2015年05月25日

野洲川コアユ捕り行

オオキンケイギク.jpg
河川敷内のオオキンケイギク群落

午前中コアユを捕りに行く。
昨日の24日は、週間予報や前日予報の段階では雨だったが、けっきょく降らなかった。これから月末の31日まで6日間くらい雨がなさそうで、いよいよ野洲川も枯れてくるか。

堰堤付近の河況.jpg
流れが細っている堰堤付近(午前8時半ごろ)

自転車を出す。行きがけ、隣のおじさんが散歩していたので話をすると、おじさんが「わしもな、昔は投網によう行ったで。もう今はしんどいけどな」という。ハスはおるのか、など聞かれる。「8月がアユが大きなってええで。卵持っとるやつな」。かつて投網は流域住民の常備品だったのかもしれない。

守山野洲両市にはさまれたいわゆる堰堤をみると、数条の細い滝が落ちている。白糸の滝というような風情のあるものではなくて、殺伐としたコンクリが目立って貧相な感じがする。ここから下流の瀬に進むと、流れはあるが水深が10センチくらいしかない。釣れはしているようで、1回に2匹以上掛かるのを今シーズン野洲川で初めて見た。

水量が少ない瀬.jpg
浅瀬

水量が減ったけどいいこともあって、それは10日前に来た時に川を黒く埋め尽くしていた大きなニゴイの群れが姿を消していたことだった。

投げてみると、コアユも少なくて6匹しか捕れず、下流のほうから釣り人も近くに移動してきたので、この場所をあきらめ場所替えを決意。車だったら、いちど堤防を上がった駐車場まで、荷物を持って歩かねばならないが自転車は河川敷に停められるのでこの点も楽だ。

川田大橋付近.jpg
川田大橋付近から上流方向を見る

40匹くらい捕れたらなと思っていたが、20でもいいやと、やや気弱に。
5分ほど自転車をこいで、川田大橋南詰の道路を渡り、グラウンドゴルフの芝生の横に停めて河原に入る。魚が多かった4年前は、川は左岸側に流れていたので、河原に降りたらすぐポイントだったが、昨年や一昨年の台風の際に土砂で埋まり水たまりが残る。いまでは対岸の右岸側ブロック際まで歩かねばならない。

砂河原を渡ると、礫石の瀬が見えてきた。釣り人はいない。木の枝とかが流れ着いていて引っ掛かりそうだ。浅い場所で投げると、群れに当たって一挙に必要な数が捕れたのだった。

獲物.jpg
獲物

保冷剤を入れたジップ付のポリ袋(幅18センチ×深さ22センチ)が、満杯ではち切れんばかりになり終了。2匹3匹、網から落ちて川に帰っていくのも気にならない。野洲川万歳。琵琶湖の恵みに感謝。

堤防の銀毛植物.jpg
野洲川堤防の銀毛植物群落

ここのところ野洲川でぱっとした成果があがっておらず、野洲川はあんまり良くないんじゃないか、見かけ倒し、やっぱり水質がな、等々思い始めていたが、評価が変わった。野洲川も悪くない。水だってそこそこきれいだ。やっぱり近くの川を大事にしないといけない。

けど、きょうもたまたま人がいなかったので、単にラッキーだったのかもしれない。

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本日の成果

帰ったら10時すぎで出発からちょうど2時間。
全部で68匹(並べきれなかったものも数匹)あって、最長寸は15センチ近かった。目方は全部で700グラムくらい。こうしてみると大小にかなりの差があるんだけど、見ると大きさが4段階くらいに分かれているように見える。コアユは川に入ると大きくなるので、何月何日の雨でのぼってきたやつなのかが、大きさでわかるのかもしれない。

さっそく調理に入る。
まだはらわたが膨らんでいない。
大きめのほうから数匹を選んで塩焼きにし、次に大きい十数匹を佃煮に。残りは家族の夕食を兼ねた天ぷらに。一部の天ぷらは、腹開きにして折から生えてきたシソの葉や、草津名産のアオバナを貼って揚げたり、わずかに残っているサンショウの芽をはさんだりした。

きょうは家族の晩ごはんを作らねばならなかったので、コアユが大量にとれてちょうどよかった。

コアユ昼食.jpg
コアユ尽くしランチ

コアユを調理する時は、家族が食べやすいよう腹をさばいて、はらわたは、生ごみや米ぬかと一緒に土と混ぜて堆肥にする。庭からは収穫末期の貧イチゴやアスパラなどが捕れた。自給的なものが循環してきた感じがする。

上の写真のランチでは、ご飯以外は川か庭でとれた食材となった。川で捕って来たものが、夕食のメーンを張る食材になるのはうれしいことだ。昼食をとり、佃煮、塩焼き、天ぷらを入れた夕食用の弁当「コアユ尽くし弁当」を詰めた。

そして、小さいやつ数匹は調理せず、ラップに包んで冷凍した。つぎの海釣りでエサにしようと残しておいた。
posted by 進 敏朗 at 14:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 漁撈活動記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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