山への入り口付近(午前10時半ごろ)
大津市南部の山にキャンプに行った。
友人が主催する野営会にかつては日帰りで、夕方とか、午前中だけ顔を出す参加だったが、いつの間にかテントや寝袋を買って参加するようになった。晴天に恵まれて文字通りの五月晴れだ。
花崗岩を伝い流れる水
車を停めて、山道をたどる。
重い荷物を背負って、杖を2本ついて上り坂を進むのだが、体力の低下か少々疲れて、約1キロを進むのに2回も休憩する。
たいへんな晴天
雲一つない青空に、木々の緑の葉が青々と茂っている。
ここでまたひと晩を過ごすのである。
スミレ
足元にはかわいらしい紫色の小花が咲く。
ツチガエルか
足元の水の淀みには、カエルがいたので、山地に生息するカエルかと思ったが、田んぼに普通にいるツチガエルのようだった。
なぜこのような山中に?
しかし山で見ると、色が明るくて別の種類のように見えた。
周りが白っぽい砂なので体色を合わせているのか。
山の中には何重もの堰があって、魚類が上がって来ることはできない。
そのかわり、両生類はカエルやイモリが見られ繁栄していた。
イモリ
別の淀みにはイモリが見られた。
イモリは、ほぼほぼ水中にいて、底を這ったり、長い尾を使って泳いだりする。
また、夜になると、カエルの大合唱であった。
ヒルルルルという澄んだ鳴き声があちこちから響き、カジカガエル。
さらに、カスタネットのような合唱があり、それは昨年のキャンプで遭遇したシュレーゲルアオガエル。
日没後1時間くらいが鳴き声のピークだった。
次の日、堰堤の石垣の間からはヒキガエルの鳴き声もした。4種類のカエルが確認された。
この日は鳥類の鳴き声も多様だった。
ホホ ホホというやつが昼間聞かれた。
ホホホホホホホと長いイントロに続き、ホホ ホホ ホホ とくり返す。ツツドリか。
ウグイスも、美声を響き渡らせる。
キーコーキーのイカル。
シシピーも。シジュウカラか。
そして、打楽器の早打ちのようなコココココココというドラミング音。キツツキだ。
よく見たらすぐ近くにいた。
朽木に穴開けるキツツキ
キツツキは尾羽が固く、二本の脚とともに木の幹に垂直にしがみつくことができるのだという。
そればかりでなく幹を歩いて上がったり下がったり、回ったりと自由自在。
森の奥地
森の環境が、いろいろな鳥をはぐくんでいた。
ビニールシート屋根
煙にいぶされながら、のんびりと過ごした1日半を過ごした。
すっかり煙を満喫し、明るいうちに山から下りた。