2023年01月27日

地温

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積雪の池(25日撮影)

寒波が襲来、25日夕方から降雪があり、JRの山科などの駅では積雪によるポイント故障で電車が止まるなどし大変な影響が出た。つぎの晩には、滋賀から三重にかけての新名神高速道路で24時間以上の立往生が発生した。
25日朝は滋賀南部の町も、一面の銀世界だった。京都でも15センチの積雪があった。滋賀南部のほうがむしろ少なかったかもしれない。温暖化が進んだ近年では、ほとんど積雪のない年もあるが、10センチほどの雪なら、今でも2冬に1度くらいは積もるように感じられる。

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バケツに氷が張った

積雪もさることながら、特筆されるのは寒さであった。
1月の下旬から2月初旬にかけてが、統計的にも1年でもっとも低くなる時期だが、この時期に厳しい寒波が襲い、かつ京都や滋賀あたりの冷え込みが、全国的にも著しかったようだ。
気象庁によると26日の最低気温は、東近江で観測史上最低のマイナス12.3度を記録。
近江盆地の中央にある東近江は夏場に気温が上がりやすいことで知られるが、冷気にも襲われやすいとは知らなかった。
滋賀の中では冷え込むことで知られる高原の町、信楽ではマイナス12.6度。湖北の米原ではマイナス9.1度などとなっている。
鈴鹿山脈をはさんだ三重県の四日市では観測史上最低のマイナス8.9度。これは東海地方の海辺のまちであることを考えると、異例な寒さだ。鈴鹿山脈から異常な寒風が吹き下ろしたのか。
ちなみに南丹市園部でも観測史上最低のマイナス13度。
同じ朝の札幌の最低気温がマイナス10.2度。この朝の滋賀の冷え込みは北海道と同等の寒さになっていたのである。24日夜の鉄道停止や、その後の滋賀から三重にわたっての新名神の停止は、とくに鉄道では対応のまずさが目立ってしまい、あれだけ気象庁が注意を呼びかけていたにもかかわらず、と大批判を受けてしまったが、京滋の一帯が異例な積雪や冷気に包まれていたのではないだろうか。

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厚い氷だ
水を張っておいたバケツの氷も、2センチくらいあって立派なものだった。
風や雪とともに凍っていったのか、でこぼこしている。

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融雪の道

昼になって、日の当たる場所から徐々に雪が解けてきた。
庭を見ると、何か道のように雪が解けて地表がみえている。
実はこの下には、井戸水を池へと送るホースが埋められている。写真の右奥が池となっている。
井戸水は水温が15度くらいあるので、その熱で雪が解けたようだ。凍結しちゃまずいと思って、井戸水を流す量をいつもより多めにしておいたところ、地温が上昇して融雪装置の役割を果たしたようだった。

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雪解けの池

このようにして池の周囲はより早く雪解けが進んだ。
なんだか早春の趣がしている。
井戸水を使えば、地温を上げることもできると学んだ。これを畑に使えば、何か耕作を早めたりするのに使えるのかもしれない。水温15度とはいえ、このような寒い時期には明瞭に地温の差を生み出すのだった。
雪が積もったことで、地温の高さが目に見える形であらわれた。やはり地下水は温かいことが、こんな形で確認できたのはなんだかうれしい。
posted by 進 敏朗 at 01:15| Comment(0) | TrackBack(0) | メダカ池記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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