
吾妻川河口でコアユ釣りを見たら、釣り人と並んでアオサギが立っている。
アオサギは野鳥なので、野洲川だと、30メートルくらい離れていても逃げるがこのアオサギは3メートルくらい横でじっとしている。
先日も瀬田川で釣り人の近くでアオサギを見たので(4月28日「瀬田川右岸下り」(上))、大津では釣れた魚をくれてやる人が少なからずいるのかもしれない。

接近
湖の釣りに集中するおじさんのほうに、アオサギはだんだん間合いを詰めている。
なぜ近寄るのかと思ったら、おじさんの足元に、捕りこぼしたコアユがぴちびちと跳ねている。それが食いたくてたまらないみたい。おじさんは鳥の接近に気づかない。
あとちょっとでコアユを食べれる射程距離に達するかと思ったとき、おじさんが少し後ずさりし、アオサギは停止。コアユが踏まれてしまったのだろうか。しばらく躊躇したのち断念した。
悔しまぎれなのかアオサギは釣り人のおじさんから湖岸沿いに後退したのち、コンクリの上に干物状態になった魚を突いたりしていた。

上からみたアオサギ
先ほどはそんなものには目もくれていなかった。生きたコアユを得ようと全神経を集中していたのだろう。アオサギにとっても、食い物に一級品、二級品の別があるようだった。
愛鳥週間の湖岸に鳥と釣り人の共生のひとこまが繰り広げられた。