らが出店などを手伝っており、住民との交流も。若い女性の姿も見かける。
バス釣りの人も相当多い。中には、バスボートで直接、島に来る人もいるだろうが、多くは連絡船を使用すると思われるので、船便の運営の足しにはなるだろう。

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どれもが10円だった

大学生が設営したという大型オブジェも。流木や、漁網、ロープ等、島で拾ったものや提供してもらったもので形作られている。
島には、家屋と漁具、自転車、など雑多なものが所狭しと置かれている。土地が狭いせいもあるだろう。

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流木でつくられた構造物

島で食べるという郷土料理、ビワマスの酢飯をいただいた後、島内を歩く。猫がいるという話を娘がしていたが、実際に見かけたのは計3匹だった。

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湖岸に設置された井戸ポンプ。
水源は琵琶湖なので水枯れ知らず

時間があるので山にも上りたかったが、足指を負傷していたためやめておく。


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元砕石場の畑

島の北岸のほうに行くと、採石場がある。浜には、採石場から出たと思しき角ばった石が浜をかたちづくっている。

ここで茶を飲み、対岸の比良山系などを見、くつろいでいると、さざ波の中にコツ、コツという音がすると、娘がいうので、浜の波打ち際の石を眺めていると、石の一つが波に揺られて、まるで打楽器のように音を発していたのだった。


波がほとんどない琵琶湖ならではの繊細な鳴り石浜か。
しばらくその光景に見とれていた。

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砕石場跡から琵琶湖を臨む

4時過ぎの船で戻る。そのときは、「おきしま丸」に乗れたので、デッキに座り、高速で過ぎ去る湖面を堪能した。

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高速船で島から戻る


posted by 進 敏朗 at 21:44| Comment(0) | 琵琶湖・内湖 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月02日

9月初旬の琵琶湖岸の憩

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ビニールシートと竹棒での日よけ屋根設営

友人Sらとともに琵琶湖岸レジャー。
堅田に集合、湖西の浜へ行く。
もう9月だから、あまり人はいないだろうと思って行ってみると、バーベキューの人らがいる。

家にあった、園芸の作業に使うビニールシートと竹の棒でテントを設営。
ビニールテープを四隅に張り、さらに支柱からも外側に2本を張り、ぴんと張った状態で屋根ができて間に合った。

支柱となる竹は、直径3センチ以上ないといかんな、と確認。


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琵琶湖に浸かる

9月初旬といってもまだ暑いのだった。
足を投げ出して琵琶湖の石浜に浸かった。

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筆者の足指に集まるゴリ

すると足指に底生魚ゴリが集まってくる。
体長2、3センチの、石模様をした魚らは、ここは白っぽい石が多いためか半透明な体色となっている。
ふにゃふにゃした筆者の足指の皮膚が餌だと思ったのだろうか。貪食な魚たち。

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石の間から顔を出すゴリ(水中撮影)

川の流れや湖流れでたえず洗われる浜には藻が生えず、石は白いままだ。




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湖岸に集まったコアユの群れ

さて浜の波打ち際を見やるとコアユの大きな群れがいる。
これらは産卵のため川に遡上する機会をうかがっているのだ。
こんな場面で投網をしたら一網打尽ということになるが、
滋賀県では、9月1日から漁協管理区間を除き、すべての水辺でコアユ捕りは禁止となる。


だから捕ってはだめだ。
ところがこの日は、川の水量が少なくて、河口部分で流れが川に砂に吸い込まれて、あと1メートルのところで切れてしまっている。

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河口を開削

そこで我々の手で河口を開削し、コアユが遡上するのを補助することにした。
ところが沖合の水上バイクの波が来るたんびに、砂が押し寄せてせっかく掘った河道が埋もれてしまう。
近年のコアユの産卵数の減少、水上バイクも関係しているんじゃないの、なんて考えちゃったりする。



流れを開削して、遠巻きに見ていると、そのうち打ち寄せる波とともに威勢よくのぼってくるやつもいた。
だが流れは次第に、弱まっていき、遡上するやつは少なかった。

まあ、あさって4日には今年最大級の台風21号が接近するというので、そうなれば雨も降って、たくさんの水流が呼び水となってコアユは遡上するだろうから、この日の我々のやったことは、ほとんどコアユの産卵行動には影響しないだろう。

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広がる空と雲

夕方近く、広がる空と雲を眺めた。

琵琶湖に入って洗剤でバーベキューの後の金網を洗う信じられない光景を見たと友人Sは言った。
帰る時にビニール袋に入れられたごみが道路に放置されているのも見た。
そのようなことは本当にやめてほしいものだ。
このような風光を愛でるので十分ではないだろうか。

9月というのに意外と渋滞していた。

posted by 進 敏朗 at 21:50| Comment(0) | 琵琶湖・内湖 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする