宇佐山山頂からの大津の眺め
西大津駅でS氏と待ち合わせ、宇佐山に登り、崇福寺まで巡る。
日頃の運動不足は甚だしく、標高335メートル、登山口からの高低差200メートル強にすぎない山のぼりに体力の限界を感じた。
宇佐山から崇福寺を経て、壺笠山に至るルートをS氏は計画してくれたが、足が上がらず午後の時間も遅くなり壺笠山は断念する。
ため池に白砂のデルタ形成
宇佐山から山伝いに崇福寺まで行くルートでは、崖のただ中を横切るような場所があり、怖いのでキャンセルを申し出、いったん山中越えを西大津バイパス付近まで下りてからバイパスの側道を北上し、滋賀里から沢沿いの道路を上がった。
途中、「大仏」があって水くみ場があり、休憩した。
道沿いにある「大仏」
沢で水をくむ
大仏は鎌倉時代のものだという。高さ3メートルくらいで板状の花崗岩を彫っている。
崇福寺とは時代が違うようである。
崇福寺跡
崇福寺は、平安京の遷都よりも120年以上も前の668年に、天智天皇が建てたという古代の寺院だ。
廃寺となって礎石が残っていた。
切り株にサワガニが
訪れてみると崖上の尾根を切り出したような平たい区画だった。
金堂や塔はまた別の尾根にあって、そこに行くには北の方向にいったん坂を30メートルくらい下りて、また同じくらい上がっていく。
白砂の谷
谷も深い。きれいな白砂の渓流だ。
大きな礎石
今では杉林に覆われて眺望はないが、琵琶湖が一望できる高台。
桜やモミジの木で覆われている。この日の気温は平地で33度の表示を見たが、暑さを感じなかった。
沢の流れがあったので、沢伝いに冷気が運ばれてくるのが感じられた。
遺跡も点在するのどかな風景
山は傾斜が急で、高さのわりに登るのが大変だった。疲労は体力不足が主原因だが、暑さに加え、この地形の急峻さも思った以上だった。
琵琶湖の真横にある急坂の山は、土地の隆起(山)と沈降(琵琶湖)が活発なことを物語っているのだろう。
滋賀里あたりは、大津市の中心部からも近いが、案外のどかな場所であった。


