夜、池を照らすと底には…。
池を見たら、びっしりと泥底にふ化したてのザリガニがいた。
しばらく見ないうちに油断していた。
100匹は軽くいそうだ。おそらく親が侵入して産卵・ふ化したのだろう。
親の死骸がどこかにあるかと探したがそれは見つからない。
3年前の8月末、ザリガニの侵入を許してしまった(2021年8月28日「招かざる生物」)。
それを機に、排水管が側溝に注ぐか所に金網を設置したが、それが最近、錆びてぼろぼろになっており、更新しないと、と思ってそのままにしているうちに忘れてしまった。
ミズアオイは無事
池を覆う浮葉植物のトチカガミを取り除くと、すでに沈水植物のクロモ・コカナダモは全滅。
こりゃあいかん、とまずはアヤハディオ(滋賀県のホームセンター)に行き、今度はプラスチック製の排水口に取り付ける丸いやつを買い、寒冷紗の布を円形に切って糸で縫い付け、目を細かく補強。
新たな侵入防止装置
周囲をスリットの入ったゴムチューブではさんで覆い、塩ビの直径10センチの排水管にぴったりとはまった。
直射日光は当たらない場所なので、これで今度こそ長持ちするだろう。
ひとつのペットボトルに入ったザリガニやオタマジャクシ
次に、ザリガニ除去に取り掛かるが、これは数が多すぎるので、ペットボトルの首を切って逆さにはめたわなを4つ作成、かつおぶしをお茶のパックに入れて、畳1枚分にも満たない池に放り込むと、翌朝には40匹くらいが捕獲された。
オタマジャクシも混獲。メダカも1匹入っていたが、泥により酸欠、死んでしまっている。ザリガニも大半は死んでおり小エビ揚げの残飯のように薄赤くおぞましい光景だ。
網での捕獲も含め2日間で100匹くらいにはなり、これを金バケツの底に集め猛暑の庭に放置、さらにやかんの熱湯を注ぎ、完全に死滅さす。土深く埋めた。やつらの生命力を甘く見てはいけない。
しかし池底にはまだ多数のザリガニが這っている。
根気強くペットボトルを仕掛け、毎朝確認すると数匹〜10匹程度が捕れ、2匹しか入らない日もあり、もう残りも少ないだろうと思ったら次の日には20匹を超す大量捕獲もあり、日ごとの変動原因がわからない。2日おきにしたら、2日目に20匹以上入ってた、なんてことも。1週間繰り返し、50匹は捕ったと思うが、まだ底に這っているやつがいる。どうなっているのだ。
コウホネの花
たとえ200匹のうち9割を除去したとしても意味はない。
2匹残ればザリガニの勝利。
とにかく、いまのうちに捕って、大きくなって産卵しないうちに完全に除去しなくてはいけない。
まだ秋が深まり泥に潜られるまでは日にちがある。
なるべくペットボトルわなで根気強く捕獲していく。
そして捕獲ゼロの日が何日か続いたのを確認したら、メダカを避難させたのち池の給水を止めて数日かけ泥も干上がらせ、ほんとうに1匹もいないか確認したのち、来春まで水を入れるのを停止するか。とにかく、完全に捕獲するというのは、こんな小さな池でも至難の業だと痛感する。