2016年10月07日

用水路のオイカワの群れ

現場.jpg

未明、涼しくて今年初めて秋らしさを感じた。

鉄道の下を流れる用水路の前を通りがかる。

川の中.jpg
川の中を見る

水面をのぞき込むとオイカワの群れが見える。

オイカワなんて、どこにでもいるじゃないか。特に何の変哲もない用水路の風景だ。

群れ.jpg

だけどこんな風景が、近所でだんだん見られなくなっている。この場所も、6月にはホタルが出るんだけど、隣にマンションが建設計画で更地となっており、いつ何時こうした風景が失われるかもしれないと思い、記録しておくことにした。



オイカワ.jpg

この群れの中に鮎がいるんじゃないかと、しばらく目を凝らしていた。

オイカワの直線的でどちらかといえば単調な泳ぎの中に、流れに対して8の字を描くように動くやや大きい魚がいた。それは鮎なんではないかと思ったが…家に帰って、撮った画像や動画を見る限り、どれもオイカワのようだった。

ミゾソバやオオカナダモ.jpg
ミゾソバ(黄緑色の葉)や、オオカナダモ(水中)
posted by 進 敏朗 at 13:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 河辺の叙景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月26日

オモダカの花

オモダカの花.jpg
オモダカの花

近所の田んぼのへりの水がたまる場所に、白い花が咲いている。

見覚えのある矢印のような形をした葉で、これはオモダカ(沢瀉)の花だった。
オモダカは、ふつうに見られる植物というが、こうやって花を見るのは初めてだ。

白くて薄い3弁の花は、メダカ池のトチカガミとかコカナダモの花に色や形、質感がよく似ている。
茎の形は違うがけっこう近い植物なのかもしれない。

田んぼの縁に、水が抜けにくい場所があって、そういう所はちょっとした湿地のようでいろいろ植物がみられるのだった。

ヒレタゴボウ.jpg
ヒレタゴボウ

この黄色い4弁の花はヒレタゴボウ。アカバナ科、琵琶湖で増えているオオバナミズキンバイの近縁の外来植物だが慎ましく生えている。

オモダカの隣の、田んぼの水がたまっているところに見られた。

カメラを新調したので、こうやって花が咲いているのを道すがら見つけると、カメラを持って戻ってきてしまうのだった。

隣のコンクリ用水路では、小さなドジョウらしき魚を見たが、カメラを手に戻って来た時には見つからなかった。

ドジョウも、近所の川で細々と生き延びているらしい。

ヒガンバナ.jpg
〈おまけ〉あぜ道のヒガンバナ

posted by 進 敏朗 at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 河辺の叙景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月22日

ビワマス捕りの野洲川風景

にぎわう堰堤付近.jpg
野洲川堰堤付近(午後2時半ごろ)

台風が去り、増水した川で、産卵のため遡上してくるビワマスが見られるかと、野洲川の守山野洲市境のいわゆる堰堤を見に行くと、ビワマスを捕る人たちでにぎわっていた。

獲物.jpg
獲物

ここは野洲川の河口から約7キロにある最下流の堰堤。

ドーッという堰堤滝の音が響く。

時々、引っ掛け釣りや投網で、獲物が捕れている。

浅瀬に横置きされたびくの中で、バシャバシャと盛大に水を跳ね上げているのも見える。

しかし、そんなに頻繁には捕獲されないみたいで、投網の人は何度も投げては、何も入っていない網を引きあげ、けっこう重労働のように見える。

滋賀県の内水面漁業調整規則では、ビワマスは10月1日から11月30日まで捕獲禁止なので9月中は禁止期間外だ。

ビワマス滝昇り拡大.jpg
〈参考〉堰堤の滝でジャンプするビワマス(2014年10月7日)

きょうは漁具は用意せず、上の写真のような、滝登りのようすが見たかったが、きょうはそれが見られなかった。

やはりもう少し水温が下がって10月に入ってからが遡上のピークになるのだろう。

増水した川はちょっと怖いので、川には入らず魚捕りの様子を見物するにとどめたのだった。

ヒガンバナ.jpg
〈おまけ〉お彼岸に咲く花、ヒガンバナ

posted by 進 敏朗 at 15:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 河辺の叙景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月04日

ビオトープ無残

荒れたビオトープ.jpg
荒れた水辺

大津市文化ゾーンのビオトープを訪れると、水辺が著しく削り取られていた。

これはいったい何があったのだろう?

