2016年10月21日

鳥取県中部で地震

午後2時すぎごろ鳥取県で震度6弱の地震があった。

関西でも揺れて、震度3くらいあった。筆者はちょうど京都のビル8階におり、ゆさゆさとした揺れが数十秒続いた。

倉吉では建物の壁や瓦が落ちたりして被害が出た。けがをされた人も何人もおり大変だ。
筆者の母がそのとき親類の葬儀で倉吉の火葬場におり、停電になって係員の誘導で外に避難したと電話で話した。火葬は続行していたという。無事でよかった。

その後母が米子への帰路、空き家となっている祖母の家を見に行くと、仏壇がひっくり返っていたという。家屋に目立った被害がなくてよかった。

だが後日、墓地を訪れると、数基ある墓石が倒れたり、ずれたりしていたという。

鳥取県には目立った活断層がないと言われて、災害が少なく住みやすいところだと思われていたのに、いまでは「県内にひずみがたまっている」とか、「山陰は地震が頻発」とか言われている。えらい変わりようだ。

筆者が育った70年代、80時代は、たまたま空白期だったのか。その後2000年に鳥取県西部地震(マグニチュード7.3)、そして今回の地震(同6.6)。

倉吉や東郷池のあたりで昨年から、小さな地震が頻発していた。目立った断層もないのに群発地震があるということで、この現象は何だろうということだったが、きょうの大きな地震となった。

島根県東部から鳥取県、兵庫県北部の但馬地方、京都府の丹後地方にかけて、東西向けにひずみがあって、戦時中の鳥取地震や、さらには但馬の地震、丹後地方の地震が引き起こされてきたというのだ。

それがなぜなのかというのが、まだあまり分かっておらず、最近、多数の精度の高い地震計を設置しての観測が開始されたところ、そのような東西向けのひずみが見えつつあるという。でもそれは「断層」とは違うのだろうか。

また一方で、山陰地方の地下あたりで、太平洋からのプレートの沈み込みがあって、地下がひずんでいるんだ、といった学者のコメントがあった。それはどうやって調べたのか? 今回の地震の震源の深さは11キロと浅くて、太平洋からの距離を考えると、山陰の地下のそんな浅い場所にプレート境界はないと思われるが…。

でもたしかに、中国地方あたりでは火山が、三瓶山とか、大山、あるいは兵庫県北部の神鍋山等、数は少ないけど、中国山地の分水嶺よりも北側に、横一列に並んでいる。その南側の山陽や四国には火山はひとつもない。山陰地方に何か地殻のひび割れ的なものが走っているのだろうか?

大山の山頂が、鳥取県西部地震の震源と、今回の地震の震源地の中間地点にあるのも気になる。

大山は2万年前の噴火を最後に活動していないが、万が一にも活動が再開してほしくないものだ。

地震からは安全だと思われていた鳥取県でこんなありようだから、ほんとに驚いた。災害が少ないといわれている滋賀県も、いつなんどき大地震が襲ってくるか、わかったものではない。

これまで知られていない場所でも、こうした大きな地震が起きるわけだから、原子力発電所とか、どうなるかわかったものではない。たまたま若狭湾でなくてよかっただけかもしれない。

被災された方にはお見舞い申し上げます。






posted by 進 敏朗 at 22:39| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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