2016年05月18日

コアユ魚影を見る

湖岸での釣り.jpg
北小松付近での釣り風景(正午ごろ)

滋賀県が先ごろ公表した琵琶湖アユ資源情報(5月12、13日調査)によると、先月と同様、平年の4倍以上のアユが確認された。

これを区間ごとにみると、湖西の白髭から安曇川河口南側の四津川にかけてでは、小群換算で444群(大群25、中群36、小群75)が見られ、この量は平年の琵琶湖全体で観測されるアユ合計と同じくらいという(県の数え方では「大群」は小群16個分、「中群」は同9個分に相当)。

アユが記録的に少なかった3年前は、琵琶湖全体で大群はほとんど見られなかったが、それが湖西の一部だけで25の大群が。
ものすごいことだ。

県は、あくまで相対的な数値というが、今年はやはりアユが多いことには間違いない。

実際、琵琶湖はどうなっているのだろうか。楊梅の滝を訪れたこの日、湖西の湖岸を見つめた。


…またも未熟な撮影技術で、よくわからないものになってしまった。

しかし肉眼では、水面に波紋が見え、キラキラとしたものがときおり見える。
釣りの人も、2匹、3匹といちどに釣り上げている。
だけど果たしてこれが例年の様子と違うのかは分からない。

琵琶湖の水面.jpg
北小松港から琵琶湖を見る

湖岸に腰を下ろし、コアユを見ながらおにぎりを食べる。

琵琶湖の中.jpg
水中の様子。右奥にブラックバスが!

座っている場所から三脚を水中に入れ、タイマーで撮影してみたが、…かすかに湖中を泳ぐ魚が写る。

よく見てみると、右奥にブラックバスが写っている。

エサとなるコアユが多いということは、バスも勢いづくかもしれない。琵琶湖の幸、アユやホンモロコ、フナなどが食われて減るのはうれしくないので、こういう年こそ、バス、ギル退治に本腰を入れてほしいものだ。

ハマヒルガオ.jpg
ハマヒルガオ咲く

守山の湖岸では柵をして厳重に守られているハマヒルガオが、湖西の漁港の端で何気に咲き広がっている。

石垣の水路.jpg
石垣や石橋の水路

水路には花崗岩で石垣や石橋が掛けられている。

◇ ◇ ◇

さて、5月の観測で最も多数の群れが見られた白髭〜四津川の区間に注ぐ鴨川を訪れた。

ものすごいことになっているのだろうか?
だけど、県の調査は琵琶湖の水深30メートルラインに沿って行われており、川への遡上はまた違うんじゃないだろうか。

たとえば、彦根〜天野川の区間では群れは「ゼロ」の観測だったが、その区間に注いでいる犬上川では、コアユはいないどころかたくさんいたので、必ずしも琵琶湖での群れの数と、そこの川にのぼってくるコアユの数は比例していないかもしれない。

堤防に車を止めると、釣りから上がって来たおじさんがおり、釣果を尋ねると「釣れすぎ」と、少々うんざりしたようすだった。

おじさんによると、朝は車がいっぱい止まっていたが、釣果を得てほとんどの人は帰ったという。

鴨川.jpg
鴨川の水面(午後2時ごろ)

川を見ると、上の写真でもかろうじて確認できるかもしれないが、コアユの群れが川中に見える。

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こんな風に並んでいるのが見えるでしょうか。

まるで9月の産卵期のようだ。これはちょっと、川のキャパを越えている?

とれた.jpg
捕れた

投網を投げた。
水深も浅くて、群れの上から網をかぶせるだけだ。一投で30匹ぐらい捕れた。

ただ、琵琶湖のコアユではやっている病気で潰瘍ができたコアユが一定の割合でおり、それがちょっと見ていてあんまり気持ちがよくない。画像をアップするのもためらわれる。あまりひどいやつは再放流した。

その点、野洲川はそれほど魚は多くないが、河口から上流にさかのぼっているせいか、潰瘍のコアユを見る割合が少ないのがよい点だとあらためて思った。

3投目で、網の上部がロープに引っ掛かり小破してしまった。もう終了。
コアユは夏にかけ次々と遡上してくるから、捕ってもまた雨が降れば新規加入してくるのだった。

佃煮.jpg
この日は飴炊き

70匹、600グラムぐらいで、野洲川で捕れるやつよりサイズが小さ目。
4日前に唐揚げを作ったため、きょうは飴炊きにした。

ラベル:コアユ
posted by 進 敏朗 at 23:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 漁撈活動記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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