岸辺の泥が黒々として無残だ。

めくられた草.jpg
草がめくられている

初めは、大雨が先月末にあり、今朝も雷雨があるなど、ここにきてまとまった雨が降ったから、極度のゲリラ豪雨などに襲われたのかと思った。

しかし、草むらの部分には水が流れたような跡はなく、公園の他の場所はきれいなのに、川岸だけがどろどろなのが妙だった。

橋のたもとの草がカーペットのようにめくられ、根っこがむき出しになっている。

さらに泥をよく見ると、中に丸い足跡らしきものが連なっている。

これはイノシシが、山のほうからやってきて、水辺の植物の根っこを食害、さらには水浴びなどし、帰っていったのではないか。

メダカ群.jpg
メダカ群

そのように想像した。

水の中にメダカはおり、水草もかろうじて残っていた。

アサザの花.jpg
アサザの花

まさかこのように大規模に岸辺が損なわれるとは。

コンクリ護岸でなくて、草とかをはやした自然の岸辺にしたために、そこを狙われたということか。

8月が日照り続きだったので、たまらずイノシシも水がある場所まで降りてきたかもしれない。

まあこれも自然の摂理。

川の底は石が敷かれているが、岸部部分は土でできているから、そのアンバランスさが、強調されている結果となっている。

ビオトープを維持する難しさの一端を知った。

ガラスの風景.jpg
〈おまけ〉滋賀県立近代美術館内のガラスのぞき窓


posted by 進 敏朗 at 16:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 河辺の叙景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月05日

地下ゴイ躍動

地下ゴイ躍動.jpg

気候の移り変わりが早めに推移してきた今年。
夏の陽射しが早くも照りつけ、この日東近江市では最高気温35.1度の真夏日。彦根32.5度、大津は31.2度。

もしかするともう滋賀県では梅雨が明けてしまったのか。例年、梅雨開けは夏休みに入る前ごろ、という感じがするが、今年は梅雨前線が北のほうに上がっており、東北地方が大雨となっている。

照り付ける日差しの下、守山駅地下を横断する暗渠の出口では、「地下ゴイ」と筆者が呼ぶコイたちが活発に跳ねまわっていた(冒頭の写真)。

排水ポンプから出てくる冷水が気持ちいいのか、あるいは、体表についた寄生虫でも振り落そうとしているのか。

最近、ミラーレスカメラを購入し、さっそく撮ってみたのだった。

これまでは、このブログの撮影機材はコンパクトデジカメだったので、それに比べると画質が良くなっている。ピントもぴしゃっ、という感じで合う。

ブログにあげる分にはコンデジの画質で十分だと思うが、花の色が見たように再現できないとか、遠くにいる鳥を撮るのが難しいとかいった課題があった。

そこでこの度、ミラーレス機を導入したんだけど、実地で使ってみると、ポケットから取り出して気軽に撮るというわけにはいかず、撮るぞと構えて被写体に向かう格好になってしまう。

また、遠くのものを撮る際には、レンズをいったん外して望遠レンズに付け替える手間も必要だ。
この地下ゴイの写真も、撮った画像では小さくしか映っておらずトリミングを施した。

また今回のミラーレスは防水機能はなく、水に入ったりするときは従来のコンデジが役立つ。きれいに撮りたいときはミラーレスを使い、荒っぽい現場では防水コンデジという二段構えで臨むことにする。

水面から跳ねあがろうとしているコイは、変なポーズの静止画となっているので、躍動どころか死んでいるようにも見える。

体を横に向け、まるでヒラメかカレイのようだ。

コマ撮りをして「決定的瞬間」だけを残す機能もあるというが、まだ習得していない。釣りや魚捕り同様、撮影についても低技術のため、ひとつひとつ技術を習得して、せっかくのカメラに備わった機能を生かしていきたい。

水路にて.jpg
水路にて
posted by 進 敏朗 at 13:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 河辺の叙景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする