アオサギのいる早春の湿地
三重県の知人を3年ぶりに訪ねた帰り。亀山で、広いビオトープに立ち寄った。
国土地理院の地図を見ていて、亀山市に池が数か所並ぶ場所があり、これは人の手で整備されたビオトープではと思ったが詳しくは調べず、たまたまそこを通りがかったのだった。
車を1号線のバイパスの脇に進ませると「亀山里山公園みちくさ」とあった。
春の芽吹きがようやく始まろうとしており、訪れる人もいない。
うごめきの見えた小さな池
でも静かなのでゆっくりと見て回れる。
どのような風に池を造っているのかを見た。
それは田んぼの跡地のようだった。
魚のうごめきが小さな池からあった。オタマジャクシかもしれない。
水草の芽生え
全体に水が少なかったが、これからどこかから流してくるのか。
小高い場所から見る
案内所のおじさんに話をうかがった。
やはりここは休耕田で、2008、09年に、谷地形の3.5ヘクタールを市が整備した。
これだけ広かったら、管理が大変でしょうと尋ねると、「いや、草は生やしとくから、そんなに大変ではないよ」とおじさんは答えた。
いや、でも、木は伐採とかしてあるし、水の管理も大変なのではないか。
おじさんによると今はザリガニの除去が課題となっているという。
特定外来生物に指定されたザリガニは、捕った場所から移動させることが禁じられた。
この公園では以前からザリガニ駆除として子供に手伝ってもらい、ザリガニ釣りを行い、子どもは熱中して取り組んでいたが、今後は持ち帰らすわけにはいかなくなったのだと。
小魚たち
小魚もいる。カワムツや、タナゴ、クチボソのようなやつが水槽を泳ぐ。
メダカもいるんだそうだ。カワバタモロコが減っており、これを増やすことも課題となっているという。
ちなみに魚の捕獲は禁止である。
早春だったため、あまり花とかは見られず、静かだった。
こういう季節だからのんびりと歩いて回れるのだが、4月ともなれば、さまざまな行楽などが忙しく、せっかくこうしたビオトープで生物観察に適した季節になっても、なかなか来ようという気になれない。