京都を訪れた母の希望で京都迎賓館を見学した。
京都迎賓館は京都御苑の中の北東のあたりにあった。
当日、10時前に入口前につくと、テントがあって受付をしており、受付をすると地下に駐車スペースへと連れて行かれた。
截金の室内装飾
ガイドの案内で迎賓館を回った。
パーティー会場や、最後には豪華版の料亭のような部屋を見学。
京都工芸界の総力を結集した調度品に見入った。
江里佐代子氏の截金(きりかね)の装飾が見事だった。仏像を飾るために発達した技術が、仏像を離れ純粋に室内装飾として成立している。シンプルで木の肌に合って豪華だった。早世が惜しまれた。
スイレン生え、ニシキゴイ泳ぐ
迎賓館は平屋で「ロ」の字をしていて、池を取り囲む形となっていた。
ロの字の内側のほぼ全部が池で、その真ん中を、屋根の付いた木製の渡り廊下が通っている。
ここまで広々とつくられた池のつくりに驚いた。
池はたいそう広い。ガイドの人に聞くと、水は隣の梨木神社と同じ水源で、地下から引いて、それを循環させているのだという。
いまこうした池ではニシキゴイよりもメダカを放す池が多くなってきたが、京都迎賓館の池では色とりどりのニシキゴイが泳ぐ。
小さな稚魚もいる。
池底は角ばった石でできていて、緑色の苔がついている。
池遊び用舟
ブータン国王夫妻が遊んだという船も。専用港がかっこいい。
これだけ広い池なので、舟もこぎがいがあるだろう。ただ、池が浅いので平底の小舟だ。
池で舟遊びは平安朝から伝えられる。広い池の庭園は、もともと盆地内の各所に池がみられた京都ならではのものかもしれない。
池に目が奪われた迎賓館めぐりとなった。