2019年11月06日

八幡堀のホテイアオイ

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ホテイアオイ群落

久しぶりに近江八幡を訪れたら、八幡堀に、ホテイアオイの群落が見られた。
琵琶湖岸から駆除されて久しい特定外来生物ホテイアオイだが、少し隙を見せると、ひと夏でそこそこの広さの群落になっていくのか。
掘の角の、流れが緩くなった場所に密集している。

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群落遠望

かつて八幡堀にはホテイアオイがびっしりとはびこり、それが冬になると枯れて沈澱ということで、八幡堀の環境汚染の元凶のような見方があった。今の観光地としての八幡堀はホテイアオイを官民あげての除去から始まった、という面もあろうか。

ちょっとした群落なら、けっこう紫色の花もきれいで見栄えがするし、アクセントにもなろうが、繁殖力が強いから、放置しておくわけにもいかないだろう。

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〈おまけ〉街角すてきなアート




























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2017年11月07日

ホシハジロ

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琵琶湖をみるときょうも鴨の群れがいる。
吾妻川河口に、だいぶ近づいていて20メートルくらいの距離しかなかったので、手持ちのレンズでも比較的大きく写すことができた。

手持ちのレンズは、ニコンのミラーレスで110ミリで、これは一眼レフでいうと300ミリくらいのレンズに相当するのだろうか。望遠レンズでも、大きくならず軽いのでありがたい。

この鴨は何という種類だろうかと調べるとホシハジロのようだった。

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潜ろうとしているところ

一群のなかで、より岸寄りで潜ったり浮かんだりを繰り返している集団がいた。

そこが餌場のようだった。何を食べているんだろうと思ったが、調べるとこのホシハジロ、小魚を食べることもあるが主に水草を食べているということだった。

この日撮った別の写真では、嘴から水草を垂らしているやつが写っていたりしたので、やはり水草を食べているようだった。

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浮かび上がったところ

野鳥なので、不用意に近づくと沖の方に頭を向けて遠ざかっていく。
だが彼らにとって餌場は岸近くにあるので、そこは離れがたいようだった。
じっと動かず立っていると、すぐに振り返って餌場に戻って来た。
もぐったり浮かんだりする様子をしばらく見続けた。


posted by 進 敏朗 at 22:13| Comment(0) | 水生動植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月11日

カマツカ

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野洲川の河況(午前11時ごろ)

午前中、時間があったのでちょっとだけ野洲川に行く。
守山、野洲市境の堰堤は、工事中にもかかわらず釣り人多し。
その下流、川田大橋まで行くと、先日の雨で水量が回復していた。

河原のヨシの中ではギョギョシ、ギョギョシとオオヨシキリ鳴く。

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カマツカ

1投目、50センチ級のニゴイが網の中を暴れまわった。
連休明けはニゴイの季節であることを忘れていた。そいつは暴れた末、網から外れていった。

2投、3投するもコアユらしき魚影はみられず。
連休中の夕方、割とまとまって捕れたんだけど、今回は水量が増した分、もともと少ない魚が川の中に分散してしまった、なんてことがあるんだろうか?

田んぼの濁り水が割と入ってきていているのも影響しているのか?
そして5投目か6投目に魚が入ったと思ったら上の写真のようなカマツカだった。



体長は10センチくらい。
ときどき外道で入ることがあるが、今年は割と多いような気がする。

きょうはコアユは駄目だなーと思い、カマツカをしばし観察。
すると1匹の腹が大きくてニゴイ同様産卵期のようだった。

コイ、フナ、ドジョウ、ナマズ…有名な川魚にくらべ、はっきりいってカマツカはマイナーだ。

形はフナにしては細長くドジョウにしてはふつうの魚っぽい。
なにか、なりきれていない感をかもしだす魚。

でも案外、近所の用水路でも砂底にじっとしているのを目視することも多く、昔は、こういうほかとちょっと違うがあまり知られていない魚が面白かった。

絶滅が危惧されているとかいうことはなく、案外たくさん生息しており、タナゴ類ほど見て美しいとか可憐だということもないので話題にのぼることは少ない。そんな魚につかの間のスポットを当ててみたのだった。

