2014年09月25日

三面張り落ち鮎

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台風崩れの温帯低気圧は夜間に近畿北部を通過し朝には雨が上がった。

近所を散歩していると、浅い三面張り水路にハイジャコ(カワムツなど)の群れがあり、中に大きめの魚があり、胸びれのあたりに黄色いマークがあって、時おり身をくねらせ反転したりして川底をはんでいるようだった。

鮎は4匹おり、見たところ体長は15センチくらい。野洲川の水が流れてくるこの用水路には、コイや、ナマズがおり、ゲンジホタルも出る。夏ごろ、コアユらしき群れを見て、ハイジャコの見間違いではないかと思っていたが、こうしてみると見事な鮎となっている。

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鮎は同じ場所をのぼったり下ったりしながら、コンクリートについたコケをはんでいるようだった。
コンクリには鮎の餌となるコケが付き、直線的な水路は泥が流れやすいので、もしかして鮎にとっては土の小川よりも、コンクリ三面張りのほうがすみやすい環境かもしれない。

でもこの三面張りは、もとの河道そのままに川が緩く蛇行しており、鮎はカーブしたやや広い瀬のところにいた。自然の流路のなごりで、流れに微妙な強弱があるのも、魚の生息にいいのかもしれない。

 滋賀県では9月以降は鮎は漁協が管理する漁場以外では、資源保護のため全面的に捕獲禁止となっている。用水路でも捕ってはいけないのだろう。


ラベル:コアユ 用水路
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2014年07月04日

用水路の主

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近所の用水路に1匹、コイがいることに、しばらく前から気が付いてた。日中は橋の下に隠れていることが多いが、曇り空にや夕方、夜などは外に出てきていることもある。きょうは曇天で、橋の下から出てきて、川底にとまっている。この用水路は上流、下流とも仕切られており、なぜかこのコイ1匹だけが、ここをすみかとしている。川幅80センチ、深さ30センチ。こんな細い水路に、50センチ近いコイがいるのはアンバランスに見える。しかし、用水路の水はゆるやかに流れており、いつも新鮮な水が上流からやってくるので、庭の循環式ポンプの池なんかよりもいい環境かもしれない。誰かがエサをやっているのか、あるいはエサが豊富なのか、魚体はよく太っている。ここまで大きくなったら、サギに狙われることもないだろう。
この用水路にはカワムツのほかタナゴ、カマツカなども見られる。6月にはホタルも出る。オオカナダモやナガエミクリなどの水草も生えるが、惜しいことには「美観」のためきれいに刈られてしまう。水草は多少残したほうが趣が出るしコイや他の魚にとっても良いだろう。
ラベル:コイ 用水路
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2014年05月31日

ホタルを見た

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コンパクトデジカメで撮影したホタル(拡大すると、光が数粒、写っている)

きょうの大津の最高気温は31.9度で5月の観測史上最高。
彦根は28.8度でやや涼しい。京都は33度を超えたという。

もう滋賀県南部では早くもゲンジホタルが発生した。夜、近所を歩くと、土曜日なのでけっこう親子連れなどで出歩いている人がいる。まだ、発生はそれほど多くないと思っていたら、出でいない場所は出ていなかったが、出ている場所ではけっこう飛んでいるのが見られた。もういちど雨が降ると、さらに光が増すだろう。来週の4日ごろには降雨があるかの予報もある。ホタルの見られるピークはだいたい1週間くらいなので、その間に雨があってほしいものだ。

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2014年05月18日

ミジンコ捕り

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田植えも終わって数日たつと、田の中には多数の生物が生じる。
近くの田に、バケツと網を持って、メダカの餌にと取りにいく。
田んぼはコメを育てる場なのだが、副産物として多数のプランクトンが生じる。
それを利用させてもらうわけだ。
市販のキンギョ飼育用のネットで、田の水を濾し取ると、小さな生物が多数捕獲される。

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捕れた生物

小さな粒が多数、水中で動き回っている。
マクロレンズがなくて拡大写真が撮れないのが残念だ。
黒っぽい粒は、殻をもったカイミジンコで、これはメダカは食べない。いわゆるミジンコは、白っぽい色をして縦向きになって泳いでいる。「Y」字になって両腕を伸ばしているのはワムシで、これはミジンコを食べるという。ほかにホウネンエビや、大きさ数ミリのオタマジャクシもとれる。オタマジャクシは、捕りすぎるとあとでカエルに育って面倒なことになるので、なるべくとらないようにする。若干紛れ込むのは黙認する。

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メダカが追い回す

家に持ち帰り、メダカの水槽や池に放すと、猛然と追い回している。市販の粉末状メダカ餌を食べるときとはまるで違った攻撃的な様子が観察できる。ホウネンエビも追い回されている。
田んぼの水は、6月に入ると中干しされて、なくなってしまうので、いまのうちにミジンコを集め、漬物桶を利用した畜養水槽に入れて養殖をおこなう。




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2014年04月18日

イチョウウキゴケ

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犬上、芹川からの帰り、愛知川河畔の水路で緑色の浮草を見る。
すくい上げてみたら、桜の花びらとともに、イチョウのような形をした浮草だった。
イチョウウキゴケだ。
幅約1センチで、触ると厚みがありスポンジのような触感。


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イチョウウキゴケ

この浮草は、コケの仲間で、準絶滅危惧種という。
2010年度の琵琶湖博物館の調査では、湖南の一部を除いて、琵琶湖の周辺にまんべんなく分布していたことがわかった。滋賀県にはまだまだ各地で見られる浮草のようだ。しかし、昔は田んぼに普通にいたというから、数は減っているのだろう。
持ち帰って庭のメダカ池に浮かべてみた。

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〈おまけ〉キジもいた


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