
琵琶湖をゆく観光船ミシガン
きょうも大津の琵琶湖岸で弁当を食べた。
晴れてやや暑かった。湖岸をみると観光船ミシガンが左のほうから水平線に沿って進んでいた。
吾妻川河口のコアユは、先日見た時(5月2日「吾妻川河口のコアユ釣り」)よりも釣れるペースが早く、2匹ずつ、時には3匹掛かっていた。

吾妻川河口の橋の上から
視線を水平線のほうに移すと、この日は黄砂が来ているらしく陸地が白く霞んで見えた(上の写真では左右にかすかに陸地が写っています)。
そして琵琶湖大橋が見えない。
陸上のいっさいが霞んでいるにもかかわらず水平線だけがくっきりとしている。ちょっと異様な光景。
この光景を見て何か違和感が生じた。
それは何だろうと思ったが、水平線のほうが琵琶湖大橋より手前にあることに妙な感じを受けたのだった。
琵琶湖大橋は、いま筆者が座っている打出浜から10数キロくらい先だと思うが、水平線ってそんなに手前にあるものなのか?
そこで、あとで紙に作図して、直角三角形の辺の長さを求める三平方の定理を使って考えてみた。
地球の中心点を鋭角に、水平線の点を直角に、筆者の目を第3の角にした直角三角形で、地球の中心までの距離が6500キロとすると、湖岸に座っている筆者から、地球の中心まではそれより3メートル長い。すると水平線までは何キロになるか。
すると、平方根の正確な計算ができないが水平線までは6キロちょっとと推察できた。
意外に近い。こんなものだったのか、違うんじゃないの、と思って計算しなおしたが、やはり6キロちょいになるっぽかった。
これでは打出浜の湖岸から、せいぜい坂本沖あたりまでしか見えていないことになる。そんな狭い範囲しか見えていなかったのか。計算をどこかで間違えているかもしれない。

唐崎沖の「UFO」が水平線近くに(中央やや左の物体)
そこでもういちど水平線に目を凝らすと、唐崎沖の水質調査装置、またの名を琵琶湖のUFOと異名をもつ設備が水平線近くに見えた。
やっぱりそれくらいの距離しか、水平線まではないみたいだった。打出浜から、琵琶湖の北湖はおろか、南湖の半分くらいしか見えていないことになってしまう。
水平線っていうと、果てしない海ってイメージがあったのに、見えるのは沿岸だけなんだなと、その意外なまでのギャップに黄砂舞う琵琶湖から気づかされた。