2019年09月26日

鉢の不都合な真実

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庭の鉢

庭には鉢があり、水を張って、メダカを入れてトチカガミなどの水草を浮かべていた。
夏になるにしたがって、水面に円形の葉を浮かべるトチカガミが密になり、水面から上へと葉を広げ、水面が見えない状態となっていた。猛暑のだるさのなか、様子をみるのもうっとおしい気分になっていたのだが、彼岸も過ぎたこの日鉢の中に目を凝らすと、水がごく少なくなっている。

目をそむけたかったが、意を決して水草を取り除いて中を見ることにした。
鉢を覆うトチカガミを取り除く。すると、水はほとんどなくなっており、黒い泥が底にたまっている。

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黒い泥だけが残る鉢の底

無残な光景があらわに。
雨も降るし、水がなくなることはないんじゃないかと思っていたが、鉢に満水にしていた水はどこかに行ってしまった。
鉢が割れたんじゃないかと思ったほどだが、どこも割れていない。

メダカなどの魚、エビなどの姿はない。ヒル、ボウフラがはびこる不都合な池に。
最近、いやに蚊が出るなあと思っていたが、これが強力な原因になっていた疑いが濃厚だ。

それにしても自然の蒸発だけでここまで水がなくなるのか。
鉢に繁茂したトチカガミによって、水がより盛んに吸い上げられ、葉から蒸散してしまった、なんてこともあるいは起きるのだろうか?

しかし水辺ファンとしてはあまりにお粗末な事態に目を覆いたくなる。

できれば書かずに隠ぺいしておきたかった不都合な真実。しかしここに向き合うことなしに、今後の展開はあるのだろうか?


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水を入れ替え

バケツに地下水をくみ、何回かあふれさせ、だんだんと濁りが薄れて透んだ感じになった。
完全に初期化とまではいかないが、少し底の泥を残した状態で、しばらく置いて沈殿させ、水を安定させる。
タニシは生きていてタフさを証明。

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第4次メダカ池

いっぽう、第4次メダカ池は、地下水がごく少量ずつの掛け流し状態となっていて、澄んだ水が保たれている。
そのため今季も、春先は7匹だったメダカが数十匹に繁殖している様子が見られる。
同じ庭にいるメダカなのに、鉢にいたグループは汚濁した水のなか猛暑もあって全滅、いっぽうの池では、水温の安定した地下水が真夏でも供給され、快適に生育している。なんという違いだろうか。飼い主の気まぐれな性情が表れていると言うしかない。

この池から、再びメダカを鉢に何匹か移す。

ちなみにこの池のメダカは、湖東地域の農村部の用水路で採取した在来種。
見ていると個体により色合いにじゃっかんの違いがあるが、飼育種と交雑も起きているのかもしれない。

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メダカ池のショウブの葉にとまったジャノメチョウ

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水草も移す

4匹を鉢に移した。ボウフラが何匹かいたが、それらを一掃してくれることを期待。
こんどは二度と、このような失態を起こさぬようにしたい。

トチカガミ、小さなうちは、直径3センチほどの円形の葉がかわいらしいが、これが真夏にはびこってきたときに思い切りよく間引かないと、水面が見えなくなって、この度のような惨状を招くのだった。

トチカガミは絶滅危惧種にも指定されている県もあり、貴重な在来植物だからと、捨てるのが惜しい気持ちになっていたが、それがよくなかった。はびこった時は思い切って捨てて、畑の肥料にでもしたほうがいい。

なぜならこの草は、琵琶湖では比較的よく見られて、盛夏、南湖の漁港にいくと内側のコーナーあたりにたまっている。
だから琵琶湖沿岸では、捨ててもまだ惜しくはない。ひと株だけ残しとけば、そこから旺盛に新しい茎が生えてくるので、捨てて、とにかく水面の様子が見えるようにしときたい。

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〈おまけ〉野菜の収穫。エダマメ(左上)は、滋賀の在来種みずくぐり。いっぽうトウガラシ(左下)は、タイの激辛種プリッキヌー


posted by 進 敏朗 at 17:34| Comment(0) | メダカ池記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月26日

ミズアオイの池

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ミズアオイの花

庭の第4次メダカ池で今年も在来種ミズアオイの花が咲いた。
青紫色の薄い花びらが日差しを透かして、ぽつぽつと咲いている。
土地が狭いから、隣接スペースの畑から何かの蔓が巻きついている。
ミズアオイの花は咲いている期間は短くて1日たつとしおれている。

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メダカ池とミズアオイ

池にはメダカのほか、招かざる客ツチガエルやトノサマガエルおよびそのオタマジャクシ。シオカラトンボのヤゴも。
植物はミズアオイほか、ショウブも水面の上に細い葉を伸ばし、トチカガミ、スイレン、ウキクサなど水面に葉を出したり浮くやつ、クロモ、コカナダモなど水中のやつなども生える。
長い辺で約1.5メートルの小規模池ながらそれなりにビオトープとしての環境が育ってきた。

