2021年09月26日

水抜き、湛水

水を抜いた池.jpg
干上がらせた池

庭のメダカ池にザリガニが排水溝を伝って遡上、池底の泥におぞましき死骸横たわり、幼体多数発生、水草が食い荒らされるという、池始まって以来の惨状となった。
ザリガニを排除すべく、仕掛けやペットボトル等で掬っては捨てていたが、20匹や30匹、小さいのを取ったところで減る気配はない。
そこである程度少なくしたうえで、池の水をぜんぶ抜くことにする。
とにかく、冬までにやってしまわないと、やつらは泥に潜って越冬してしまう。
そうなると産卵し、もう繁殖を誰にも止めることはできない。ザリガニ池への遷移だ。
それだけは避けたい一心だった。
雨でザリガニが敷地内に侵入してくる市とは?
滋賀あるあるなのか?(笑)

池は井戸からの送水を止めると、水位が徐々に地下に浸透し、干上がるのだった。完全に漏水しない池を粘土だけでつくることを目指したが、それは結果的にうまくいかず、水は送水停止後3日目に干上がった。10センチあるかないかの水位が干上がるのに3日かかるのだからそれなりに漏水対策はできているといえようか。
その際、メダカは全部ほかの鉢に避難させる。

夏までは、オタマジャクシが多数見られたが、それらはカエルになり池から脱したのか、1匹も池底に見かけなかった。
まさかザリガニにみな食われたなんてことも?
やつらは夜行性だから、あるいはそんなことが…。
まさにエイリアン。
ザリガニに比べれば、オタマジャクシははるかに良質な生物だった。
見た目が少しグロいだけで、水草を食い荒らしたりしないし、カエルになればむしろ蚊やナメクジを食べてくれるかもしれない。
良質な生物、という概念はもちろん筆者の見方にほかならない。
生物に良質も悪質もないが、とにかくザリガニよりはましだ。

さて、池を干す過程でザリガニを1匹残らず排除することを自らに課した。
驚くべきことに、1畳分にも満たない深さ数センチの池の中に、大きいやつが6匹も見つかった。
最初はイカの餌をペットボトルに入れたりして排除した。
水を抜いてからも数匹捕り、もういないだろうと思っていたら次の日、干上がった石のすき間から出てきたやつも。
油断もすきもありはしない。
産卵で力尽きたり、脱皮時に共食いに遭う、などが原因とみられる死骸は累計3匹。置き土産に産卵もしたらしく、池で発生したとみられる数ミリから1センチ程度の小さいやつは100匹以上もいた。
おそろしい生息密度だ。
ザリガニを見るのが生理的に受け付けず、この間の排除作業の様子の写真を撮影していないのであった。

さて水を抜いたあと、2週間以上、水を張らずにそのままにしておく。
やつらが泥に潜っていないとも限らない。
とにかく、カサコソという音が泥底からしないか、あらゆる角度から注意深く観察した。
1匹でも残っていたら、それが数か月で成長してしまい、もとの木阿弥になってしまう。完全に、1匹残らず排除しなくてはならない。
2週間以上がたち、どこからも反応がないことを確認。
これ以上そのままにしとくと、泥が固まってきて、ひびが入ったらかえって漏水が大きくなるなど、マイナスかもしれないので、そろそろ池の再構築にとりかかる。

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側溝の出口に張った金網

まずは、ザリガニが入ってこないように、側溝への排水口に金網を張る。
側溝の底面より7センチも上に排水口の下端があるが、これでも大雨の際には側溝の水位が高まるかして、ザリガニが遡上してくるには十分な条件になるようだ。
やつらはセンサーが発達しており、排水の水質から餌の豊富な泥池があることを感知できるのだろう。1匹が迷い込んだのならともかく、あのように多数が遡上していた理由はそれしか考えられない。恐るべし。

この金網は、ホームセンターで買って来た、台所の排水口用のステンレス金網の枠(直径11センチ)を外し、ゴムの帯を付けたもの。
うまいぐあいにサイズが合った。ザリガニのハサミをもってしても金網は破れまい。
だが、ふにゃふにゃなのが難点か。防水テープで補強も検討。

つぎに、池底にたまった泥を除去。
泥は、庭を集水域として、雨になると濁水となって流れ込んだものが沈殿するので、泥が堆積するペースは速い。
2週間以上おいていたが、まだ乾燥はせずねっとりしている。取り除いて畑に積む。中からザリガニは出てこなかった。

再湛水.jpg
水を池に流す

そして湛水を開始。しばらくは濁りがあるので、この日はメダカを放さず、次の日までずっと、水が澄むまで流し続ける。
あまり放置するとボウフラ池になるので、適度なところでメダカや水草を放したい。

湛水1日後の池.jpg
湛水1日後。水が澄んできた








posted by 進 敏朗 at 10:12| Comment(0) | メダカ池記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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