2016年03月23日

岩屋観音と葦毛湿原(下)

あの山に登る.jpg
あの山を目指す

青春18きっぷで豊橋方面に至り、二川の岩屋観音の岩に登頂したのち、山越えで葦毛湿原を目指す。
事前の調べでは、自然歩道が整備されているということだが、適当に歩いていたら入り口を見つけかね、畑で作業をしていた女性に訪ね、指示どおり黄色い家の横から入った。

山の水汲み場.jpg
水汲み場

沢の水を塩ビパイプで通し、白石を敷いた水汲み場がある。
このように沿道は、丸太階段や、枝打ちなど、整備が行き届いており歩きやすかった。

しかしどこかで道を間違えたらしく、尾根へと急坂を登る羽目に。松明峠(258メートル)に行きつくまでに、息切れし、足が止まってしまう。登り始めの地点の標高が50メートルくらいだったので、標高差が200メートルだから、たいしたことないと思っていたらこのざまだ。それだけに、木々の間から光が差して峠が近づいたときは救われた気分だった。

尾根沿いの道.jpg
峠が見えた

登り始めは正午前で、松明峠に着いたのは12時20分ごろ。見晴らしがいい。
ここで、ベンチに座り早く身軽になろうと、持参したおにぎりを食べる。

峠から南東の方向.jpg
南をみる

食べ終わったときに、山歩きの女性が来、聞くと葦毛湿原から上って来たという。「1時間ほど見れば大丈夫ですよ」と教えてくれた。カタクリの花も、テレビ中継塔から座談山にかけて見られるが、そこまでいかなくても、ちらほら咲いているという。
マップをくださるという申し出に感謝しつつもプリントアウトしたやつがありますのでと、辞去して出発する。

尾根沿いの道.jpg
尾根沿いの道

松明峠から先は割と平坦でさっきよりかなり歩きやすい。ちょっとしたピークを何度か、通り過ぎていく。道沿いにある岩は、チャートということだが、赤くはなくて、灰色っぽい。よく造成につかうバラスの原石のような感じだった。途中に絶景ポイントがある。

豊川用水.jpg
豊川用水
中学校の地理で習った豊川用水が見える。山にトンネルを掘って南に抜いて、これが渥美半島の先端に達する。コンクリで囲まれた巨大な用水路だった。

キスミレ.jpg

さて、何度目かのピークを越して、下がったところに花の群落があっておじさんが二人、大きなレンズのカメラで写真を撮っている。

「この黄色い花は何ですか」と尋ねると「キスミレ」、この白いやつは、と聞くとヒロハノアマナ、と間髪入れず答えが返って来た。

人だかり.jpg
人だかり

葦毛湿原に分岐する地点をそのまままっすぐ進み5分すると、テレビ中継塔の下にカタクリ群落があって人だかりができていた。

花はそんなに咲いていなかったが、いちばん柵から近い花に人気集中。
「ここのは天然だでね」と、地元のおじさんがおばさんに説明している。

カタクリの花.jpg
カタクリの花

混雑ぶりに気おされて、適当に撮って引き返すと、道沿いにもちらほら咲いており接写。
滋賀県では、マキノに群生地があるということを後で知った。

斜面沿いに10分少々降りて、葦毛湿原に到達。ちょうど1時半だ。

そこは、けっこう山の斜面ぽい、扇状地のような場所で、山から崩れてきた石が散らばっている。チャートの岩は固いので、滋賀県に見られる花崗岩のように風化しにくく、角ばった石がごろごろする景観。

沢の植物.jpg
花が咲く前のユリ

そんな岩だらけの沢に、植物が生えている。土の養分がほとんどなさそうだが、水だけはあるので、こういう土地にしか生えない植物がいろいろあるのだろう。

水辺の花.jpg
ショウジョウバカマ

ハルリンドウの花.jpg
ハルリンドウ

ピンク色をしたユリの仲間ショウジョウバカマ、花びらの中に細かな模様があるハルリンドウの、可憐な花を見つつ激写。

いつの間にか、花を愛でるようになっている。

伐採された木.jpg
伐採された木と湿原

植生の遷移が進んだ湿原をもとにもどそうと、市などでつくる団体が木を伐採し、日光が差すようにして、植生の回復を進めていた。
夏には、食虫植物のモウセンゴケも見られるという。いちど見てみたいものだ。

オタマジャクシ.jpg
オタマジャクシ

水中にうごめくものがあると思ったら、オタマジャクシの群れだった。近くにウシガエルの死骸があったのでウシガエルの子だろうか。

魚道.jpg
魚道があった

2時ごろ、湿原を出、下流にある利兵池などを見、朝倉川沿いの遊歩道を歩いた。
朝倉川は、山に囲まれて袋状になった土地を流れている川で、滋賀県でいえば五個荘の瓜生川にちょっと地形が似ている気がした。

遊歩道が広い道に交わると、そこは豊橋鉄道の終点、赤岩口。

路面電車.jpg
駅に到着した路面電車

開業90周年というプレートのついた路面電車に乗り、豊橋駅前に着、3時半過ぎの快速に乗り、6時すぎに帰着した。

posted by 進 敏朗 at 14:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 低山めぐり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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