2017年04月20日

ホンモロコ2017(2)

網を引く.jpg
草ぎわを狙い網を打つ

午後からホンモロコを捕りに蛇砂川に行った。

今年はなぜか人が多い。これまでは、だいたい平日は数人しかいなかったけど、この日も10人以上いる。

橋の下に陣取っていたおじさんの一人から「網買わんか」と勧められる。

見ると本格的なモロコ用投網が1万円で。新品では3万円はするだろう。なんかうまい話だなと警戒したが、試しに投げるとしっかり捕れる。網の長さ10尺くらいあって、なぜ網を売るんですかと尋ねると、「人が喜ぶのを見るのが快感やさけな」とおじさんは言う。いぶかしみながらも安さにひかれて買った。川で網を買うのは初めての体験。

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現場で買った網で捕れたホンモロコ

その買った網で、さっそく下流のところに行くが、ちょっと上流に陣取っているおじさんから「もうちょっと下流に行ってくれ」と言われる。しかし筆者の下流にも別の人がいる。3メートルだけ動くと「そこでええ」と言われる。広い川ではないので、網ができる場所は限られている。場所取りが熾烈になっていた。

最初は4匹、つぎに3匹、つぎは2匹、1匹となって、ゼロ行進が続くようになった。
いい場所は先客におさえられているので我慢。

1時間くらいたったころ、手ぶらで紺色の制帽制服を着た男性2人が堤防をこっちに下りてきた。

警察官かと思ったら、県の水産課職員だった。聞くと、ホンモロコが捕れているのかを見に来たという。

何でも、今年から西の湖、伊庭内湖にそそぐ山本川、瓜生川、躰光寺川は4〜5月、ホンモロコの産卵保護のため、すべての水産動植物の採捕が禁止になったという。

この蛇砂川は禁止されていないが、様子を見て、今後の対応を検討したいという。「ホンモロコ産卵を保護したいので、ご理解を」と若い職員は笑顔で訴えていた。

「よかったら捕れているのを見ますか」と筆者。
「どれくらい捕れましたか」と県職員。
「15匹です」と筆者。
「15、キロではなくて?」と聞きなおされた。あまりの少なさに拍子抜けしたようだった。

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1日でボロボロになってしまった冊子

「よかったらこれを」と冊子を渡された。
同課など作成の2017年版「遊漁の手帳」。もらったやつを合羽のポケットに入れて投網を続けたので、半日ですっかり風雪を経た古本のような状態に。

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採捕禁止区域の説明

19ページにホンモロコ採捕禁止区域が書かれていた。
それで今年は、この川に人が多いのかと得心。

ホンモロコは1990年代後半から漁獲が近年激減していたが、数年前から西の湖や伊庭内湖で産卵に親魚が集まるようになった。それで漁獲量が回復傾向にあるが、往年にくらべれば低い水準にとどまっている。

職員は言葉を濁したが、さらなる資源回復のため規制区域拡大が検討されているような雰囲気だった。

まあ確かに、こうやって川でホンモロコ捕りができるのも、琵琶湖での産卵漁礁の設置や、採捕禁止区域の設定、外来魚駆除、田んぼでの「ゆりかご水田」、琵琶湖の水位調整の見直しなど、いろいろな取り組みが実を結んできた結果。

せっかく西の湖や伊庭内湖で禁漁を申し合わせて我慢した結果回復の兆しが見えてきたのに、そこに注ぐ川に目をやれば、魚が戻ってきたのを好機と捕りたい放題。これでは対策の効果半減どころかかなりのダメージを受けてしまうんじゃないかという懸念もあるだろう。

遊漁者は「おこぼれ」を頂戴しているような気でいたが、そこでの投網は、通い詰めて大量に捕っていくとか、ほとんど漁業じゃないかというくらいの雰囲気も。

とれた魚.jpg
捕れたホンモロコ

さて川では、水産課職員が去った3時ごろから捕れなくなり、朝から来ていた人が去ったのをみて、場所を移動するとまた別のおじさんから下流でやるよう注文をつけられる。どうも気楽さがない。

3時間くらいで50匹くらい捕れ目方はおおよそ400グラムくらいだった。
大きなメスを2匹を川に逃がした。

ホンモロコがもっと琵琶湖で増えてくれれば、そのうち近江八幡まで来なくても、近場の川で捕れることもあるのだろうか。それならしばらくの間の規制されるのもやむなしだが、恒久的な規制まではしないでほしいなあというのが本音だ。

それにしてもきょうみたいに、狭い川で相争って場所取りに明け暮れるようになったら憩いではなくなってしまうので、ホンモロコ捕りも今までのようにいかなくなってきた。






posted by 進 敏朗 at 23:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 漁撈活動記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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