2017年05月02日
吾妻川河口のコアユ釣り
吾妻川河口付近のコアユ釣り
きょうも昼、大津の琵琶湖岸に出て弁当を食べた。
木陰のいい場所を見つけた。日が差しているが、昨日と同じように北風が強い。
河口の逆波
琵琶湖は波立ち、河口に向かって波が逆流していた。
その吾妻川河口付近では数人の釣り人がいる。ルアーでバスを狙っている人のいっぽう、延べ竿でコアユを狙う人が左右の岸に数人いる。
ことしはアユの漁獲が記録的に少ないので、厳しい釣りなのではないかと思って、しばらく橋の上から見ていた。
釣れた
するとまったく釣れていないわけではなくて、時々、細いコアユが1匹ずつ針に掛かっていた。
コアユ釣りはシンプルなものだけど、よく見ると、手すりには竿を固定する道具をセットしており、竿は細く軽量なカーボンのよう。長い時間竿を操っても疲れないような工夫がされている。
釣れている
おじさんに「釣れてますか」と声を掛け、クーラーを見せてもらうと上の写真のようだった。もっと渋い釣果なんじゃないかと思っていたけど、案外魚が寄ってきているようでほっとしたような気持ち。
おじさんによると今年は例年よりも遅くて4月28日から釣り始めたという。早い年では2月でも釣れることがあるという。「深いほうにまだいるんとちゃうか」との予想で、これから釣れるかもしれないとみていた。
DIYクーラーボックス
クーラーボックスは発泡スチロール箱を加工した手製だが、長年の経験にもとづいた工夫が加えられていた。
➀長さが調節できるベルト
➁冷気を逃がさず魚を入れる中ぶた
➂ふたが風で飛ばされないためのおもり兼取っ手(青い球形の物体)
➃バイクで運搬する際、衝撃を和らげる四隅のクッション
Dコアユ釣りに最適なジャストサイズ
「市販のクーラーよりこっちのほうが、冷気の持ちがええで」とおじさんは話していた。ここまで発泡スチロールクーラーボックスが作りこまれているとは。自分もまねして何か作りたくなった。
「竿はカーボンですか」と筆者が尋ねると
「ああカーボンや」。そこに妥協はなかった。
餌は、シラスだけで、バラケ防止には小麦粉ではなく片栗粉。小麦粉では固まってバラケが悪くなるというのがおじさんの見方だった。
長年の経験によって培われたスタイルがシンプルにまとまったコアユ釣りに風情を感じた。
おじさんに謝して現場を後にした。
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