2025年02月15日

海浜の鴨

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海が見える

三重県鈴鹿市の鼓ケ浦に着いた。
滋賀県南部から国道1号を東進、鈴鹿峠を越え、近い海岸を目指すと行き当たる。
滋賀・三重を隔てる鈴鹿峠のトンネルを抜けて約40分。

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海岸への階段

風はほとんどなく温暖な午後。浜を散歩するにはちょうどよい。
2月も中盤となり、午後を回ってもすぐに日が陰らなくなった。
もう春はすぐそこだと感じられる。立春は過ぎたのですが。

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浜に出る

広い浜の先に波穏やかな海が広がる。

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まっすぐな海岸線

本日は大潮で昼頃が干潮だったので潮が満ち始めているところ。
何年か途絶えていた貝拾いをしてみた。

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引いていく潮が形作る模様

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落ちている貝

アサリやバカガイ、サルボウガイといった、潮干狩りでおなじみの貝が多い。
緑色をしたイガイがいくつも落ちていて、色がきれいだったのでいくつか拾った。
帰ってから調べると、それは外来種のミドリイガイという貝で、国立環境研究所の侵入生物データベースに記載があった。
原産地はインド洋や西太平洋の熱帯域で、水温が高い海を好むようだ。
「水温8度以下で100パーセント死亡」とあるが、伊勢湾ではどうなのか。

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拾った貝。右上の8個がミドリイガイ(16日撮影)

気づけば貝拾いは2020年を最後に途絶えていた。
継続してやっていると、いろいろ変化にも気づけるかもしれない。

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満ち始めた浜

だんだんと潮が満ち始めている。

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鳥の群れ。浜にいるのは鴨で、飛んでいるのはカワウとみられる

浜を右手に進むと波打ち際に黒い丸石のような集合体があり、近づくとそれは鳥の群れだった。
さらに双眼鏡で確認すると鴨だった。
姿をカメラに収めたいが望遠レンズがないので上の写真が精いっぱい。
じりじりと接近を試みるが、20メートルほどの間隔を保ち鴨も歩き去っていく。

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双眼鏡

一計を案じ、カメラのレンズに双眼鏡を接着させて画像の拡大を図ることにした。
この方法で、湖北の山本山でオオワシを撮った実績もある(2015年12月23日「西野水道(上)」参照)。

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カメラ&双眼鏡でズーム成功

試行錯誤したのち、望遠撮影に成功した。
鴨はスズガモという、海浜にみられる種類のようであった。
警戒されているのでこちらに尻を向けている。
先日の米原市の三島池では、餌付けされた鴨が人に近づいてきた(1月27日「三島池」参照)。それとは対照的な姿だ。
だがこれが本来の野生動物の姿であろう。

posted by 進 敏朗 at 22:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 貝拾い記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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