
砂濾し器をつなぐ
本日、朝から井戸の電動ポンプ設置作業。
寺田ポンプ製作所製、150Wの浅井戸用自動式ポンプ「THP−150K」。これは、池に川をつくりたいがための装置で、井戸技師氏からは250Wのポンプをすすめられたが、なるべく小さいポンプで電気代がかからないようにした。

井戸の鉄管から横つなぎする
先日、水脈を掘り当てた井戸の鉄管から水平に塩ビパイプを渡す。このパイプと、手押しポンプにそれぞれ弁がついていて、片方を作動するときは、もう片方の弁を閉じて使用し、手押しポンプと電動ポンプの双方が干渉しないようにしなくてはいけないそうだ。

装置全景
3時間ほどで、電動ポンプ設置。ちょっとスペースに余裕がない場所での作業に。コンセント差込口が家の外壁の下のほうに付いていて、電気工事不要で助かった。
電動ポンプにはタンクがあって、これが満タンになってから水が吐出される。水は、地面の下10センチくらいに埋めた塩ビ管を通って、蛇口から出てくる。
蛇口をひねり、水が出てくるのを待つ。「タンクにまず水をためるから、水が出るには7、8分かかりますよ」と言われたので、家の中で待っていたら、3分くらいで「水が出た」と井戸技師氏が教えてくれる。

水が出る
説明書によると揚程12メートルで1分あたり21リットルの揚水量ということだが、この井戸では揚程は7メートルしかないので、揚水量はもっと多いのだった。おそらく1分あたり30リットルくらい水が出るんじゃないかというような勢いだ。池の小川にするには、十分すぎる水量だ。
このあと井戸技師氏から、アフリカでの国際交流で井戸掘りにいそしんだ体験談をお聞かせていただいた。
西アフリカのブルキナファソでは、地盤が分厚い花崗岩で、アメリカ製のドリルでも難航して、地下水を出すのに60メートルも掘ったんだという。だが同国内には井戸掘り業者が2つしかなくて、井戸を掘るのが現地の人にとっては至難なのだという。
滋賀県内でも、比良山のふもととか、日野とか、山のふもととか琵琶湖から遠いところなどでは、地下水の帯水層が深かったり、岩盤にぶち当たって地下水が出なかったりとか、そういう地層の場所もあるそうだ。筆者のように、最初はネットで手掘り井戸を調べて、自分で手掛けるがギブアップ、という例もあるようだ。一般の業者が手掛けても、地層によっては水が出ない場所もあるので、そういうリスクをとって料金が高めに見えるのもやむをえない面もあるのかもしれない、ということだった。
まあ、ここでは豊富な水が出て、ありがたいことだ。とりあえず成功して胸をなでおろした。