湖西の鴨川、橋の上から(午前7時ごろ)
夏至のころからまとまった雨があり、県北部の川では氾濫注意水位まで達したところもあり、この一週間は水量は多く、コアユの遡上が帰隊できそうだった。
前回まで、彦根の芹川に行ったが釣果が乏しかったため、この日は琵琶湖大橋を渡り湖西側に行く。
朝7時ごろ、安曇川平野南部を流れる鴨川の橋から、川を眺めた。
花崗岩の白っぽい河幅いっぱいに美しい水が流れている。
しかし、魚影がほとんど見当たらない。
よく見ると薄い雲のようにして、橋から約10メートル上流の中央付近に、コアユらしき一群が見えはするものの、「鮎」といったような、川を占めている感じにはほど遠かった。
それでもせっかく来たのだからと、以前行ったことのあるポイントを目指そうと堤防沿いを数百メートル歩くが、最後に草が茂りすぎて前に進めず、到達できず。
あげくの果てには、堤防の向こうからドッドコドッドコと駆けてくる動物あり、狸かと思ったらアライグマだった。10メートルまで近づいたところでやっと私に気づいたのか休停止、3秒の間にらみ合い、進路を曲げて竹やぶに逃げていった。
川の様子
ここであきらめても良かったが、脚立も持ってきていたので、河原に下りて釣をする。だが1回のアタリもなし。
早々にあきらめ、ほかの場所はどうなっているのかと下流を見たりするも釣り人があまりいない。
今津川の河口付近
そこで車に乗ってさらに北上し、今津川の河口付近では釣り人1人。まったく釣れないという。川を見ても、やはり魚が見えず。
河口付近のコウホネ
石田川では、投網の人がおり、聞くと小さいのが少し捕れているという。
しかし、川の雰囲気からすると、もっとたくさん捕れないと物足りない。
石田川の投網
最後に、鴨川に戻り、魚の密度が少しでも高そうな場所で、こんどは釣ではなく投網で、魚を追い回すこと約1時間。
ハエ(オイカワ)混じりでなんとか20匹。
軽く熱中症になりかけ、午後はぐったりして過ごした。
やはり今年は、相当魚が少ないと納得できた。
昨年の産卵期、猛暑で水温がなかなか下がらなかったことが影響したかもしれないが、そうだとすると今年の産卵期も不安である。
これだけ親魚が少ないと、産卵できても回復しない可能性も。
川はきれいで良かったのだが、魚はいないのは残念だ。
こうなったら来期に期待するしかないが、この暑さが続くのでは、大丈夫なのだろうかと心配になった。