
着払いゆうパックで届いたのは、先月購入したばかりの防水コンデジ。
福井県の若狭和田海水浴場から届けられた。
先日、同海水浴場を訪れ、サア帰ろうとしたときに、カメラがないことに気づき、浜や更衣室などを探し回ったが見つからず、ライフセーバーの事務所に紛失届を出して現場を去ったのだった。
見つかる望みは薄いだろうなとあきらめかかっていたところ、後日、見つかったとの電話あり。筆者があきらめて帰った次の日、海の中で拾われたのだという。
届け出た人は名乗らずに帰られたという。カメラはお金で買えるが、思い出を撮りなおすことはできない。お礼のしようもないが、何とありがたいことだろう。届けてくださった方、本当にありがとうございました!
というわけで、1日ほど砂底に横たわっていたカメラから再生されたのは、盛夏の海水浴の思い出だった。
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若狭和田海水浴場
7月31日に訪れた福井県高浜町の若狭和田海水浴場。
浜が広くて遠浅なここは、若狭湾でも最も人気があるビーチ。月曜日だったので、浜近くの駐車場があいていた。

この日は曇りの予報だったが昼前から青空が広がり、海の青みが強まってきた。日本海は、太平洋にくらべるとちょっと緑色がまじっているように見える。

沖の浮き台下にいるイシダイ幼魚
沖の浮き台を目指す。そこは水深3メートルくらい。子供は、浮き輪をつけてだが足が届かないところでも怖がらなくなった。

拾ったヒトデ
海には、琵琶湖にはいない生物がいろいろといるので、観察するのも楽しみの一つ。
砂底には、星形をした平べったいヒトデがはっていた。

砂底でとれたヤドカリなど
あと、砂浜に多いのがヤドカリだ。
エビ、カニは淡水でもいるが、ヤドカリは海にしかいない。
ヤドカリを探しているうちに、砂浜の中でもヤドカリが多いポイントを見つけた。
それは、岸から20メートルほど進んだ地点で、そこはいったん水深が1メートルくらいまで深くなり、そこから先はまた浅くなってひざ上くらいの浅さになる。
砂を掘るとヤドカリが
そこの場所では、感触がちょっとふわふわしていて、足が砂に埋まるような柔らかさがあった。そこの砂を掘ると、じゃんじゃんヤドカリが出てくるのだった。

砂底の様子
海底の様子をみると上の写真のようで、貝殻もたまっているようだった。
貝殻は浜に打ち上げられるだけでなくて、海の中でも、貝がたまるポイントがあることを発見した。
このようにして午後3時まで過ごしていたら、すっかり背中が日焼けし、カメラが水中に落ちたのにも気づかなかったのだった。
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拾った貝
かくして海の思い出は届けられた。
貝の一部を、家に持ち帰った。
上の写真の貝は、みな、水中貝拾いによるもの。
ベニガイ(ピンク色)や、つやつやしたマクラガイ(右上)など、いろいろな貝が拾えたのでよかった。
日本海側でこれだけ多彩な巻貝が拾えるとは思わなかった。
これからは、夏場の海水浴を兼ね、水中貝拾いも面白いかもしれないと思ったのだった。