2022年02月03日

ミニ温室制作

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木組み完成

2022年が明けて、取り組んだのはミニ温室づくりだった。
水辺オフシーズンのこの季節。
水温むまでの長い時間を利用して、何かをしたいと思い立った。
早春の、日差しは強いが風は寒い、この時期の太陽光を有効利用して、トウガラシ苗でも育てようと思った。
ホームセンターを物色し始めたのが1月中旬ごろ。
これまでは地元資本のアヤハディオで事足りると思ってきたのだったが、この際、店によってどのように品ぞろえが違うのかと、ここ数年で滋賀南部に次々と出店した全国チェーンの大型店をのぞいてみた。
すると店によって品ぞろえが微妙に違っている。

ミニ温室の品ぞろえがいい店もあり、値段も手ごろで、それを買ってもいいかもと思った。
ただ、外側を覆う軟質ビニールがいかにも紫外線にやられそうに感じられ、すぐ粗大ごみになりそうな予感がした。実際に使ったらどうなのかは分からないけれど。
数年前、中空ポリ板を箱のように組んで「ミニ温室」をこしらえたところ、太陽光を浴びて1年で粉々に風化した経験があった。
屋外に置くことを考えたら、相当に耐久性を考えなければならないというのが教訓として残った。
風化しないといえばガラス温室だが、でもガラスでは割れちゃったりしたら厳しい。
しかし市販品は耐久性に疑問が感じられた。
そこで自分で作ることを決意し、いわば「基本構想」を立て、図面を作った。

構造としては角材を立体に組み、そこに透明なプラ板を張る。
何せ、これまでの魚捕りや釣りでの失敗の数々を振り返っても明らかだが、手先の不器用さ・不注意さは自分でいやというほど思い知っているので、可能な限り技術のハードルを低くして、設計をミリ単位まで詰め、組み立ての手数が減るように心がけた。

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やや粗雑な木組み

木材のカットはホームセンターで、ミリ単位まで指定してやってもらえる。
しかし、木材斜めカットは自分でやらなくてはいけない。このハードルが思ったより高い。
勾配屋根にしなかったら、斜めカットは必要ないが、雨のことを考えるとやっぱり屋根には勾配をつけたい。
というわけでインターネットで、木材を楽に斜めにカットする方法を調べ、自分にもできそうな気になって真っすぐを意識してのこぎりを入れたらうまくいかなかった。
ホームセンターの工作室のジグソーを借りたが、ぜんぜんうまく切れない。工作室の刃物類は軒並み古かった。
のみを使って切れ目を作り、ホームセンター工作室の万力を固定した上、家から持参したのこぎりでカット、ようやく上の写真の程度にまっすぐ切ることができた。かなり隙間が空いてるがこれが3度目の挑戦であった。
また上の写真にも見えるが「ダボ継ぎ」をやろうとして治具をネット購入などしたが、それでも穴と穴がずれてしまってうまくいかなかった。
そこで編み出したのが上の写真のような、穴を柱から梁まで貫通させて、ダボを送り込む方法で、これならドリルを使ってまっすぐな穴を開けることができると思ったのだったが、ドリルを白木材にあてたところ、掘り初めでバリバリと木肌が削れてしまい結局、上の写真のように金属のねじ併用になった。

木組みができたところで防腐処理の塗装をする。
ジェル状の塗料を選んだところ、これは垂れなくて作業が楽だった。

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中空ポリ板にアルミテープ貼り付け

温室の外板は耐候性がありアクリルより安い中空ポリカーボネートを選択。
内部が空気で保温力もあるという。
幅60センチ、奥行き30センチ、高さ45センチのミニ温室を覆うのに、60センチ×45センチの板が3枚必要とわかった。ある店ではそれが1枚1100円で、3枚では計3300円。
大板(182センチ×91センチ)を買えばこれより安くなるが、特にプラ素材ではごみになるものを少なくしたかった。
ちょっと高いなあと思っていたところ、立ち寄った別の店では、1枚で上記の板3枚分と同じ面積となる91センチ×91センチの板が1280円。
これによりポリ板の値段を3分の1近くに抑えることができた。
ホームセンターによる物品の値段差をうまく利用できたのだった。

DSC_0204 ポリ板仮組み.jpg
ポリ板張り合わせ

木枠を組み立てたところ、やはり誤差が出て、柱も完全に垂直になっておらず、ポリ板を張り合わせるにも設計図通りにはいかない。
1枚ずつ木枠に合わせてカットする。
また、ポリ版は熱膨張率が大きいとされ、暑いときは伸びて寒い時は縮む。
これを制作した環境は室温18度だが、屋外では氷点下にもなれば40度以上になることも想定される。
木材との膨張率の違いによって接合部が壊れるなんてこともあるだろう。
というわけでぴったりではなく少し「遊び」を持たせた設計に。
ポリ板をカッターナイフで切断する再、定規がすべり痛恨の右人差指の先切創。
またも不注意による失敗をおかしブルーになったが、何とか切り終えた。
91センチ角のポリ板はほぼ使い切り、ほとんど余らなかったのは胸すく思い。

裏側にはアクリル板引き戸を設置。
18センチ×32センチ、厚さ3ミリの市販品2枚。これは1枚が約900円もして、ポリカ板に比べてかなり高い。
PVC製のガラス戸レールは、置いてある店を調べたら、草津のディオワールドにあった。
ガラス戸レールと、アクリルを何ミリ余裕をもって付ければよいかと計算したりしたが、案外これはうまくできた。


DSC_0216 仮置き.jpg
仮置き(2月3日)

さあ仮組がおわり、とりあえず形にはなった。
これを庭に仮置きして眺める。
日が差し込んでいい感じだ。
これを庭の眺めの一部にすることも目的なのだった。
2月末にはあと何点かの工程や課題をクリヤーして完成させ、設営し、野菜や花の育苗を始めたい。


posted by 進 敏朗 at 00:00| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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