味は悪くないのだが…2匹だけ持って帰るのも面倒で、放流するとササササと尾を左右に振りながら忍者のように川の中を戻っていった。

この日はコアユは捕れないとみて、これで引き上げた。




posted by 進 敏朗 at 09:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 水生動植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月08日

オオカワヂシャ

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大きな草だ

近所の用水路に小さな多数の花が咲いた大草が生えて、丈が1メートル以上にもなってほとんど流路をふさがんとする勢いだ。

この草は何だろうか。よく見るんだけど、ネットで「紫色の小さな花」「川」などキーワードを入れて検索すると、オオカワヂシャという植物であることがわかった。

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オオカワヂシャの花

ゴマノハグサ科ということで、同じ科には庭の雑草でおなじみのオオイヌノフグリがあり、花を見ると確かに似ていて、直径6ミリか7ミリくらいで、同じような色あいの、紫色の線が入った4弁の花が咲いている。

拡大してみるとそれなりに風情があるが、草全体を見ると大きな図体に細かい花が無数についていて、もじゃもじゃ頭のようで散らかり感を禁じ得ない。まあこれはこれでこの植物のプロポーションなんだろうけど。

このオオカワヂシャは特定外来生物ということで繁殖が懸念されているという。それは在来種のカワヂシャが追いやられて準絶滅危惧種になってしまったからだという。カワヂシャは、もっと小さくて、花も白っぽいという。

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キショウブも花盛り

同じ用水路には外来植物のキショウブも花盛りとなってきた。外来植物、強いもの同士が用水路で伸び盛っている。水辺のグローバル化よ。

このオオカワヂシャ、湖岸に急速に繁茂しているオオバナミズキンバイに比べると、石垣の奥まで根を張っているわけではないので引っこ抜くのはそれほど難しくないのではないか。

しかし、もうちょっとしたらここら辺ではホタルが出る時期になるので、しばらく雑草を抜くのも控えたほうがいいかもしれない。その辺の加減が難しそうだ。


posted by 進 敏朗 at 21:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 水生動植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月09日

オオバンを見る

車窓から眺めるオオバンの群.jpg
車窓から見るオオバン

琵琶湖博物館のある烏丸半島の湖岸で、水鳥のオオバンが上陸し、草むらを一心不乱についばんでいる。

みぞれ混じりの厳しい天候のなかタフな鳥たちよ。
人が近寄ると逃げるのに、車だと近くに停めても逃げる気配がない。

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道路を歩いて渡るオオバン

それをいいことに、オオバンを車の中から眺めた。

草を食うことに夢中になった鳥たちは、ときおり糞を垂れながら少しずつ陸地の奥まで侵入してきた。

ついに5メートル以内に近寄って来た。観察されているとも知らずに無防備な姿をさらしている。

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だいぶ近づいた

これだけ近づいたので、コンパクトデジカメでも撮影ができるぞ。
ズームにして、オオバンの足の形状をみることができた。

足は体長とはアンバランスなくらい大きく、指には弁足とよばれる平たい板のようなものが付いている。

カモ類の水かきとは違いセパレートタイプで、これによって水上を泳げるだけでなく、陸地を歩くのにも対応していると見受けられる。

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水上から陸地に展開するオオバン群(宇曽川、8日撮影)

オオバンは上の写真のように、水面から岸辺にかけてをテリトリーにしていて、カモ類よりも陸寄りの場所にいる。

いま琵琶湖岸で最大勢力の鳥はこのオオバン。

琵琶湖岸で数万羽はいるといわれる。湖岸や内湖のどこに行っても、こいつを見かけない水辺はない。真黒な色に、ほとんど鳴き声も上げず、モノトーンの集団はちょっと不気味にさえ見える。

しかし都道府県によっては、絶滅危惧種に指定されているという。そうなると、ものすごく貴重な鳥に見えるのかもしれない。

posted by 進 敏朗 at 20:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 水生動植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする