
コアユ
青いトレーの中には小さなコアユがびっしり。琵琶湖の魚に親しんでもらう直売市が、守山市のJA直売所「おうみんち」で開かれていた。
品ぞろえはこのコアユで、シンプルだった。銀色の針が散らばっているよう。聞くと、これらは今朝、近くの堅田と中主で、定置漁法「えり」で揚がったものだという。100キロほど用意してきたのだそうだ。次々とお客さんが買い求めていき、トレーの中が減ってくると、すぐに補充されていった。小さいやつと、より小さいやつの2つの大きさに分けられていて、小さいやつのほうが100グラムあたり200円、より小さいやつは100グラム150円で、より小さいやつのほうが安い。
この値段の違いは何かと尋ねると、あんまり小さいと、佃煮にしたときイカナゴみたいに細く縮みすぎるので、佃煮にはちょっと大きめのほうが良いのだと教えてもらった。大きめといっても、川で釣れるやつよりはだいぶ小さくて、家に持ち帰って計ったら大きめのほうで6センチ、小さめのほう5センチしかない。「小さいアユが料理に使えるのは琵琶湖だけ」と、売っていた漁師さんか県漁連関係の方が話しておられた。こんなに小さいコアユがこの時期に捕れるとは知らなかった。川で捕れるやつは、今では10センチから13センチくらいあるんだけど、琵琶湖のコアユは、いろんなサイズのがそろうんだなとびっくりした。
今シーズン、鮎の水揚げが少なかったが最近、網に入る量が増えてきたのだそうだ。購入したらちょっとおまけしてもらってうれしかった。ものすごいお買得感だった。第3土、日曜日開催でつぎは6月20、21日にあるという。

昼にさっそく、天ぷらをつくった
家で天ぷらにして出したら、またたく間になくなった。
より小さいほうが「苦くなくていい」という声もあった。筆者は、それよりは大きいやつのほうが、はらわたのほろ苦さがあって食べ応えがあると思えた。ザ・つまみ。いずれにしても、川で捕れる10センチくらいのやつよりも、食べやすくて上等に思えた。
ラベル:コアユ