
草津市の烏丸半島に水草を見る。そして久しぶりに、水生植物公園みずの森に入った。

スイレンの花
この施設は、温帯、熱帯のスイレンを中心に、水草や水生植物がみられる施設で、この7月はスイレンの花が咲くシーズンで、多くの人でにぎわっていた。

ウーパールーパーもいるぞ

スイレン池のメダカ群
そのスイレンの池には、メダカが繁殖している。筆者にとっては、この池を泳ぐメダカを鑑賞するのも楽しみだった。メダカは、ヒメダカもいて、かならずしも近くの小川で捕って来たものではなさそうだ。
水生植物公園には、何度も訪れたことがあったが、知らない場所があることに気づいた。それは、建物の正面に向かって右側の通路を奥まで突き進んだところにあった、「ハス教材園」というバックヤードのような場所だった。
ここは、来場者でにぎわうスイレン池などとは対照的に、目立たないせいか訪れる人もまばらだ。

水草のガーデン
ここには、JRの電車車両の床面をやや狭くしたような、長さ約20メートル、幅2メートル強くらいの池が六つ並んでいる。そこには、大賀ハスなどのハスが繁っているが、六つの池のうち二つは、ハスではなくて、日本の池や川で見られる水生植物が庭園風に配置されていた。
ノウルシ、タコノアシ、デンジソウ、ミズアオイといった絶滅危惧種の植物もみられる。
滋賀県南部の用水路にも生えているコウホネの類もある。
筆者は以前、近くの用水路でコウホネを見つけた時、水生植物公園あたりにも、コウホネなどの地場の水草を展示するコーナーを設けてほしいものだと書いたが、そのコーナーは園の裏手にひっそりと存在していた。筆者が知らなかっただけだった。いいかげんなことを書いてしまった。

池と流れ込み
そしてこの池がすばらしかったのは、流れが設けられていることだった。これは、小川に生えている植物など生態環境を考えてのものなのかもしれないが、流れのある池は、間欠式ではなくずっと水を流しているようで、その趣がなかなかすばらしい。こんな裏手の場所に、こんな手の込んだ池があり、きちんと手入れされていることに驚いた。
メダカは流れにさからっておよぐ習性があって、流れのない池でみるよりも一層の趣があった。
家の庭につくったメダカ池は、その名のとおりメダカを飼うことを主目的としてつくったが、こうしてみると、いろんな形をした水草を生やしてみるのも面白いものだと気づかされる。池をもうちょっと広げて水草園を作ってみたいという思いにかられた。