2019年05月04日

キャンプ

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岩山と平野、奥に琵琶湖

五月晴れの大津市南部で野営した。

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花崗岩の砂川と水中

京都から渋滞の山科、逢坂山を抜け、昼前に着。
テント、寝袋、食料品、その他の食器や諸道具を持ち、車を止めた地点から高低差約100メートルを
歩き上った。運動不足の身にはこたえた。

上の写真のような澄水流れる谷間。
鳥が鳴き、鹿跳ねる山中。

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火を焚き湯を沸かす

水は川からくんでわかした。
木切れはそこらへんに落ちている枝や松葉、松ぼっくりを集めてきて燃やす。
乾燥していただけに火の着きは良好だ。
煙がもくもくと出る。煙を吸ったり、火の粉がかかってもいいような農作業用の服を着てきた。

調理器具一式は、京都の友人Sの装備品。
テント、寝袋は、このたび初めて自分で購入し、設営。
火を焚いている場所から30メートルくらい離れて立てる。
これは煙たくなったり、最悪の場合延焼したりするのを防ぐ意味がある。

テント購入の際、中国製品は格安だが「使い捨て品にすぎない」との指摘を受け、国内メーカー品を選んだ。
あまり使わないことも予想されたので相当迷った。しかし今後、湖辺の魚捕りなどで使えるかもしれない。

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山の夕暮れ

あっという間に夕暮れ時となる。
ヘッドライトは必需品と口ずっぱく言われ、充電式でペンダント型のやつを購入、持参。
ふだんは胸にぶらさげるが頭にも巻いて止めることができる。軽くて首が疲れない。これは夜釣りにも使える。

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肉を焼く

闇夜の焼肉。火が肉の内部を赤く透かしてうまそうだ。
しかし、盛大なバーベキューではなく、メーンは豚汁で、寒さをしのいだ。
風がほとんどなくて、安全にたき火ができた。


「ピー」と鹿の鳴き声。
テリトリーへの人間の侵入を警戒しているようだった。跳ねる姿も目視。
暗い林のなかを木にぶつかりもせずよく走れるものだ。
ただのコンデジのため暗闇しか撮れない。

フクロウにしてはやや声の高い「ヒー」という鳴き声が遠くで30秒間隔くらいで一晩じゅう途切れることなくなり続けている。カジカガエルの透明なヒルルルほか、3種類のカエルの鳴き声がした。

静かな中に、さまざまな動物の気配が感じられる山中。
われら中年キャンパーが思わず口ずさむのは昭和歌謡。年はごまかせない。改元の世の中も山は静か。
挙句の果ては、いびきバリアーでテントサイトへの獣類侵入を防いだ。


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足元にヒメハギ

明け方寒くて目が覚めた。
寝袋は3シーズン用、着込んで防寒の備えはしたはずだったが予想以上に放射冷却があったようだ。この日大津の最低気温は10.3度。冷え込むことで知られる信楽は4.9度で、テントサイトは標高300メートルを超す地点だから、信楽とそう変わらない気温になった可能性もある。5月でそんなに冷え込むとは思わなかった。

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くつろぎの茶

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ツツジ(ピンボケ)

山を見て、昼前にはさらに2人の到着あり、手製のホットサンドをいただき、初夏のさわやかな空気を楽しんでいたところ、
急に雲行きがあやしくなりにわか雨となった。
まさかこの晴天が急変するなんて。

夕方まで雨が止むのを待って、テントを撤収、片づけて野営地を出るときには暗くなりかけており、車まで戻ったときには完全に暗くなっていた。

このとき、ヘッドライトをかばんの奥にしまいこんで、出すのが面倒くさかったが、下山路を、ライトで照らしてもらわなかったら、濡れた岩で足を滑らしていたのは必至。下手をすれば骨折、入院なんてことにもなりかねなかった。
山で過ごすには熟練者の同伴は不可欠と痛感。

帰路、川沿いで、バーベキュー者らが積み残していった膨大なごみ袋を見る。
誰もいない山道にごみを置き去りにして、回収を誰かがやってくれると思っている非常識さに一同あきれた。
車で来たのなら、積んで持ち帰ればいいのに。釣り場と同様、そんなことで、立ち入り禁止となりかねないマナーの悪さだ。

1日半の山滞在だったが、いつもとは違った趣向で水のある自然を眺めて過ごした体験だった。




posted by 進 敏朗 at 10:43| Comment(0) | 低山めぐり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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