2015年05月21日

近江塩津遠足

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奥琵琶湖の眺め(午前9時)

近江塩津に「遠足」を実施。木ノ本で降り、バス「深坂線」に乗り換え15分、琵琶湖を眺める路線を走り、塩津浜で下車。

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塩津大川の河口付近

コアユ釣りで有名な塩津大川に初めて訪れた。滋賀南部の野洲川よりも、ずっと規模が小さい。野洲の家棟川くらいしかないんじゃないか。

滋賀県の資料によると塩津大川の長さは7.5キロ、流域面積は19.6平方キロメートルで、野洲川(387平方キロメートル)の20分の1の規模しかない。

しかし、滋賀県の昨秋の調査によると、塩津大川のコアユの産卵数は、野洲川の3倍以上。福井県境から発し琵琶湖の最北端にそそぐこの川の中は、コアユがひしめいているのではないかと思っていたが、来てみると、野洲川同様、ニゴイが多数押し寄せていた。ニゴイの魚影はここでも濃かった。しかし、コアユも割と泳いでいるところが野洲川とちがっていた。想像していたよりは底は砂がちの川だった。


きょうは遠足に来たのだった。県南部からだと、琵琶湖のもっとも離れた地点である奥琵琶湖。いちど湖岸を歩いてみたかった。大川の河口を見た。一帯は湿地でハスも群生。周囲の田は干拓地のようだった。

JRの湖西線と北陸線が合流し、国道も交わる特異な地形。高架の鉄道や、国道の交通音が谷間の平地に響き渡る。

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湖岸の切通し

塩津から西進し、山沿いに南下、杉木立の湖岸を歩く。北寄りの風が強くて、琵琶湖の波頭に白波が立つくらいになった。塩津湾にヨット数隻。30分くらい歩くと月出集落が見えてきた。ここまで来ると静かだ。坂道を登り、琵琶湖を眺めた。沢の水を利用した池樋に水草が生え、メダカを放したら最適だろうと思わせる趣。砂防河川は「蝮(まむし)川」とあった。

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趣のある池樋

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集落ごしに琵琶湖の眺め


湖岸では、竹生島で見られたのと同様な角ばった岩や、ピンク色をした小石があった。岬のような場所があって、湖岸に座っておにぎりを食べる。おにぎりの中身は、子持ちふなの煮つけ。琵琶湖を見ながら近江米とふなでのおにぎりを食べ、滋賀の風土(フード?)が滋養となってしみわたる。

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小石

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釣り人でにぎわう塩津大川

さてきょうは、リュックに釣り道具を持ってきた。リュックに入る2.7メートルの小継ぎ竿を買った。釣具屋で売っていた最長寸で、これで届くだろうかと買う際には悩んだけどが来てみると、これでもじゅうぶんそうだった。釣り人は、平日だというのに川沿いに50メートル間隔ぐらいで並んでいて、堰などのポイントには10人ちかい人がいる。しかし、誰の竿もあまり釣れていない。きょうは食いが悪いみたいだった。

ここでいったん、道の駅「あぢかまの里」に入り、水産物を見る。発泡スチロールのトレーに詰められたイサザは動いていて新鮮。500グラムで300円。豊漁のようだった。

川に戻り、釣りをしているおじさんに聞いてみると、「きのうは午後から、すぐに30、40釣れたのに、きょうは釣れない」と話す。おじさんによると、きょうは急に気温が下がったから、食いが悪いのではないか、コアユは気温が上がってきたときのほうがいい、という。

しかしいっぽうで、「さっきまでここで釣りをしていたおじさんは、200くらい釣っていた」とも話していた。しかもいすに座ったまま釣りをしていたという。釣況が芳しくない中でも、技術がある人はクリヤーできるんだな。しかし、周りの人を見ると釣れていない。ましてや釣りの低技術者である筆者には掛かることはないだろう。早めの電車でさっさと帰るかという気になった。

湖西線の高架と川.jpg
JR湖西線の高架と塩津大川

近江塩津駅を目指して歩いていくと、学校のあたりで風が穏やかになって、陽が差してきた。この川はどこからでも降りて流れに近づくことができるみたいだ。竿が届かない場所もほとんどない。少し釣れている場所があり、やっぱりここならと思って竿を出した。コアユ釣りをするのは数年ぶり。最初は、流すのとオモリの調整にまごついた。オモリを付けたほうがよかった。午後1時ごろから1時間で9匹掛かったが、3匹は針から外れて川に帰ってしまった。清流の中から銀色の魚が上がって来る様子は趣があった。

竿を出す.jpg
清流に竿を出す

近江塩津始発の新快速で帰った。持ち帰って6匹だけの佃煮にした。水あめを使ってうまくできた。砂をかんでいた。




ラベル:コアユ
posted by 進 敏朗 at 20:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 琵琶湖・内湖 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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