2017年03月14日

木玉は生き物

取り出した木玉.jpg
手押し井戸ポンプの木玉(12日撮影)

春の陽気が感じられる12日、庭の一坪農園にジャガイモ植え。
これからの農事シーズンに備え手押しポンプを動かしてみようとした。

ポンプ内をのぞくと干上がっており、差し水をして、子供に「やってみて」とレバーを上げ下げさせる。
赤く濁った水が出てくるが、それは注入した水が出てきているだけで地下水が上がる気配がない。

おかしいなと思って、内部の木玉を取り外してみると、木玉の下の鉄管には水がたまっている。
もう一度木玉をつけ動かすと、木玉はスカスカと空を切り筒と密着していなかった。

これでは水が出ないはずだ。
12月から3か月くらい使わずにおいたが、木玉に何かがあったようだ。

そこで、井戸を施工した「井戸掘り工房・滋賀」に電話する。
手押しポンプは使わずにいると、内部の木玉が乾燥して縮んでしまうとのこと。

解決策を聞いた。すると、ひとつは木玉を買い替えることだという。2800円くらいするという。
2800円か。うーん、まだ1年しか使っていないけどなあ。

もうひとつは、木玉にゴム板を巻いて補修する方法もあるという。
「私ならそうしますよ」とのことだったが、手先の器用さに自信のない筆者にできるのか。

難色を示していると、さらには、新しい木玉なら、水にひと晩漬けておけば、木玉が再膨張して元に戻るかもしれないという。

そこでその方法を取ることにした。

水につける.jpg
木玉を水につける

バケツに水を入れ、漬けること2昼夜。
水から上げ、井戸ポンプに装着、動かしてみた。

水が出た.jpg
水が出た

すると最初は控えめに、徐々に盛大に、澄んだ水が出て胸をなでおろす。

手押しポンプ内部で上下し地下から水を吸い上げる木玉は、水に浸かった状態にしておかねばならず、常時使うのがいいのだそうだ。

まさに木玉は生き物。

でも、手押し井戸はもっぱら農用に使っているので冬は使わなかった。積雪時に、車などの除雪に井戸水を使ったが、錆がついたらいけないので水道蛇口のほうを使っていた。

まあ水に漬けて木玉が復活するくらいなら、これからも同様に春先、水漬けをすればいいが、長期間忘れたままにしておくと同様に復活するかどうかはわからない。定期的に筒内に水差しをして干上がらないようにするとか、やっておいたほうがいいだろうと思われた。



posted by 進 敏朗 at 09:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 井戸記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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