田園の向こうの比良山系(午前9時ごろ)
2024年が明け、元日の夕方に能登地方を震源とした大規模な地震があった。元日から、被災した地域ではたいへんな年の幕開けとなった。
滋賀でもかなりの揺れがあったが、家の棚のものが落ちることはなく、幸いにして被害はなかった。
被害の全容はいまだわからないが、家屋やビルの倒壊、火災など、たいへんな状態であることは間違いない。
被災地にお見舞いを申し上げたい。
温暖な冬だが2日の朝は霜が降り、風のない晴れた日になった。
琵琶湖を見に行った。
初詣を兼ねて、近江八幡市の藤ヶ崎竜神を目指す。
比良山系は雪を戴いて、晴れた空に美しい山容を見せていた。
水位が低下した琵琶湖の眺め。前方は長命寺山・奥島山
琵琶湖の水位はマイナス76センチ。
大晦日から元日にかけ雨が降ったが、それほどの降水量はなかったとみられる。
ふだんより水位が低下した湖岸は静かで、岸辺の石が露出している。
石は大きさ・形がそろってる感じで石材のようにも見える。
トンビやカモ休む湖辺
穏やかな朝にトンビも木に止まり休息している。
湖面では鴨類もじっとしている。ここでの景色は平穏そのもの。
真っ赤な鳥居が見えてきた
さて駐車場から程なく、前方の湖岸に真っ赤な鳥居が見えてきた。
藤ヶ崎龍神。
今年は辰年ということで、龍神に参詣しようという趣旨である。
琵琶湖で有名なのは、竹生島や、湖西の白鬚神社だろうか。
白鬚神社はインスタ等で有名になったのでたくさんの人でごった返しているはずである。
内宮の洞穴
陸地側には岩の洞穴があって内宮となっている。
人の並びの関係でこちらから参拝した。
狭い洞穴の内宮
人一人がやっと入れる広さ。
岩陰の湿った洞穴は隠微な雰囲気。
湖岸に転がっていた石を見ると、このへんの岩山は掘られていたかもしれない。
ところで藤のつるが左側から伸びているが、藤はこうした岩場でも生えてくる強い植物だ。
藤ヶ崎龍神
数組の人が並び、順番で鳥居をくぐる。
鳥居が朝日を浴びて赤色が青空に映える。
人がかろうじてかがまずに通れる小さな鳥居。
その向こうにはしめ縄をした岩が、そして琵琶湖がある。
たいへんな年の幕開けとなったが、今年の水辺との出会いを祈る。
湖岸からの比良山系
このあと、数キロ西の野洲市吉川の湖岸に移り、比良山系を砂浜越しに眺める。
湖面に山容が映る
こういう、青い空をバックに、雪山が広い水面に映る景色というのが、琵琶湖のスケールを物語るひとつの風景ではないかと思う。
今年も水辺とのいい出会いを期待したい。