県琵琶湖保全再生課と公益財団法人淡海環境保全財団から、水草たい肥配布中止のお知らせが届いた。
特定外来生物のナガエツルノゲイトウ、オオバナミズキンバイ、アレチウリなどが、製造中のたい肥から確認されたことから、いったん配布を見合わせるという。これによって、春の水草たい肥は行われなくなるという。
筆者は水草たい肥を、庭の極小農地に毎年、土のう数袋分だけもらって土に混ぜ込んで使っている。肥料分はそんなにないとされるが、陸上の草よりも柔らかくて分解しやすく、たい肥化された水草をすき込むことで、土中の微生物が増えてバランス改善、作物が元気になるとか病気が減るとか、そうした効果がみこまれるのではないかと思って使ってきた。無料でもらえるところが大きい。
特定外来生物を理由とした配布中止。実際にたい肥にまざって繁殖してしまったという例が実際にあったのだろうか。
水草たい肥は、近年琵琶湖に繁茂する水草を減らし、田畑を肥やすという一石二鳥の取り組みであるが、特定外来生物が広がってしまうのは思いがけない副作用だ。それはいかん。
たい肥の完熟化を進めるなどして、種子が発芽しないくらいにして、ぜひ配布を早期に再開してほしい。