
岸岡山の展望台(午前9時ごろ)
伊勢湾の千代崎海岸に、岸岡山(45メートル)という低山がある。
3年ちょっと前、この地を訪れたとき(2014年10月29日「赤貝の浜(白子〜千代崎)」、登ってみたいと思ったが時間の都合で果たせず、この日は貝拾いを兼ね、念願の岸岡山登頂を果たした。
といっても、高さが45メートルしかなく、しかも駐車場も中腹にあったため、車を降りて10分もかからず、これまでで最もお手軽な低山めぐりとなった。

展望台からの海の眺め
だが周囲は真っ平らな土地で、山頂は海岸から数百メートルしか離れていないので、上の写真のように、海の眺めはよかった。
朝のため東側に面する海は逆光で、晴れていたがもやがかかっており、対岸の愛知県側は見えなかった。

案内板の手描きフォント
案内板には、対岸に見えるという島などが描かれているが、水平線が丸く描かれ、水平ではなくて斜めになっている。

千代崎海岸
さて、そこから真正面の千代崎海岸に出てみる。
やはり以前、見た時のように浜には大量の二枚貝が転がっているが、前回見たときよりは少なくなっている気がする。
主に落ちているのは、白くてたて筋の入ったサルボウガイだが、よく見ると、違う貝もある。
この日は、ナミマガシワという、光沢があって黄色や橙色をした貝を中心に拾った。
なぜそれを集めたのかというと、見た目にきれいだったので、それにひかれたのだった。

漂着した柔らか生物
貝にまじってナメクジのような形状・質感・大きさの生物が落ちている。触るとかすかに動いて生きているようだ。釣り餌にするユムシに似ているが、たて筋がついている。これが砂浜の随所に落ちていた。

伊勢型紙資料館の風景
そのあと白子地区の伊勢型紙資料館を訪れ、伝統の技を見る。ここも、前回訪れた時に気になっていた場所だった。
上の写真は、中庭を背景にしたビデオ上映がシュールな雰囲気を醸し出していたので思わず、ビデオを一時停止してもらって撮影。
この日は型紙彫りの実演もしており間近に技をライブで鑑賞できた。

拾った貝(21日撮影)
このようにしてナミマガシワを中心に拾ってみたら、色にいろいろとバリエーションがあった。
上から4列目左端の茶色い楕円形をした貝はミゾガイというマテガイの仲間で、筆者にとっては新たにゲットした貝と判明した。
今まで、拾った貝はびんに詰めるだけだったけど、ちょっと展示方法も考えてみたいなと思った。