2020年06月18日

犬上川の投網

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流れの多い犬上川(午前9時半ごろ)

滋賀県内各地でまとまった雨があり、雨上がりから4日後、犬上川に向かったらまだ流れがだいぶあった。
この日も野洲川で観察を続ければ、コアユ遡上の詳しいことがわかったかもしれないが、確実に捕りたいという欲求がまさり、車を駆って到着した。

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目の大きな網

今回、目の大きな網を持参。
ふだん使っている投網の目が1センチ四方に対し、これは1.5センチ四方あって、編み目の広さが倍以上となり、小さいやつは入らない。
今から10年以上も前、友人S氏から古民家解体で出てきたと進呈を受け、投網を始めるきっかけになった品。いわば1号機だ。
しかし、野洲川ではこの網目に見合うコアユは入らないことが判明、長らく納戸の中にしまっていた。

ただ犬上川は、遡上するコアユの濃さが野洲川とは比べ物にならない(筆者の印象)。
漫然と網を打っていたら、あっという間にクーラーが満杯になってしまうのではと、わざと網の目を大きくして、大きめのだけを捕ろうという狙い。
でもこの網でコアユを狙ったことがないので、果たしてほんとうに網に入るのかと半信半疑の状態で臨んだ。

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捕れた

すると、懸念をよそに、1投目から大きめの鮎が捕れ続けた。

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大きい

流れの石の間には、小さい、おそらく10センチあるかないかくらいの細いコアユが無数に泳いでいる。
その中で、大きいやつだけがより分けられ、1投で1匹とか2匹とかずつ、きらきらと、流れの中から銀色にきらめいて上がって来る。
これはいいぞと小躍り。

調子に乗って深いところに打ち、倒木に引っ掛かり、流れに入って網を外したが、たいへん危ない。
やっぱり深いところは、どんな障害物があるかわからないので気を付ける。

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びくの中

びくの中に大きな鮎がはねる。
これまでのコアユ捕りでは見たことのない光景が広がっていた。

その後、いつも使っている編を用いて、天ぷら用の小さいやつも捕る。
捕れるやつは平均して大きかった。ごくまれに、細い10センチ内外のやつが捕れた。
予報は午後から雨だったのに、到着時から雨となり、昼前には雨粒も大きくなってきた。
正午前に終了。

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〈おまけ〉雨のガクアジサイ

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本日の成果

計76匹捕れた。左側は網目の大きな網で捕ったもので15匹。
14センチ以上のものが捕えられていた。
右側はいつもの網で捕ったもの。それでも大きなものが多い。
目方は全体で約1.5キロ、1匹20グラムくらい。

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型がそろった

大きいやつを並べてみると、最大で16センチあって、型がそろった。
16センチあれば、もう立派な鮎ではないだろうか。
まずまずだ。笑みもこぼれる。

大きいやつは30匹ほど背開きにし、塩麹に漬けこんだ。
残りは天ぷらとして、残ったものを南蛮漬けにした。
力尽きて料理の撮影をせずに終え、ほどなく爆睡。
posted by 進 敏朗 at 00:00| Comment(0) | 漁撈活動記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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