2017年02月09日
オオバンを見る
車窓から見るオオバン
琵琶湖博物館のある烏丸半島の湖岸で、水鳥のオオバンが上陸し、草むらを一心不乱についばんでいる。
みぞれ混じりの厳しい天候のなかタフな鳥たちよ。
人が近寄ると逃げるのに、車だと近くに停めても逃げる気配がない。
道路を歩いて渡るオオバン
それをいいことに、オオバンを車の中から眺めた。
草を食うことに夢中になった鳥たちは、ときおり糞を垂れながら少しずつ陸地の奥まで侵入してきた。
ついに5メートル以内に近寄って来た。観察されているとも知らずに無防備な姿をさらしている。
だいぶ近づいた
これだけ近づいたので、コンパクトデジカメでも撮影ができるぞ。
ズームにして、オオバンの足の形状をみることができた。
足は体長とはアンバランスなくらい大きく、指には弁足とよばれる平たい板のようなものが付いている。
カモ類の水かきとは違いセパレートタイプで、これによって水上を泳げるだけでなく、陸地を歩くのにも対応していると見受けられる。
水上から陸地に展開するオオバン群(宇曽川、8日撮影)
オオバンは上の写真のように、水面から岸辺にかけてをテリトリーにしていて、カモ類よりも陸寄りの場所にいる。
いま琵琶湖岸で最大勢力の鳥はこのオオバン。
琵琶湖岸で数万羽はいるといわれる。湖岸や内湖のどこに行っても、こいつを見かけない水辺はない。真黒な色に、ほとんど鳴き声も上げず、モノトーンの集団はちょっと不気味にさえ見える。
しかし都道府県によっては、絶滅危惧種に指定されているという。そうなると、ものすごく貴重な鳥に見えるのかもしれない。
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