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2016年03月23日

岩屋観音と葦毛湿原(上)

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JR東海の快速電車(大垣駅、午前8時40分ごろ)

東海道線沿線に住んでいてよかったと思えることのひとつに、JRの新快速や快速が使いやすいことがあり、「青春18きっぷ」の季節になると、1日どこまで行っても同じ料金という制度のメリットを享受すべく、遠出がしたくなるのだった。

朝、米原行き快速に乗り出発。8時に米原着、すぐに大垣行きに接続、大垣では跨線橋を渡り、到着が10分遅れたものの快速豊橋行きに乗車、快速は走りながらダイヤを調整し豊橋には定時着、そして浜松行きに乗ってひと駅目、二川で降りたのは10時27分。出発からおよそ3時間だった。

出発地の滋賀南部から約200キロ。高速道路を飛ばしても、下道やなんだかんだでこれくらいの時間がかかるかもしれない。それが往復でたったの3000円そこそこなんて、夢のようだ。

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梅田川

南口から出て、梅田川沿いを歩く。二川は東海道の宿場があり、滋賀の草津と並んで本陣が現存しているのだけど、そちらには進まず、西のほうに向かう。

梅田川は旧東海道の裏手を並走するような感じで西に流れている。上流は静岡県との県境になっていて、そこでも標高が30メートルくらいしかない。5キロほど南には、遠州灘の海岸線があるのに、そちらには向かわず、三河湾に注いでいる。地図をみると、海べりの砂丘から、海に背を向けて北上している支流もある。

淀んだ川を想像していたが、見てみると、意外と美しい水が豊富に流れている。

この東西に流れる川沿いは、ゆるやかな谷間のような地形。海水面が30メートル上昇したら、浜名湖がこの川とつながって三河湾ともつながり、渥美半島は島になってしまう。

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地下資源館の入口

豊橋市地下資源館に行く。国際児童年を記念し、1980年に開館したという。
入り口は上の写真のように、地下の洞窟に入っていくようで、鉱山のムード満点。

地元に産する鉱物資源のほか、世界の鉱物が学習できるのだった。地元鉱物としてはすずりの石や、砥石の原料などがある。館内の展示は工夫が凝らされて、できた当初は自慢の施設だったことをうかがわせる。1980年代前半が凍結保存された趣の館を楽しんだ。

展示では近くの地質図や、豊川で見られる石の展示もあって、それによると、岩屋山やこれから向かおうとしている弓張山地などは堆積岩のチャートでできているということだった。豊川の石は、黒や灰色っぽいようなものが多く、ちょっと色が地味かなあと思えた。

地下資源館で岩石について学んだあと、岩屋観音を目指す。岩屋山の南麓を西進すること10分、目の前に巨岩が見えてきた。

大岩、赤岩、岩崎、火打坂、岩屋観音、などこのあたりには岩にちなんだ地名が多い。

岩屋観音の岩.jpg
仏教巨岩が目の前に現れた

堆積岩のチャートは、もとは太平洋の底にたまった細かな放散虫の殻が、堆積して、成ったものだという。
登ったことはないが赤石山脈のてっぺんに、やはり赤い石があるという。
本日訪れたこの仏教庭園のような大岩と、同じチャートでできているらしい。

豊橋の弓張山地が、赤石山脈の南西端とみなすことも可能で、そう思えば、この低山めぐりも壮大なスケールになる。

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鯖大師

鯖を持った弘法大師もいるぞ。
四国遍路でも伝承の伝わる鯖大師。昔、徳島の海べりの難所で、弘法大師(空海)が、塩漬けの鯖を積んで通りがかった馬子に「鯖をください」と頼んだら、馬子は拒否。すると馬は腹痛を起こし倒れた。馬子は驚き、弘法大師に詫びて鯖をあげると、腹痛は治まった。大師は鯖を食わず、海に放つと鯖は生き返って泳いでいったという。

厳しい弘法大師。この岩屋観音、海からはちょっと離れているし、陸地の難所ということなのだろうか?
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観音の足元のチャート

岩は階段状に登れるようになっており、急斜面だが足場は良かった。てっぺんまで登ると、観音の銅像が乗っている岩は切石になっていて、チャートの赤い色が確認できた。でも、木曽川でみたような赤い感じではなくて、もっとオレンジっぽい色だ。

足元はるか下を通過する東海道新幹線を眺める

さあここから、東、上の写真では奥のほうにある山へと進路を転じて、山越えをし、葦毛湿原に行くのか本日の行程だ。(つづく)


posted by 進 敏朗 at 22:09 | 低山めぐり

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