2018年10月22日

メダカを捕る

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メダカのいそうな小川

秋晴れの日。メダカ池に注ぐ井戸ポンプの不調により、10月のある日、気づくと池の水が干上がっており、池のメダカが全滅してしまった。

水が漏れない池をと粘土を厚く積んだりして築いた池だが、下からスギナ、上からショウブ、その他の植物の根の伸長などにより漏水するようになった。

重ねて、最深部で30センチ近くあった池は、2年間で堆積した泥で池は深さ10センチ以下に均され、非常時用に魚の避難所として底に敷いておいた鉢までもが泥で完全に埋まってしまっており、水がなくなった池に逃げ場はなく、湿った泥の上にメダカの死骸があった。3日間くらい、目を放していた間に、惨事を招いたことを反省した。

井戸ポンプから池へと水をそそぐ蛇口に付けていたタイマーが冬場の凍結で故障したので、井戸ポンプの蛇口を少しだけひねり、水がごく少量ずつ出るようにしていたところ、それで案外うまくいくので、タイマーは必要ないねとそのままにしていたが、日数が経過するうち、ポンプが水をうまく吸い上げなくなっており、蛇口をひねっても水が出なくなっていた。

そこで、慌てて井戸ポンプに導水する部分のフィルター部を工具を使って開けたところ、鉄分を含んだ赤い泥のようなものが金網のフィルターにびっしりとこびりついていた。この泥を除去したところ、井戸ポンプは正常に動き水を吸い上げ始めた。

設置して2年、井戸ポンプのフィルターを始めて掃除したのだった。これはでいけない。大反省だった。

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小川に群生するミゾソバの花

メダカは、池のほかにも、庭の鉢や水槽に数匹が生存しているので、ここから子孫を増やして復元する手もあったが、それをしている間に池がぼうふら園になってしまうことも懸念された。池にはミズアオイなどの植物も生やしているから、メダカがいないからといって水を張らないわけにもいかない。そこで秋が深まる前に補充のため捕りに行った。

メダカのような魚を捕るのに、わざわざ車を使う。まったくの道楽だ。

滋賀県では、まだメダカの小川が各地に残っている。そこが、滋賀県のいいところだと思う。

でも、いないところにはひとつもおらず、いる小川は限定されている印象。

大きめの川では、いてもぬかるんだ泥の中を入っていくとか、捕るのが難しいため、小さめの流れを選ぶ。

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メダカの小川をそっとのぞいてみる

すこし捕っても絶滅のおそれがないような場所を選んだ。

メダカは群れているので、捕り過ぎないことが大事。
ましてメダカを全滅させてしまった身、せいぜい20匹くらいあれば十分だ。

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捕れたメダカ(20匹くらい)

ところが、ひとすくいで40匹くらい捕れてしまう。すぐに半数を元の小川に放し、持ち帰った。

DSCN9945 再興メダカ池.jpg
再興メダカ池

泥をいくらか取り除き、水を注いだうえでメダカを放す。10匹は池、5匹ずつくらいを鉢や水槽に放した。
二度と全滅の惨事を招かぬよう池の維持管理につとめたい。







posted by 進 敏朗 at 23:17| Comment(0) | メダカ池記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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