野洲川堰堤付近(午前10時半ごろ)
子どもが遠方の都会から帰省しており、せっかくだから名産コアユを食べさせたい。
夜勤前の午前中に空き時間あったので、すぐに行って帰ってこれる場所としては野洲川しかないが、同川は魚が少なく、期待できそうにない。行くだけ無駄じゃないか。そんなに張り切らんでもいいか。
だけども、まあ駄目なら駄目でもいいかと割り切っていくことにした。
そう腹を決めたのがよかった。
この日は釣り人も多かった
野洲川は濁りのとれた水が豊かな流れ。
先日、5月29日の日曜に訪れた時は、川の水は流れていたもののこの日よりは少なく、釣りをしている人はいないことはなかったが、子どもと楽しむレジャー目的の人だけだった。しかしこの日は、魚を釣ることだけを目的として、おじさん、たまにおばさんも混じり数十人が真剣な目で糸を垂れていた。
コアユゲット
そういうわけで、筆者のような投網の人は、釣り人を避け、手前の竿が林立する瀬をわたり、中瀬に行き網を打ったところ、10匹くらいが入った。
遡上を待ちわびた魚たちが、先日、6日ごろの雨を受けて、一気にのぼってきたようだった。
調べると降雨量は、県内一帯で40〜50ミリ程度でまずまずの雨量。
おかげで30分ほどで30匹を捕ることができた。
がポイントは限られており、これ以上数を伸ばすのは難しく引き上げた。
まあ30匹捕れれば十分なのだ。家を出て、ちょうど1時間で帰宅。
捕れたコアユ
新鮮な状態ですぐに調理。
30匹だと、さばくのに10分くらい。
鍋や粉、用意に10分。
てんぷら粉がなかったので、この日は卵の白身と、小麦粉に、片栗粉も使ってみた。
揚げるのに10分。
天ぷらのできあがり
天ぷらにするとかさが増すので、小さなコアユ30匹でも、昼ご飯には十分な量になった。
これで滋賀県の初夏の味覚を味わってもらったのだった。
まあ駄目でもいいかと思って、行ったところが思いがけず捕れた。
こういう形になってよかった。
ぜったい捕れないとだめなんだ、何が何でも、と思いを強くすると、そうでなかった時のダメージが大きい。
まあ、いうて気楽な魚捕りなんだから、そんなに思い詰めずにやるのがちょうど。
その呼吸を少し覚えたような気がして楽になった。
いつもこういう風だといいのだけど。