
東郷池畔、満開のアヤメ池(午前10時半ごろ)
5時すぎに出発。鳥取県へ。
空家となっている祖母の家の、この時期にうっそうと茂る庭木の選定や草刈などを目的としているが、それ以外の楽しみもあった。
霧の丹波路を抜け、9号線を走る。バイパスも整備されて走りやすくなった。湯村温泉の源泉「荒湯」に初めて立ち寄った。98度の源泉が河原にわいており熱そうだった。そこから1時間半くらいで東郷池へは午前10時すぎ。
テナガエビを釣ろうと思っていたが、アヤメ園の看板があり、今が咲いている時期だと思って、釣りの前に見に行くことにする。紫、白、薄い黄色を基調に、いろんな色の濃さや大きさの品種が咲き誇り、水面にはスイレンの群落が島状に広がっている。池の中には、小鮒の群れ、メダカなど。薄曇りの初夏の光が差す池はいい感じで、思わず感動した。

小鮒がいるぞ
無料で、こんな見事に世話をされた様子が鑑賞できるなんて。
見てよかった。さあテナガエビ釣りに向かう。

東郷池
西岸の韓流ドラマの看板やや北が定位置だったが、きょうは水がやや澄んでいて、釣れないのではないかと思った。しかし、隣の幅3メートルくらいの流れ込みを見ると、川底にテナガエビが歩いているのが見え愉快だった。ザリガニではなくて。あわててたもを持ってくるが遅かった。
もう少し北側の船溜まりに場所を構え、2本竿を出す。エサは、家を出るときに庭で掘ったミミズだ。護岸沿いに仕掛けをおろすとすぐに、ウキが動いて釣れた。

釣れたテナガエビ
きょうは3匹くらいでいいやと思っていたが、順調に釣れ続ける。ウキ下は50センチくらいで、針は袖2号を使った。エビが口に餌をがっちりくわえていて、仕掛けを上げるときにエビの引きがある。振動はブルブルと大きいが力は魚よりは弱め。

横から見たテナガエビ
午前11時から1時間くらいで、5匹をゲット。正午を回ったので、これくらいにしておく。
きょうは海でも釣りをして海鮮料理にする計画だった。
テナガエビのエサ、ミミズは7匹用意したが、結局2匹しか使わなかった。付け替えなくても釣れるからだった。
さらにバイパスを西進する。ラーメン屋で昼食、スーパーに行く。
そこでは鮮魚コーナーが見ものだ。
「地魚」とシールが貼られた魚は―
15センチくらいの小アジが12匹入ったパックが150円
25センチくらいの中アジは2匹で480円
30センチ強の大アジは780円
アゴと呼ばれる30センチくらいのトビウオ2匹200円
イワガキ2個480円
20センチあるカサゴ300円
白イカ(ケンサキキイカ)400円前後
あとカマスとか、シイラとか、、、滋賀のスーパーでは見られない安さと種類の豊富さ、鮮度に目がくらくらしてくる。小アジなんか、釣り餌代の300円で2パック、24匹分買える。捕れたて新鮮なやつが。小アジ釣りなんかするのがばかばかしく思えてくる。
それでも、夕方からアジを釣りに行く計画を曲げず、ここは、釣りものとだぶらないよう、岩ガキと白イカを購入した。
祖母宅に着くと、何も作業ができぬまま疲れて寝入ってしまう。夕方になると次には海を目指した。

漁火(午後7時50分ごろ)
がしかし、アジはあまり釣れておらず、堤防から海を見ると、全方位がフグによって埋め尽くされていた。こまかい模様のあるショウサイフグかコモンフグのようだ。周りの人も釣れていない。フグの数釣りとなったが、奇跡的に、1匹だけアジが掛かった。暗くなって、ライトも点灯、遅くなったので終了。今年は、フグが多く、型のよいアジは、あまり釣れていないようだった。漁火を見て帰る。

唯一の釣果
釣れたのは15センチくらいで強引に塩焼きにしようとすればできないことはないくらいの大きさ。川の鮎ならこれくらいでも塩焼きにすることがある。スーパーで、12匹入り150円で売られていたのと同サイズだから、市場価値は1匹約13円で、エサ代380円もかけたのが高く思われた。

海鮮定食
そして作った海鮮定食は、この小アジ塩焼きと、東郷池のテナガエビ天、昼に買った岩ガキ、白イカ刺身、ゲソ天で、魚類、甲殻類、貝類、頭足類とバラエティーに富んで豪華なものになったのだった。写真では粗雑な男料理にしか見えないのが残念だが、味覚を堪能した。
ラベル:テナガエビ