コウホネの花
草津の水生植物園みずの森でコウホネ展をしているというので見に行った。
鉢に黄色い花が咲いている。プラスチック造花のような質感が、間近に見れて楽しい。
葉っぱのボリューム感
コウホネ(河骨)は、スイレン科の在来植物で、滋賀では三面張り用水路なんかに生えていることがある。
上の写真のように、花にくらべて、葉っぱのボリューム感が圧倒的に大きくて、これを池に植えようものなら、あっという間に一杯になってしまいそうだ。
コウホネご飯
コウホネの根は、薬や、食べ物としても利用されたと説明があって、かつて明治時代の北海道の屯田兵は、食糧不足の際に、ご飯にコウホネの根をカットしたものを混ぜた「コウホネご飯」を食べていたそうだ。その模型が展示されていた。
現在、それが流行っていないところを見ると、あまりおいしくないのではないか。
でもどんな味・食感なのかと興味をひかれる。
展示はコウホネと日本人とのかかわりがいろいろ説明されて、家紋の一覧もあった。
ヒメコウホネの鉢
さきほどの屋外のコウホネの鉢のボリューム感を見て、わがメダカ池に植えるのは無理だなと思っていたが、屋内のヒメコウホネの鉢の展示を見ると、案外と小さくて、これだったら池にも植えられるのではと思った。現在は店で買って来たスイレンの鉢植えを池中に埋めているが、コウホネを植えているほうが、かっこいいような気がする。
オグラコウホネ
オグラコウホネというコウホネがあった。
水草にくわしい係の方にたずねると、オグラコウホネは、その名の通り、京都の巨椋池(おぐらいけ)に自生していたことから名付けられたという。
今は巨椋池は埋め立てられ、オグラコウホネはそこでは見ることはできないが、近くの淀川のワンドなどで一部生えているという。
コウホネは、水面の葉と水中の葉の形が違っていて、このオグラコウホネは波打った水中の葉がもっさりと茂っている。
水生植物園では、コウホネを約20種類も育てているそうな。在来植物を大切にする姿勢に好感を持った。
そのあとコウホネの自生地について意見交換。
絶滅危惧種のフサタヌキモ
在来の水草の展示も数種類。
上から水を垂れ落として水の流れをつくった水槽で、フサタヌキモがくるくると回転している。展示方法が凝っていて、しばらく見入った。