旧草津川の公園が4月1日にオープンした。
2月末に訪れた際、工事の進捗具合から、これは4月オープンは無理なのではと思っていたが、間に合ったので恐れ入った。商店街から階段を上がると内部はきれいになっていて大勢の人が満開となった桜を見に訪れていた。堤内の飲食などの店はまだ開店していなかったが、月末の宿場まつりには間に合うようだった。

商店街の隧道横階段

満開の桜
公園ができる前は、堤防上に生える桜の下にシートを敷いての花見でにぎわった。公園整備後は歩道の幅が広くなって、土盛りもされている。

水路
ところで、水路はどうなっているかと思って眺めるとそれは、川を模したコンクリート張りだった。
廃川となった天井川につくられた水辺ということでちょっと面白い空間。
メンテナンスのしやすさを第一に設計されたようだった。約100メートルにわたり、3カ所の石積み堰が設けられていた。石は、草津川の白砂ではなく、野洲川みたいな灰色い石。水は、循環させているみたい。魚はおらず水草はない。
勾配がないから、堰を設けて深さ、堰からの流れ感を出したのだろうか。堰をつくらないと、流れがちょろちょろにしかないので、琵琶湖博物館エントランスの小川のようにほとんど水が見られない感じになるだろう。こうしてみると、ざーっと水音を立てながら流れる瀬田の文化ゾーン・コンクリ渓流は、いかに巨大なポンプを稼働させているかが想像できる。

チョーク跡も鮮やかな琵琶湖岸までの距離表示
この水路ではしかし、ポンプ出力が最小限に抑えられているようだった。そのために吐出される水は少ない。そこで堰を設けて深みをつくり豊かな水量・川っぽさを見せようとしたのではと推測された。が、それがために流れがほとんどなくなり、夏場ボウフラがわかないか気になる。今後何かの対策がなされるのだろうか。子供らが相次いで、水の中に何かいるんじゃないかと寄って来るが、その中には何も見られないのだった。
草津川は砂川だったので、これなら別に模擬せせらぎじゃなくても、もとの白砂で枯山水のようにしつらえておけばよかったような気もするが…。