
新進画家と京都府立植物園に行った。
立春の日差しの強まりを感じて暖かな日だった。
葉っぱが、光を受けて裏から緑色が透けて見える。新進画家いわく「葉っぱは、表側から見るより、裏側から見たほうがきれい」。
葉の中に葉緑素があるので、そこを透過した光のほうがきれいだと。表側から見ると、光を反射するので白くしか見えないと。
なるほどなあ。たしかに、葉裏はきれいだなあと思った。
しかしそれにしてもまさか、葉裏のほうが。葉っぱって、表から見るものでしょう。そんなの考えるまでもないでしょう、と思っていただけに、常識を覆される思い。
画家は自らの観察でそういうことを発見するから偉いものだなあと思った。

ロウバイ