ミズアオイの咲くのは8月も遅くなってからだ。
水草の花は、この時期にみられるものも多い。これによって夏から秋への移り変わりをかすかに感じるのだった。

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2018年10月22日

メダカを捕る

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メダカのいそうな小川

秋晴れの日。メダカ池に注ぐ井戸ポンプの不調により、10月のある日、気づくと池の水が干上がっており、池のメダカが全滅してしまった。

水が漏れない池をと粘土を厚く積んだりして築いた池だが、下からスギナ、上からショウブ、その他の植物の根の伸長などにより漏水するようになった。

重ねて、最深部で30センチ近くあった池は、2年間で堆積した泥で池は深さ10センチ以下に均され、非常時用に魚の避難所として底に敷いておいた鉢までもが泥で完全に埋まってしまっており、水がなくなった池に逃げ場はなく、湿った泥の上にメダカの死骸があった。3日間くらい、目を放していた間に、惨事を招いたことを反省した。

井戸ポンプから池へと水をそそぐ蛇口に付けていたタイマーが冬場の凍結で故障したので、井戸ポンプの蛇口を少しだけひねり、水がごく少量ずつ出るようにしていたところ、それで案外うまくいくので、タイマーは必要ないねとそのままにしていたが、日数が経過するうち、ポンプが水をうまく吸い上げなくなっており、蛇口をひねっても水が出なくなっていた。

そこで、慌てて井戸ポンプに導水する部分のフィルター部を工具を使って開けたところ、鉄分を含んだ赤い泥のようなものが金網のフィルターにびっしりとこびりついていた。この泥を除去したところ、井戸ポンプは正常に動き水を吸い上げ始めた。

設置して2年、井戸ポンプのフィルターを始めて掃除したのだった。これはでいけない。大反省だった。

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小川に群生するミゾソバの花

メダカは、池のほかにも、庭の鉢や水槽に数匹が生存しているので、ここから子孫を増やして復元する手もあったが、それをしている間に池がぼうふら園になってしまうことも懸念された。池にはミズアオイなどの植物も生やしているから、メダカがいないからといって水を張らないわけにもいかない。そこで秋が深まる前に補充のため捕りに行った。

メダカのような魚を捕るのに、わざわざ車を使う。まったくの道楽だ。

滋賀県では、まだメダカの小川が各地に残っている。そこが、滋賀県のいいところだと思う。

でも、いないところにはひとつもおらず、いる小川は限定されている印象。

大きめの川では、いてもぬかるんだ泥の中を入っていくとか、捕るのが難しいため、小さめの流れを選ぶ。

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メダカの小川をそっとのぞいてみる

すこし捕っても絶滅のおそれがないような場所を選んだ。

メダカは群れているので、捕り過ぎないことが大事。
ましてメダカを全滅させてしまった身、せいぜい20匹くらいあれば十分だ。

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捕れたメダカ(20匹くらい)

ところが、ひとすくいで40匹くらい捕れてしまう。すぐに半数を元の小川に放し、持ち帰った。

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再興メダカ池

泥をいくらか取り除き、水を注いだうえでメダカを放す。10匹は池、5匹ずつくらいを鉢や水槽に放した。
二度と全滅の惨事を招かぬよう池の維持管理につとめたい。







posted by 進 敏朗 at 23:17| Comment(0) | メダカ池記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月27日

ミズアオイ開花

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ミズアオイが咲いた。
庭のメダカ池で。薄青い花を、黄緑色の茎の先につけて水上に立っている。

花が、全体に対して小さめなので、控えめな感じだ。
外来種ホテイアオイの仲間の在来の植物だが、もはや生息地が限られているという。

以前、この池には拾って来たホテイアオイが咲いていたが、昨冬のマイナス3度以下に達した冷え込みで死滅した。
それまでは屋外で死んだふりをして越冬していたホテイアオイだが、冷え込みの厳しさには勝てなかったようだ。

ミズアオイは発芽するのがずいぶん遅くて、6月ごろまで気づかなかった。
雑に扱っていたから、全滅したかと思い、もっと大切に扱っていればよかった、許してほしいと思った。
ところがそうではなくて発芽するのが遅い植物らしい。なあんだ、やっぱり雑草だな、と、とたんに安心したような気になる。

でもそんなことを言っていると、来年には見られなくなってしまうかもしれないので、種取りや保存を丁寧にやりたい。

庭で蛇を見た。子供を呼んだらヘビにひかれたのか、いつもと違って即座に出てきた。
1メートルあるシマヘビだった。庭で見るのは初めてだ。
池でカエルの子が次々と誕生したから、それを狙って蛇も来たのも。台風の後だったから、思わぬところに避難していたかもしれない。
カエルの子、いくらかは食われただろうか。
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2018年01月12日

氷結池アゾラ

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厳寒の1月中旬。
この日の朝、気象庁のホームページによると滋賀の9観測地点は軒並み氷点下で今季最低を記録。
彦根、大津でマイナス2.5度だが、琵琶湖の北のほうでは長浜マイナス5.7度、今津マイナス5.9度と、かなりの冷え込み。信楽ではマイナス6.9度まで下がった。

昨晩、凍結に備えて、井戸の水道栓を少しだけひねっていたが、ひねり方が少なかったのか、今朝、様子を見ると、栓が凍結しており水の出がストップしてしまった。

庭の第4次メダカ池を見ると、ごらんのように一面が氷で覆われている。

赤茶色っぽく覆っているのはアゾラ(アカウキクサ)で、これは晩秋から増え始め、黄緑色から赤く紅葉しながらも、増えて池全体を覆ってしまった。

この下に、メダカがじっと冬眠しているはずだが、こうしてみると、メダカは実にタフなものだと思う。
posted by 進 敏朗 at 10:22| Comment(0) | メダカ池記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする